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2005年04月19日(火)
  草木萌ゆる <画像あり>

 ソメイヨシノの季節は、残念ながら今年も過ぎ去った。代わりに目に入るのが、瑞々しい若葉や、足下の「雑草」たち。日に透けるような黄緑や色とりどりの小さい花。まだ柔らかそうなヨモギなんか見付けると、「草餅作ったら美味しいだろうなぁ」とか(笑)。

 オオイヌノフグリ、シロツメグサ、ヨモギ、タンポポ、オオバコ、ホトケノザ、レンゲ、その他名前も定かではないような草花。それらが一斉に芽吹き、成長している。

 東京では殆ど見かけなくなったような草花。それにしては、結構名前知ってるものだな、と自分で自分に驚く。

 私が小さい頃育ったマンションの裏は、野草が茂る空き地だった。世田谷の住宅地の真ん中で、ツクシや、フキノトウや、ノビルなんかも採れた。カマキリが卵を産んでいたりもした。
 小学生の頃は、GWには父の実家に帰り、文字通りの野山を父に連れられて歩き、山菜を摘んだ。父はノビルが好物で、ノビルと間違えて畑のラッキョウを採って(盗って?)きてしまい、今は亡き叔母に「やだよぉ兄ちゃん、これラッキョウだよ」って怒られたりしてた。
 きっと、そんな幼少時の経験が、私を「ちょっとは植物の名前を知る都会っ子」にしてくれたんだろう。今になって、それらの経験を有難く思う。心から。

 新緑の眩しいこの時期。東京よりよっぽど多くの草花が芽吹き、育っているこの地だけれど、それでも去年より畑や空き地が減っていることに気付く。
 家や店が新たに建ってもいい。でも、緑も残してほしい。
「緑なんか、そこら中にあるじゃないか」
 そう思っていると、きっとあっという間に消えてなくなるのが、緑(自然と言い換えてもいい)なんだ。都市開発については、今の都会に学んでほしいと思う。

 でも虫だけは(嘆息)。虫がいなくて緑のそれなりにある所に住みたい。こないだ、家の中で見たことないサイズの土蜘蛛が歩いてて、驚きのあまり大泣きしました(TT) 土蜘蛛なのに鬼蜘蛛サイズ。有り得ません。虫が出るから1階には住めない私です(今は2階、実家はずっと3階)。空が広いと嬉しいから、高層階に住みたいなぁ。


イマドキの東京っ子は、こういう草花の名前知ってるのかなぁ。



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・過去の「今日」。

2004年04月19日(月) 筍と夏と冬の曇天 <画像あり>
2003年04月19日(土) サプライズ! <画像あり>

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