無責任賛歌
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2005年01月30日(日) |
三崎亜紀氏サイン会/『仮面ライダー響鬼』第1話ほか |
えー、先日の日記で「なんで『眞野裕子』で検索かけてくるやつがやたらいるんだ」と書いたら、またアクセスが増えて今日は30件。ウチに来るお客さんの三割だよ。だからウチは「眞野裕子日記」じゃないって言ってんのによう。いくら検索かけて来ても、画像もプロフィールも載ってないの。そんなに眞野さんのヌードが見たきゃ写真集を自分で買うか、映画館まで行ってその目でチチの揺れ具合でも目に焼きつけてきなはれ(-_-;)。 ためしに私も「眞野裕子」と「真野裕子」でgoogle検索してみたんだけれど、前者は7000件中60番目、後者は100件中2番目にランクされてやがった。ウチみたいなささやかな個人サイトにまで情報求めてくるってのは宣伝情報がそれだけ少ないってことじゃないのか。プロダクション、ちゃんと売ること考えてるのか? 映画を見た限りでは確かに体当たり演技ではあるんだけれど、ヌードってのはそれが即役者としての評価に結びつくとは限らない場合も多いんで、これから伸びるかどうかはまだ未知数だと思う。デビューが早いわりにはこれまでそれほど注目された気配もないし、『レイクサイド』自体、そんなに派手な映画ではないから、そのきっかけになるかどうか微妙だ。つか、あまり好印象を持たれそうな役じゃないしねえ。これからもヌードで売ってくような営業やってくと、先細りしちゃうんじゃないか……って特に注目もしてない女優さんの将来を心配してどうする(~_~;)。
そんでもって、また「恵」から「精子くれー」のスパムメールが来やがった「(―ヘー;)。 前は「めぐみ」名義だったけれど、やっと漢字が書けるようになったらしいね。でも、「いちよプロフィールも載せておきますね」の部分は変化なし。文章チェックはコマメにしようね。 しかしniftyのスパムメールブロックの学習能力低いよなあ。毎回文面は同じなのにどうしてブロックできないんだか。
カトウくんからしげに「『仮面ライダー響鬼』、見逃すと流行に乗り遅れちゃうぞ!」とのメールがあったとかで、しげは「今日はちゃんと早起きする」と言って目覚ましをやたら仕掛けていた。おかげで私は時計3個、携帯2つが鳴り響く音の洪水の中で7時に目覚めたんだけれど、しげはグースカピー。こいつには起きなきゃならないときに起きようという意志自体がそもそもないのだ。 仕方なく『響鬼』の第1話、録画してやったのだが、先週の予告編でもちょっと危惧はしていたが、かなり「イタイ」出来である。これまで散々批判の嵐にあってきたスタッフがもう開き直ったものか、意味不明な新機軸を打ち出しまくりである。 のっけからミュージカル“風”の出だしだけれども、これがまあ寒々とした出来で、見ていて悲しくなるほどである。歌って踊れる役者もいないんだろうけれど、それを編集だけでゴマカすってのはミュージカルをバカにしてるだけだわね。せめて『歌う大竜宮城』か『新宿少年探偵団』程度のセンスはほしかったが、アレじゃただの時間つぶしでしかない。ああいうことをやるなら、クライマックスの戦闘シーンだってミュージカルでやらなきゃ辻褄合わないでしょうよ。「新しいことをやろう」っていうんだったやりすぎるくらいにやらないと面白くもカルトにもならないんで、結局は中途半端で陳腐な印象をぬぐえない。まだ話は全然進展してないから、何話か見てみて続けて見るかどうかは考えよう。 そのあと『ふたりはプリキュア』『レジェンズ』など見る。 『プリキュア』、一応は最終回だけれども、来週から新番組で続くと思うと別れの場面も感動はできませんわな。
昼過ぎから、作家三崎亜紀氏のサイン会に、博多駅の紀伊國屋書店まで行く。 第17回小説すばる新人賞を受賞した三崎氏の『となり町戦争』は、ある日、静かに隣接する町との戦争が始まるという広報が主人公の北原修路にもたらされることから物語が始まる。けれど、これが普通の戦争小説ではないのは、全編を通してただの一度も具体的な戦闘描写が描かれないという点だ。それが「日常に戦争が介入する」というアイデアだけは共通している筒井康隆作『三丁目が戦争です』と、“戦争”に対するアプローチの仕方がの異なっているところである。 北原には戦争の状況がさまざまな形で知らされる。スパイとして徴用された彼は、敵地である隣町に潜入もする。しかし、いったいどこでどのように戦争が行われているのか、いや、そもそもこの戦争が何が原因で始まったのか、全てが北原には見えないまま、時間だけが進行していくのだ。その間も確実に戦闘で人々は死んで行くのに、北原は最後までただの一個も「死体」に出会うことはない。 ネタバレはこのへんで抑えておくが、読んで感嘆したのは、極めて非現実的な状況を設定していながら、全体としてはカフカ的な観念論に流れることなく、「日本人がこの60年間に経験してきた“現実の戦争”の性質」を象徴的かつストレートに描いていた点である。実際、「これだけ戦争に関わっていながら、その実態を知らない」国民というのはちょっといないのではないか。そういう状況に置かれている日本人の存在そのものが滑稽であり同時に悲劇的でもある。 読んでつまらなかったらサイン会に行くのもやめようかと思っていたのだが、“現実がどうにもリアルに思えない”感覚で書かれた小説というのは、それだけで「SF」なのであり、「面白い」のである。ブラウンが、ディックが、スタージョンが、筒井康隆が、手塚治虫が、石森章太郎が、藤子・F・不二雄が、押井守が、いや、全てのSF作家が何らかの形のバリエーションでもって描いてきたテーゼである。要するに私はこれを「うおおおう、SFじゃんか!」と感激して読んだのだ。
サイン会は2時からだったが、お客がなかなか集まらなくて、開始が5分ほど遅れた。 現れた三崎さんの印象は、新人さんらしく物腰がやわらかくて、それほど作家然とはしていない。顔立ちはなんとなく小ぢんまりとした京極夏彦という感じである。 事前に感想を書くメモを渡されていたので、「タイトルが『三丁目が戦争です』に似ていたので興味を持ちました」と書いておいた。三崎さん、それをチラッと見て、「ああ、『三丁目』ですね。よく比較されて批評されるんですけど、実は読んだことないんですよ」と仰る。てっきりあれを読んでインスパイアされたものと思いこんでいたので、これにはびっくりした。でも先ほども書いた通り、中身のベクトルは全く違うのである。 「SFを意識されて書いたんですか?」とお聞きしたら、「いえ、SFということでなくて、幅広い人に読んでいただきたいと思いまして」と言われる。SFファンとしては寂しいお答えであるが、ど壺にはまったSFマニアは偏狭で冷笑的な人間が多いから、そういう人に読んでもらっても面白くはなかろうと思う。今はそういう時代なのだ。 「恋愛小説としても楽しませていただきました」と言うと、「屈折した恋愛ですけれども」となんだかお照れになっているよう。つい、「いえ、恋愛にストレートも屈折もないんじゃないでしょうか。別れのシーンには、感銘を受けました」といささか若僧のような言葉が口をついて出てしまったが、気を悪くされた風でもなく笑って「有難うございます」とお答えになった。 なんだか主人公の北原と三崎さんとがちょっとダブッて見えてしまったのは申し訳ない想像であった。
サインをいただけたのは嬉しいのだが、私の本名、やっぱり間違えられて書かれてしまった。三崎さん、「サイン会があると一人は必ず間違えるんですよ」と何度も謝られていたが、「いや、友達でも時々間違えてますから。気にしておりません」と私も頭を下げて、お互い謝り合戦である。 これだから珍名の人間はつらい。こちらが腹立たしくなるのではなくて、相手に恐縮されてしまうのがつらいのである。
サイン会の様子、もう少し見ていたかったのだが、劇団の集まりがもう始まっているので、そそくさと紀伊國屋をあとにする。 千早駅で加藤君が迎えにくる予定だったのだが、到着してみると「すみません、歌の順番が回ってきたので迎えに行くのが遅れます」とのメール。つか、カラオケやってんのかよ。どこに集まるのか当日まで全く連絡がなかったのでどうしたもんかと思ってたが、カラオケじゃ打ち合わせも何もできないんじゃないか。まあ、一応劇団は休止期間であるから別に無理して打ち合わせしなくてもいいんだが。 遅れてきたカトウくん、出口を間違えて教えてくれたので、いったん外に出ていたのを駅の構内を反対側の出口まで走らされる。昼飯食ってなくて、かしわむすびをぱくついてる最中だったから、走ってる間はかなりみっともない格好になった。売店のねーちゃんが笑ってたのがチラッと見えたが、俺を見て笑ってたのかなあ、あれ。。 カトウくんの車似乗ってカラオケ屋に。集まっていたのは、桜雅嬢、加藤(草野)嬢、鴉丸嬢、其ノ他くん、よしひと嬢、ラクーンドッグさん。もう3時間歌いっぱなしな様子で、やっぱり今日の打ち合わせはナシらしい。なら私もなんか歌おうかと思っていたら、もう時間が来たらしく、『キャンディ・キャンディ』と『愛のメモリー』しか歌えなかった。まあ私の『キャンディ』は女性陣にかなり引かれていたようだったので、害毒を撒き散らすのは2曲程度でよかったかもしれない。一応後者は『富豪刑事』がらみということで。
鴉丸嬢、其ノ他くんは早抜け、ラクーンさん、加藤さんはカラオケ屋の前でお別れ。カラオケ屋の駐車場でもみんなで加藤くんを「連絡が遅いぞ」と突き上げる。集まり自体は別にこれという目的がなくたって、いつどこでやっても構わないのだが、連絡が直前に来たりするのはさすがに困るんである。せめて2週間前に連絡もらえてたらなあ。お土産に持って来た「博多通りもん」(お菓子)もカラオケ屋の中で開けるわけにはいかなかったから、駐車場でみんなに配るハメになったが、事前にカラオケに行くと分かってたら、もちっと別のものを用意したと思うのである。
残りのメンツでダイヤモンドシティに。そこのフードコートで食事しながら、月イチ程度で集まろうか、次はどこで何をするか、などをみんなで話す。打ち合わせと言えばこれが打ち合わせになるか。 あとはもう延々と8時過ぎまでオタク話。これまた内容を詳しく書いていたらキリがないので省略するが、まあほとんどは映画『デビルマン』のワルクチである。未見の加藤くん、「そこまでひどいならかえって見たいです」と言っていたが、見る程度ですまさないで、これはぜひDVDをコレクターズボックスで購入してほしいものだ。いや、史上最低の映画がいかに作られたか、メイキングとかで見てみたい気もないわれてはないのだが、多分劇場に足運んだ人間でそこまで「勇気」を出せる人間はそうそういないと思う。ここは一発、加藤くんにぜひ「男」になってほしい。劇団内では加藤くんは「ほ○」と決めつけられているので、映画としてもピッタリだしな(^o^)。
映画も見ようかと思っていたが、さすがに疲れたので帰宅。時計は10時を回ったころ。でも日記を書かにゃならんので、まだまだ眠れないのであった。
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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