無責任賛歌
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2005年04月06日(水) |
がんばれ末吉市長/『名探偵コナン』49巻(青山剛昌) |
しとしと雨の、やや湿っぽい日。 霧雨けぶる駅に立つと、そぞろ漂白の旅に出たくなるが、まんま吾妻さんである。今んとこ、精神的にそこまで追いつめられてはいないので、この日記が途切れることも多分しばらくはないと思うのである。
『OO7』シリーズに関するニュースが二つ。 「eiga.com」で「ショーン・コネリーが再びジェームズ・ボンドに?」のタイトルを見て、思わず「うっそーん!?」と叫んじゃったのだが、これゲームの中での話なのであった。 エレクトリック・アーツ社製作によるゲーム『007/ロシアより愛をこめて』のボンドの声を新しく葺き替えることになったのだそう。考えてみれば、Mのバーナード・リーも、Qのデスモンド・リュウェリンも、殺し屋レッド・グラントのロバート・ショウもみな故人。今でも吹き替えができるのはコネリーと初代マネペニーのロイス・マクスウェルくらいしかいないのだな(ボンドガールのタチアナを演じたダニエラ・ビアンキは多分引退してると思うんだけど、参加するのか?)。 初代ボンドのファンならば、コネリーが「イメージが固定されることを嫌って」ボンド役を下りたことは知っているはずである(でも『ダイヤモンドは永遠に』と『ネバーセイ・ネバーアゲイン』で二度もカムバックした)。それがゲームとは言え70歳を越えての復帰、しかもかなり“ノリノリ”で、「ゲームと映画がどのように融合しているのか楽しみだ」と喜びのコメントまでしているのである。『リーグ・オブ・レジェンド』でスティーブン・ノリントン監督と大喧嘩して俳優引退を宣言したのはどうなったんだ、と言いたくなるところだが、昔からのファンだから嬉しいことは嬉しいのである。05年末から06年初頭に、プレイステーション2などで発売予定。 もう一つは、ついに決まったこちらは正真正銘、本家映画の21作目『カジノ・ロワイヤル』の六代目ジェームズ・ボンドの話題。『トゥームレイダー』などに出演歴のある英国俳優、ダニエル・クレイグ(37)だそうな。私はよく知らない役者さんなので、ネットで画像を探してみたのだが(またウィルスに引っかからないかとおっかなびっくりであったが)、映りがまあまあいいのはこんなものである。 http://www.bbc.co.uk/films/2004/11/25/images/daniel_craig_enduring_love_interview_top.jpg http://www.cinefile.biz/tombr12.jpg
なんかフツーのおじさん? てな感じであまりセクシーにもエレガントにも見えないのだけれど、映画になれば役者さんはバケるからね。それを期待しときましょ。
周防灘に建設中の新北九州空港が、来年3月16日に開港することを、国土交通省大阪航空局の茨木康男局長と北九州市の末吉市長ら関係自治体の代表が会談して決定した。誰もが予測してることだと思うが、まずもって観光客倍増なんてユメはまさしく露と消え、他県の新空港同様、赤字転落することは目に見えている。打つ手打つ手が裏目に出まくっていて、内情はかなり苦しいはずの末吉市政であるが、これだけ税金の無駄遣いをしていながらどこか憎めないのは、まさしくその「夢見る夢子さん」ぶりによるのだろう(ともかく北九州演劇祭を赤字続きにもかかわらず定着させてくれたことは感謝の念に耐えない)。 新空港は、早朝や深夜の発着便の就航(実質24時間営業だな)も目指しているとかで、んなことすりゃあ取り返しのつかないくらいの借財背負うことになるぞと、ヨソの市のことながら心配になるのだが、末吉市長の夢は枯野を駆け巡っているのである。ここまで来れば行き着くところまで行ってほしいものですね。
マンガ、青山剛昌『名探偵コナン』49巻(小学館)。 終わる気配を見せもせず、サンデーコミックスの最長不倒距離を更新中、話は二番煎じの三番煎じ、超どマンネリはどうにもならないのだが、それでも付いてくファンは腐るほどいるんだからまあいいんじゃないですか。 どうせまた尻切れトンボに終わるだろうなって予測どおりに、黒の組織とのVS編はあっさり終わり。最近はこれが「場つなぎ」の役割しか果たしてなくて退屈で仕方がない。 笑っちゃったのがコナンの台詞で、「本家本元のロンドンにあるハイド公園」ってやつ。つまり米花町とか提無津川とか、あのお寒い語呂合わせは偶然ロンドンの地名と日本の地名が似通っていたとか、ロンドンなんて町は「コナン」の世界には存在してません、ということではなくて、“誰かが明確な意志を持って”、ロンドンの地名を移植してきたものだってことになるのだな。戸来村ではなくセントレア市だったわけである。てことは、米花町があるのは東京都内ではなくて、きっとその近郊の「論丼市」とか「呂運貪市」とかいうのであろう(ロンドンは本当は漢字では「倫敦」と書く)。バカな町だ。 中盤の行方不明の女の子を探す話は、私が学生のころにいろいろ考えてたトリックがいくつも偶然使われていて、自分のトリック創作力は『コナン』レベルかとちょっとガックリ来た。でも、なんてことのない「日常の事件」のほうが、やたら殺人だの誘拐だの、殺伐とした、しかも作りこみ過ぎていて無理のある事件よりは読んでて不快感はないのである。小説化でいうなら仁木悦子とか青井夏海のラインね。 後半は、これも定期的なテコ入れの新キャラクター・見え透いてるくらいドジだけど、何やらヒミツのありそうな帝丹高校への転校生・本堂瑛祐君の登場。どうやらレギュラー化しそうで、コナン君の正体にも気づいているやらいないやら。でもこういう「わざとらしい」キャラクターにもファンは付いちゃうんだろうなあ。基礎教養がないというのはかくも恐ろしいことなのである。
今日も余震連発。 真夜中1時頃にも震度3くらいの揺れ。驚いて飛び起きたが、また睡眠不足な日が続き始めている。ここんとこ一週間くらい、鼻血が止まらないのだ。
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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