無責任賛歌
日記の表紙へ昨日の日記明日の日記




ホームページプロフィール掲示板「トーキング・ヘッド」メール
藤原敬之(ふじわら・けいし)

↑エンピツ投票ボタン(押すとコメントが変わります)
My追加


2004年06月11日(金) 一日顔面ケイレン(-_-;)。

 昨日に引き続いて、今日も仕事に合間がない。
 何が腹立つって、またトンガリさんの話になってしまうのだが、いつもいつもこちらが仕事を頼むと「いきなり言われても困ります」というのが口癖で(ひと月先がシメキリでも、この人にとっては「いきなり」である)、会議にも出ないせいで連絡は二度手間三度手間になるわ、実際に仕事に取りかかっても出来あがりは遅いわ、散々苦労させられているのだが、病休中の同僚の代理の仕事もいろいろ頼まれてる最中に、突然、「今週中に、この仕事やってください」と頼んで来たのだ。もちろん、本来は私がしなければならない仕事ではなくて、トンガリさんがやらなきゃならない仕事である。
 「今週中って……、今日で今週、終わりですけど」
 「はい」
 ……「はい」じゃねえだろ(-_-;)。けど何度も書いてる通り、実質的にこの職場での「トンガリさん担当」は私になっているのである(特別勤務手当てがほしいくらいだ)。四の五の文句をつけてたら、仕事そのものが滞ってしまう。
 ええ、ええ、引きうけましたとも。何とか時間を都合つけて、トンガリさんは定時通りに帰るから、それまでに何とか仕上げて、持って行きましたよ。そしたら、「ともかく私に連絡が来ないことが多いですから、ちゃんと連絡してくださいね」と来たもんだ。
 ……だからそんなのはアンタが会議に出ればすむことだし、第一、「連絡が来てない」ってこと自体、ちゃんとしてるのに本人が忘れてるだけだろうがよ。
 あああ、顔のケイレンが止まらないよう……(TロT)。


 しげと待ち合わせをして、父の店まで、昨日買ったスポーツシューズを届けに行く。
 父の日にはちと早いのだが、すぐ使えるものだから、早めに渡しといた方がよかろう。ついでに散髪をしてもらったが、しげは芝居の公演のために髪を伸ばしている最中なので私だけである。姉と二人で私の頭を見て、「つみがいのない頭やなあ」と嘆息しているが、そう作ったのはアンタだろ(~_~;)。生え方がマバラなので、短くつんでもなんとなく冴えない感じになるのである。かといって伸ばすともう、髪が薄くなっているのでペタンとしてしまう。このあたり、亡くなった母はうまいことつんでくれていて、ひと月くらいは軽く持っていたのだが、父は言っちゃなんだが母よりは腕が落ちるので、本当なら2週間に1回くらいは通わないといけない。まああんまり不義理をするなということなんだろうが、でもやっぱり不義理をしているのである。
 しげが私に、「とうちゃん、いくつかね?」と聞くので、「来年70だよ」と答えると、「もうそんなに!?」と驚く。帽子でハゲを隠すことが多いので、トシより若く見られているが、もう、そんなである。母が死んだトシも、去年越した。けれど、糖尿でガタが来ていると言ってるわりには仕事を続けられているのだから、まあ、もちっと頑張って、酒を控えてくれると助かるのであるが。


 帰宅して、食事は焼きチャンポンを自分で作る。女房が作った料理(モドキ)より、男の手料理の方が美味いというのは悲しいことだが、受け入れるしかない事実である。
 DVD『その場しのぎの男たち』、こないだ見かけて後半眠ってしまったので、最後まで見る。読んだ本は、井沢元彦『逆説の日本史8中世混沌編』、マンガ、奥田ひとし『新天地無用!魎皇鬼』6巻、城平京原作・水野英多作画『スパイラル 推理の絆』11巻。
 『スパイラル』、ついに「ブレード・チルドレン」の正体が判明。……引いた読者、多いだろうなあ。何しろまたぞろ「○」と「×」の戦いだもんなあ。でも、実はそれはフェイクでって可能性もちゃんと示唆されているから、ギリギリのラインでミステリーとして成立はしてるのである。設定そのものが破綻しまくりの『名探偵コナン』よりははるかに評価したい。いや、それくらい私は「ミステリー」の定義を広く考えているのである。


 先日、しげが劇団のホームページの方で「引退」を表明して、それが波紋を呼んでいるのだが、曲がりなりにも7年間劇団を続けて来たわけだから、ここいらでひと区切り付けて、という気持ちは分らないでもない。気力と体力だけで芝居をやって行けるのは20代から30代の半ばくらいまでで、さらに次のステップに進もうというのならば、何か+αになるものが必要になってくる。しげもそのあたりを感じ始めた、ということなのだろう。「もう自分の好きな芝居を、自分の好きな役者、スタッフとだけ作りたい。コヤを使うのに神経を回してなんかいられない、照明とかも殆どないところでやってみたい」と言っている。
 私も自分で演技をしたい、というエネルギー自体、かなり以前からなくなっていて、芝居に対する情熱はひたすら「面白い役者と出会えるか」という点にかかっている。つまり、「ああ、この役者さんをこう使ったら、こういう芝居が作れるなあ」ということで、自分がこういう芝居を作りたいから、それに合わせるように役者を演出する、というのはあまり考えていないのである(もちろん、「演出不在」の演劇などはありえないから、これは役者の地をそのまま舞台に反映させればよいという単純なことではないのだが、その話をし始めると長くなるので省く)。
 しげが今イメージしているのは、「音楽や踊りだけで成り立つような、セリフの極力少ない芝居」ということで、出演者は3、4人、男性が中心で、場合によっては自分が役者として出なくてもいいと言う。「私は踊っても映えないし」というのだが、もともと日本人の体形自体がダンス系の芝居には不向きである。だからこそ逆に、「日本人の体形によるダンス」というものも考案できるんじゃないかと思う。つか、すでに「盆踊り」やら「阿波踊り」とかは、実際「日本人の踊り」なんだよね。あれを手足の長い外人さんがやっちゃったら、かえって映えないだろうよ。まあ、「盆踊り」で全編通す、というのも無理はあるが、世界各国の民俗ダンスを盛りこんで行くとか(ものマネで充分である)、そのラインで考えて行けば、面白い芝居が作れるんじゃないか。しげは「今度の芝居が終わったら、どこかのダンス教室に通いたい」と言っているが、そういう方向におカネを使うのならば、私は出し惜しみをするものではない。もちろん際限はあるが(^_^;)。
 で、その脚本を書いてくれないかと早速頼まれてしまったのだが、一応、「好きなスタッフ」として、私はしげの眼鏡には叶ったということであるらしい。またまたプレッシャーをかけてくれることであるが、「セリフに頼らない芝居」というものも書いてみたいとは思っていたので、渡りに船ではある。ただまあ、そのためには私もまた勉強をしなければいけないわけで、年々衰えつつある自分の脳との戦いをすることになるのはいささかツライ。全く、少しも私を休ませてくれない妻ではあることだ(←イヤがってるわけではないので誤解なきよう)。


 「迷惑メールフォルダー」を使うようになって、9割方のスパムメールは予め削除できるようになった。相変わらず大半は外人さんからのもので、ヘタすりゃ、日に100通近く来ることもある。よくもまあこうも、極東の黄色いサル(と内心思っているであろう)相手に、しょーもないエロサイト(だと思う)ばかり紹介してくれるものだと、その親切心には感激してしまうが、できれば腐れたジャップなんぞ相手にしてないで、猫肉ハンバーガーと砂糖たっぷりのコーンフレークと農薬オレンジのおかげで、きっと脳ミソのシワもすっかり伸びてツルンペタになってるだろうおリコウさんな同国人に、もうこれ以上は脳ミソを使わなくていいようなリビドー全開の娯楽を提供していただきたいものである。
 それでもたまに、うまいことニフティのガードをくぐり抜けてくる「ツワモノ」もいらっしゃる。こないだから、何度もアドレスを変えてはアクセスしてくるのが、自称「熟女」さんで、文面はいつも同じ。

> どんな相手に癒されたい?彼女?まま?
ママ的存在の人に癒されてみませんか?相手の方も癒すだけで自分も癒される。
そういった方がいます。何で癒されたい?心?体?¥?何がいいか指定して下さい。
完全無料・架空請求一切なし!

 いつもいつもやっぱりどうしても分からなくて困ってしまうのだが、こんなもんに引っかかるヤツっているのだろうか。いや、リクツではもう、ある一定の割合で、どんなに見え透いた手段であっても引っかかる阿呆がいるのだということは分かる。しかし分かるだけで感情的に納得できてはいないのだ。幸か不幸か、私が今まで知り合ってきた知人友人、通りすがりの方々で、こんなしょーもないお誘いに引っかかった人はいない。もしかして実は引っかかったことがあるけれども、隠してるだけかもしれないが、まあ一見してそこまでの馬鹿はいそうにない。常識というものは時代と文化によって大きな振幅のあるものだということも理解しているつもりではあるのだが、少なくとも、私の常識では、こんなものに引っかかるヤツはよほどの田舎者か脳ミソをどこぞに落としてきたタリラリランで、まあ、実際にはいるわきゃない、としか思えないのだが。いやホントに、小学生だって引っかからないと思うんだけどなあ。
 エセ宗教に引っかかる人間、というのは感情的にも分からないでもないのだ。医者に見放された病人が宗教に入った、なんて話を聞くと、そりゃ止めようったって止まらないよなあ、と思う。「オレオレ詐欺」だって、現代人の孤独につけこんでいる。「身内の声もわからないのか」という憤りは、騙された人間に対してというよりも、そういう「時代」の方に向けられて然るべきるものだ。
 けれど、この手のエッチメールに引っかかるというのは、どうヒイキ目にみても脳ミソ膿んでるとしか思えないのだ。もちろん人間もケダモノであるから、その性欲を否定するものではないが、かといってそれのみで生きているわけでもない。本気で性欲を解消するための相手が欲しいのなら、実生活でそれなりの「努力」をしなきゃ相手は得られるものではないし、興味本意で覗いてみたくなるとしても、そのリスクを考えればちょっとアブナイかも、という判断が浮かんできてもよさそうなものである。それが浮かばないんだったら根っからの馬鹿だし、浮かんでも「やっちゃった」んだったら、こりゃもう性欲が脳内犯しきってて、実際に性犯罪犯してもおかしくない域にまでイッちゃってるんじゃないか、という気がしてならない。
 もしかしたらこういうメールって、世間に埋没してる性犯罪者予備軍をピックアップしようとするケーサツの一大プロジェクトなんじゃないか(^o^)。こういうメールに返事をした人間だけをチェックして、こっそりリストなんか作ってるんじゃないか、とかね。
 もちろん、これは妄想なんだけれど、実際にやったら「効果」は上がりそうな気はするなあ。

2003年06月11日(水) 夢の中のもどかしさ/『ガゥガゥわー太』5・6巻(梅川和実)
2002年06月11日(火) 有久家の崩壊……直前?/『パタリロ西遊記』4巻(魔夜峰央)/『くらたまのお蔵だし』(倉田真由美)ほか
2001年06月11日(月) 誰だってどこか変なんだし/『ぶたぶた』(矢崎存美)



↑エンピツ投票ボタン
日記の表紙へ昨日の日記明日の日記

☆劇団メンバー日記リンク☆


藤原敬之(ふじわら・けいし)