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■ PACKAGE
かなり前から社長がこの飛び石連休を四連休にするとは聞いていたので社長が休むことは分かっていましたが、まわりの人間は金曜日にあんなことがあって休むなんて、と憎悪に満ち満ちたコメントをしています。
午前中に今回のリストラに対する説明を人事に聞きました。普通の日本の法規では整理解雇でも月収の三ヶ月保証が義務づけられていますが、外資の場合、パッケージと呼ばれる退職金以外に支払われる金額があり、それは月収の七ヶ月分という悪い話ではない金額でした。しかも、有給休暇の残日数の買上げ、再就職支援会社への無償斡旋。それと、夏のボーナスの月割算の支払い金額など、良い待遇のものでした。会社都合での退職金額を合わせると結構な額で、このまま他の会社へ収入維持のままスライドすれば住宅ローンの繰上げ返済も可能ですし、保留状態になっていた旅行へも行けます。
今の不景気で何の保証もなくクビを切られ路頭に迷う派遣社員や他の会社の社員に比べたらかなり良い待遇と思いました。しかし、外資系の会社はこの「パッケージ」という退職金以外の退職一時金というのが主流のようです。
海外の会社の賃金にはドイツを除いて特に退職金という制度がありません。そのため、日本の月収に比べて割増な賃金、つまり日本でいう退職金共済積み立てに値する数字を既に給料に入れてあるのです。割高なサラリーをもらっているわけです。
で、このパッケージ目当てで外資系の会社を渡り歩いている人もいます。例えば外資系の経理部長クラスなら年棒一千万円。月割りで80万弱。例えば今回のように退職金とは別にパッケージ七ヶ月となると560万円もの大金を手に入れることが出来るのです。
今回は皮肉にも割高な給料をもらっているマネージャーはリストラ対象になりませんでした。今回の件で辞める場合は自己都合です。退職金、パッケージは無いそうです。マネージャー達はそれに憤慨しています。
これは米系ではかなりルール化されたやり方で、スタッフレベルには割高な退職金で訴訟などを回避し、マネージャークラスは生き地獄にして自己都合退職を狙う。なんか日本以上に陰険かなーとも思いました。うちの社長も知らなかった世界です(海外赴任が長かったとはいえ、日系企業だからか)
ま、パパはあっさりサインしましたが。退職金がこれほどまで出るとは思いませんでしたので。今回の経緯にはマネージャークラスの人間が賃金カットに応じなかったことが原因であることも付記す。
昔の同僚から忘年会のお誘いのメールが。彼も忙しいみたい。
2008年12月22日(月)
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