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■ 2004年03月05日(金) 違和感
自分が結婚していると云うことに違和感を感じて止まない。「人妻」とか「主婦」とか「新妻」とか「奥さん」とか「嫁さん」とか「かみさん」とか。そういう呼称全てに対しても違和感を覚える。いや、違和感を通り越して最早嫌悪感と云ってもいい。まあ結婚する前から嫌悪している言葉も中にはあるんだけれど。
そもそも、入籍前と現段階での「私」の違いって、名前と本籍と戸籍筆頭者及びその人との続柄が変わったことと挙式・披露宴をしたことくらいで、実生活には何ら変化がない。相変わらず実家で父と母と妹と暮らしているし、夫とは別居。それを不満になんか思わないし、寧ろそれでいい。 こないだもデパートの化粧品売り場でサンプルプレゼントの応募用紙に記入する時、旧姓のままで職業欄も「主婦」じゃなくて「無職」に○付けてきた私(何をどう考えても、我が家の主婦は母であり私ではない)。なのに人から結婚したことによってさも私が色々と変わったように言われるのが、どうしても解せない。 きっとスーパーで買い物したら「主婦だねえ」なんて言われるんだろう。学生時代だってフリーター時代だってスーパーで買い物くらいしたよ(つーか働いてたし)。私なんかを「主婦」と呼んだら、本物の主婦が怒ります。「彼が」って話切り出せば、「旦那でしょ?」とか言われちゃったり。「彼」は三人称単数なんだから旦那に使ったっていいじゃないか。「嫁さん」なんて言葉を使う人には声を大にして言いたい。私は彼の妻ではあるけれど、嫁に行った覚えはない、と。彼が我が家の婿ではないのと同様に、私は彼の家の嫁ではない。 私たちは、私が彼の家に入ったのではなく、二人で新しい家を創出したのだから、嫁とか婿とか云う認識はナンセンスだ。お墓も、私は実家の墓に入ることにしている。彼も同意済みだ。何の馴染みも思い出もないところで死後恒久的に眠り続けるなんて、苦痛以外の何物でもないから。それどころか、夫の姓も極力使わず、可能な限り旧姓で通す。夫婦別姓が法的に認められたなら、戸籍もさっさと旧姓に戻すつもりだし。 何にせよ、「嫁」って字からして厭じゃない。「家の女」って。
世間はまだまだ古風で、私の考えとは馴染まない。結婚して数日。そんな短期間で、私という人間は変わりましたか? 変わらなくちゃいけませんか? 変わると思いますか? 私は、変わるつもりはありません。期待に応えるつもりもありません。「〜らしく」という言葉、私は好きではありません。
私にとっての結婚とは、彼と共に過ごすための手段であり、それ以上でも以下でもない。だから、その手段のために変化を(無意識に)期待されても、それは余計なお世話でしかない。
きっと余り理解はされないのでしょうけどね。あ、私という人間が「結婚」という制度に向いていない自覚はありますので。
今日は炊飯器とオーブンレンジと空気清浄機とFAXとDVDレコーダー(ビデオ付き)を買いました。家計を無視して商品選択。新婚旅行より目先の物欲の方が圧倒的に勝る私。「モノより思い出(某車CM)」? 思い出なんか、目新しいことしなくったって作れるもーん。
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・過去の「今日」。
2001年03月05日(月) 卒業発表
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