琴 星 商 事 日 乗
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2004年03月06日(土)
  地方在住者と地方出身者

 民俗学をやっていると、「地方」の人と接する機会は否が応でも多くなる。
 で、昨日の話の余談なんですが、地方在住の方って意外と考え方は新しいと思う。
 嫁としての暮らしを聞かせてくれたお婆さん。
「あんな暮らしはおかしいよ。お嫁さんももっと自由に生きなきゃね」
 そう言っていた。昔の結婚について聞かせてくれたお爺さんも
「昔は家の格とかに拘ったけど、今は本人が良けりゃ良いんだよ」
 そう言っていた。

 逆に、地方出身者は封建的な考えの人が多い気がする。自分の地元を愛するが故なのか、自分が育った環境をそのまま踏襲しようとしているんじゃないだろうか。「自分がこうだったから」という考えを自分の子供世代・孫世代に押しつけていては、変化は望めない(望んでないかもしれないけど)。

 変化しなくていいことも、昔の方が良かったこともたくさんたくさんある。それは判ってる。

 でも、日本の家制度や「嫁」という考え方は、今となってはやっぱり「弊害」だと思うのよね。
 本人同士がいくら好き合っても、家格が釣り合わないから結婚はダメとかナンセンスじゃない。家長が一番風呂を浴びてからじゃないと誰もお風呂に入れないなんてナンセンスじゃない(お父さんが残業で終電だったらどーすんだ)。家事や子育ては女の仕事って言われても、共働きしてたらどーするって云うの。

 地方に住まう人は、自分たちの住む土地も変わっていくものだと知っている。
 地方で生まれ、その地を離れた人は、故郷は永遠に変わらないと思っている。変わらないで欲しいと思っている。

 きっとこのへんの違いなんだろうな。私は東京生まれの東京育ちだから想像でしかないけど。


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・過去の「今日」。

2003年03月06日(木) マナー?

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