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2009年11月15日(日)
  風の向くまま京都奈良(4) <画像あり>

 関西最終日の本日、ホントは話題の纒向遺跡の現地説明会に行こうと思ってたんです。でも昨日は午前雨予報で1000人来たって。朝から並んでたって。それで説明会ってどんだけ時間かかるの? うっかり巻向まで行っちゃうと、飛行機間に合わなくなったりする可能性が否定しきれません。熱いな考古学・歴史ファン!(ちなみに私は考古学じゃなくて古代史が好き)
 結局、迷いながらも昨日行き逃した神護寺へ向かうことにしました。

 神護寺。四条河原町から高雄行きのバスに乗って終点まで。京都の北西の山です。京都市内ですが。
 弘法大師霊場遺迹(ゆいせき)本山高雄山神護寺と申しまして、宇佐八幡神託事件で名高い和気清麻呂が私寺として建てた高雄山寺が基となり、清麻呂の子息によって空海が入山した由緒正しき古刹です。
 でも何しろ市バスの料金均一区間も飛び出す山の中(ちなみに四条河原町から片道500円)、バス停からお寺までも坂や階段を上ったり下りたり。14年前に一度訪れたことがあるので、その大変さは知ってます。だから迷ったんだけど、でも山の方なら紅葉綺麗かなぁ、と。
 そして何より、弘法大師空海入山千二百年紀ということで、11月1日から普段非公開の大師堂が特別公開されているのですよ! それも今日まで! 1200年だから、と昨年に続き2度目の公開なのですが、来年公開されるかは全く未定。つまり、今日を逃すと一生拝観は叶わないかもしれないワケで。

 行くでしょう。もう行くしかないでしょう。

 そういうワケで河原町から高雄行きのバスに揺られて、神護寺へ。拝観料は通常分と大師堂の特別拝観料それぞれ500円合わせて1000円也。

 こちらが大師堂。元々空海がお住まいだった建物の跡に建てられたようで、現在の造りも屋根の傾斜とか戸が蔀戸だったりとか住宅風。

 今は正面真ん中の蔀戸が開いて御簾が見えてますが、普段はこれも閉まってるのかな。閉まってそうだな。
 堂内に入ると、お姉さんが立て板に水で説明をして下さいます。拝観者は外陣で説明を聞きつつ、堂内を拝観。
 中の厨子に安置されているのは、板彫りの弘法大師像です。珍しい(らしい)壮年期のお姿で、それは弘法大師空海さんが神護寺に入られたのが35歳の時だからとか。

 ・・・35歳・・・その年までに空海は室戸岬で明星を飲むという神秘体験をして悟りを開き、入唐して真言密教を極め、認められて神護寺を与えられたワケですね。やっぱり凡人とは違います。私のような欲にまみれた凡人は、不惑になっても惑い、70、80になっても悟りなんか遠いでしょう。

 そんなことを思いつつ、もう二度とお目にかかることはないだろうお姿を有難く拝ませて頂きました。

 大師堂から毘沙門堂・五大堂の横を抜けて石段を登った先が金堂です。

 流石に山を登ってきてますんで、下よりは紅葉してます。でもまだ7分とか8分とかかなー。一生懸命色付いてるところ綺麗なところ選んで撮影。

 さて、神護寺に来たからには是非やっておきたいことが。金堂から更に先へと少々下り、地蔵院へ。ここで行われるのが・・・

 かわらけ投げ!
 この「厄除」と書かれた素焼きの「かわらけ」を、奥の谷に向かって投げるのです(ちなみに2枚で100円)。これが意外と綺麗に飛びません。フリスビーみたくして投げた方がよく飛びます。これで厄除け。

 帰り、バスの時間を見つつ、境内のお茶屋さんで湯葉うどん(人´∇`)♡゚.:。+゚

 お昼用にコンビニおにぎりも買ってあったんですが、紅葉を見ながら食べる湯葉うどんに惹かれ、つい。ちなみに紅葉を見ながら食べるみたらし団子(別店)は我慢しました。

 2時頃に四条河原町に戻り、相方と合流して神戸空港へ。久々の関西ともしばしの別れです。次はいつ来れるかな。


 今回最後の紅葉。勿論神護寺で撮影。金堂前で良く色付いていた部分を。

 これが今年最後の紅葉かしら。1ヶ月後に帰京する時、まだ残ってるかしら。

 ちなみに今回の旅日記のタイトルが「風の向くまま」なのは、8日(日)の新聞日曜版に載ってた星占いに「旅は風任せプランがおすすめ」って書いてあったから。別に占いに従ったワケじゃないけど、ホントに風任せでした。
 風任せすぎて、4日間で歩いた歩数が
  12日 18167歩
  13日 13348歩
  14日 23007歩
  15日 17670歩
   計  72192歩
 とエライことになってました(ケータイに付いてるウォーキングチェッカー調べ)。いや、よく歩いたな。


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・過去の「今日」。

2008年11月15日(土) 冬支度
2004年11月15日(月) ID
2002年11月15日(金) 古書のにおい

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