無責任賛歌
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2004年02月02日(月) |
入院日記1/3年ぶり |
入院1日目。 朝、出かけるつもりだったのだが、しげが起きて来ない。ほったらかして自分だけさっさと出かけようかとも思ったのだが、それだとまたあとでブチブチと文句垂れるに決まっているので、仕方なく11時くらいまで根気よく待つ。結局、病院に到着したのは昼過ぎになってしまった。 しげは別れ際に「淋しい?淋しい?」とやたら声をかけていたが、この、自分のほうが淋しいくせにその感情を疑問形で相手に投げかけるクセは、いい加減で改めてもらえないだろうか。負けん気と言うか、弱みを相手に見せたくない心理の現われだということはわかるのだが、ウラを返せば、相手を信頼していないということにつながってしまう。聞かれていい気分はしないのである。
病院に入ると、あちらこちらにやたらとハリガミがしてある。なんだろうと思って見てみると、「当院は、2月1日から完全禁煙となりました」とのこと。なるほど、以前にはあった待合の中にガラスで区切られていた禁煙室がなくなっている。いくら区切ったって、出入りするときに煙は流れるものな。 案内された部屋は3階。窓から福岡では有名なあの建物が見えるが、病院の場所が特定されちゃいそうなので書かない(分る人には分っちゃうんだけどね)。やや高台にあるので、景色はなかなかいいのである。 病室は薄い毛布に蕎麦殻入りの枕、テレビカード式の地上波しか映らないテレビと、三年前の入院時とあまり変わりがない印象だが、移動式の引き出し付き戸棚だけは新品に変わっていた。 いらっしゃる先生方、看護師さんたちも、随分入れ代わっておられた。以前の主治医は院長先生だったのだが、どうやら今は半引退状態になっておられるようで、副院長先生が担当に付く。看護師さんもお若い方ばかり。しげが嫉妬するかもしれないが、美人度がムチャクチャ高い(* ̄∇ ̄*)。近々入院する予定のあるかたがおられたら、こちらをオススメしたいくらいである。看護師長さんだけは3年前と同じで、「またよろしくお願いします」と優しい声で挨拶される。ちゃんと覚えられているのだなあ。親子2代でかかっているので印象に残りやすいせいもあるのかもしれないが。「また来たかコイツ」という反応をされはしないかと心配だったが、ホッとひと安心。 変わったと言えば、「看護婦」という呼称も、「看護師」に変わってしまったのだが、英語の「ナース」はどうなってしまうのだろう。「ゼブラーナース」は「縞馬看護師」と名前を変えなければならなくなるのだろうか。
2時から身長、体重の測定から、尿、血液などの検査いろいろ。糖尿病治療の手引きなど、山のように資料も渡される。全て以前の入院時より内容が更新されて版が改まっているので、改めて買い直さなければならない。これも結構痛い出費である。10年以上前、初めて糖尿病であるとわかった時にはヘモグロビンA1C(ブドウ糖と結合した赤血球の濃度のこと。このパーセンテージが7%以上だと、この数ヶ月、不摂生しているのだということが分る)についての知識は医者側にもなかった。それが新しい研究がどんどん進んで、数年前の本がもう役に立たなくなっているのである。科学はホントに日進月歩なのだなあ。 疲れていたので、7時には寝入ってしまったが、12時を回った頃には目が覚めてしまった。枕がいつもより低いので、鬱血してしまった感じである。枕の下にジャージを畳んで敷いて、改めて就寝。
2003年02月02日(日) 閃光の意味は/アニメ『明日のナージャ』第1回/『グーグーだって猫である』2巻(大島弓子) 2002年02月02日(土) ファンタジーの地平に/映画『ハリー・ポッターと賢者の石』/『バイリンガル版 ゲゲゲの鬼太郎』(水木しげる) 2001年02月02日(金) ゆっくり休もう/舞台『人間風車』ほか
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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