あおい世界
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2012年01月20日(金) |
いつまでもグレーーー。 |
昨日、午後早退をしまして、年末に受けた検査の結果を聞きに病院へ。 しかし、あの時の検査では出血が酷く、 採取に1回しかトライできなかったため、 生体を採取できなかったときは、 今日さらにもうちょっと太い針を刺す検査をするかもと言われていました。 と、同時に今日は大学病院の医師が来る日とも言われていました。
検査の結果は、やはり採取できていなかったとのこと。 明らかに左房の中に過誤腫と言われる腫瘍があるのですが、 過誤腫や脂肪腫というのは典型的な良性の腫瘍のことで、 それ自体は珍しくないのだそうです。 ただ脂肪腫の成分はほぼ全部が脂肪なのに対して、 過誤腫は脂肪の他に乳腺なども含まれているので、 その乳腺部分に悪性ができる可能性が無いとは言い切れないんだそうです。 で、正にあたしの場合はその疑いがあるということで、 過誤腫の中にある石灰化されているような部分が、 悪性かどうかを調べているという状態。 なのにその石灰化っぽい部分が採取できないでいるのです。
一昨年、穿刺吸引細胞診(せんしきゅういんさいぼうしん)という検査をし、 今年の秋、針生検を3回、年末も同じ検査を1回したものの採取できず、 今回は大学病院の医師により、 マンモトーム生検というのをすることになりました。
今までと同じように局部麻酔をした後、 年末とは違う場所から太い針を刺し、エコーで確認しながら3回トライ。 採取する際の音は、針生検が安っぽいおもちゃのピストルのような音だとすると、 マンモトームは電気ドリルで入り込み、ぎゅるぎゅると吸い込むような音。 あぁ、人間の身体ってただの部品なんだなぁって思ってしまいました。 でも、これなら採取できるだろうと思われるような検査だったのに……。
検査が終了し、着衣を整え、医師の前に座って説明を伺うと、 採取された生検はすぐさまレントゲン撮影されたものの、 残念ながら、今回も採取できなかったんですって。 医師は明らかに落胆しています。
何でも、この過誤腫の中に悪性が発見された場合、 学会で発表するくらい珍しいものだということで、 その落胆さは、そういうことに通じているのかなぁと思ったりして、 あたしの気持ちとしては白黒決まらずグレーなままでいることと同じくらい、 腑に落ちない気持ちになりました。 これ以外にも検査する方法はあるけれど、 それはもっと悪性の可能性が高かったらにしましょうかと言われまして、 とりあえず今日はもう何もできないので…とのこと。
それと、もう検査結果は出ているというのに、 来週、いつもの担当医がいる時に、もう一度検査結果を聞きにくるようにって。 これって、来ても、採取できませんでしたって言われるだけなんでしょうに。 でもって今後、違う検査(多分次は切開生検じゃないかなぁ)を勧められるか、 様子をみるように言われるかだろうなぁ。 どちらにしても、もやもや状態で月日が過ぎるのは精神衛生上よろしくないですよぉ。
検 査
穿刺吸引細胞診(せんしきゅういんさいぼうしん) 注射針をシコリに刺して一部の細胞を吸引してとり、 顕微鏡で細胞の形などを調べる検査です。 患者さんの体への負担が少ないのが利点ですが、 とくにシコリに触れないような小さながんなどは、 この方法では診断できないことも少なくありません。
針生検 少し太めの針(コア針)で局所麻酔をして組織を取り出して調べる検査です。 患者さんの体への負担が少ないのが利点ですが、 病変が小さい場合は何度も刺す必要があったり、 場合によっては診断がつかないこともあります。
マンモトーム生検 超音波やマンモグラフィで見ながら疑わしい部分に針(マンモトーム)を刺して、 自動的に組織の一部を吸引してきます。 これを顕微鏡で検査します。 広範囲の組織がとれて切開生検より傷が小さく、縫合などの必要がないのが利点です。 特にシコリとして触れない小さながんや石灰化の段階のがんの診断に力を発揮します。
切開生検 乳房にメスで切開を入れ、 がんと思われる部位の組織を一部とってきて顕微鏡で調べる検査です。 穿刺吸引細胞診や針生検で確定診断ができない場合に行われてきましたが、 外科手術になるので患者さんの負担が大きいのが欠点。
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