無責任賛歌
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2004年06月06日(日) |
やつぱり「亀」が好きな世代だから。 |
ウチのマンションは原則としてペット禁止なのだが、金魚とか、ご近所に迷惑をかけるおそれのないものについては問題ない、ということになっている。最近ちょっと、「亀」を飼いたいなあ、と思い始めた。 職場で亀を飼ってることは何度かこの日記にも書いたことだが、こいつがまあ、かわいいの何の。エサのことしか考えてないのは見てりゃわかるんだが、ペットというものはそういうシンプルな付き合い方ができる相手の方がラクでいい。犬、猫、あたりは妙に人間っぽい繊細な神経の持ち主もいたりするので、飼うにはかなりな覚悟が必要になるのである。 先日、しげに「亀飼っていい?」と聞いたら、始めは「いいよ」とか言ってたのだが、あとで鴉丸嬢とおしゃべりしているときに「ボウフラが湧くよ」と言われて、急に「反対派」に回ってしまった(「派」ったって、一人しかいないが)。あまりうるさく文句をつけてくるので、応対するのが面倒臭くなって、「わかったよ、ベランダで飼わないで風呂場で飼うよ」と適当なことを言ったら、今度は「ウチのバカは風呂場で亀を飼うつもりだ」とみんなに言いふらし始めた。 ……本気にするなよ、茹っちゃうだろうが、亀が(-_-;)。
俳優(^_^;)、ロナルド・リーガン、別名、エルヴィス・リーガン(知らない人も増えただろうから、ヒトコト説明しておくと、「レーガン」と表記するようになったのは大統領になってのち、「そちらのほうが原音に近いから」という本人の要望があってからのことである)が、肺炎のため死去。享年93。1994年にアルツハイマー病であることを告白していたし、もう相当な高齢であったから、まさしく大往生であったと言えるだろう。「20代、40代、60代……と、偶数ゼロ番代の大統領は人気をまっとうできない」というジンクスを破ったのも彼である。 実は60本近くの数の映画に出演している元大統領だけれど、その出演作の殆どは、戦前の二流・三流西部劇。主演もそれほど多くはない。私も、動いている「俳優」としての「“リ”ーガン」氏は、ジョン・ランディス監督のコメディ、『スパイ・ライク・アス』(1985)でチェヴィ・チェイスが見ているテレビの中に登場して、『I’ll be loving you』を歌っている姿を見ているだけである(結構いい声。吹き替えか?)。比較的評価の高いドン・シーゲル監督の『殺人者たち』(1964/これが遺作となった)も見ていない。 じゃあ、なんでわざわざ「俳優」として取り上げようって気になったかって言うと、これはもう、ロバート・ゼメキス監督の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)で、ネタにされていたから、という、故人には実にシツレイな理由ゆえになのである。 ご存知ない方のためにその「ネタ」を説明しておくと、1985年から1955年にタイムスリップしてしまったマーティ(マイケル・J・フォックス)は、ドク(クリストファー・ロイド)に自分が未来から来たことをなかなか信用してもらえなくて困るのだけれど、それどころか、ドクから「じゃあ、1985年にアメリカの大統領は誰になってる?」と聞かれて、うっかり正直に「ロナルド・レーガン」と答えてしまったために、ますます信用してもらえなくなったというギャグがあったのである。そのときドクは鼻で笑って、「大統領がレーガンなら、副大統領はジェリー・ルイスか?」とマーティに突っ込む。 1955年当時、レーガンはまだ俳優を引退してはおらず、またルイスはディーン・マーティンと組んで「底抜け」シリーズを連発、若者を中心に絶大な人気を誇っていた。もっとも翌年にはこのコンビは解消してしまうから、目ざとい観客の中ては、「やや下り坂」に見えていたかもしれない。コメディアンであるルイスと、西部劇役者のレーガンとを並べてみても、私には何だかピンと来ないのだが(かと言って、名優アーネスト・ボーグナインあたりを持ってきては、レーガンとでは役者の「格」が違いすぎて比較にならない)、それはアチラの文化をよく知らぬ私の勘違いで、レーガンは「そういう役者」として認識されているのかもしれない。ルイスの人気は一時凋落の一途を辿ったが、彼にオマージュを捧げる映画人も少なくなく、『キング・オブ・コメディ』などで復活を果たしている。レーガンもまた、別の世界で見事な「役者」ぶりを示した。 ジョン・ランディスもロバート・ゼメキスも、“役者”リーガンのことが好きだったのかもしれない。
朝から公演のチラシの撮影で、カトウくん、其ノ他くん、鴉丸嬢、しげ、私と、10時にパピヨンプラザに集合。やや小雨がぱらついていたが、撮影できないと言うほどではない。かえって日陰ができない分、あとでパソコンで加工するのにはちょうどいいだろう。 一応、演出補の肩書きがあるので、付き合って行ったのだが、特にああせいこうせいと言うことはない。やることと言ったら、荷物の張り番とパシリくらいのものである。 カトウくん、始めてパリッとしたスーツ姿で撮影に臨むが、これがなかなかの男前。しげはそれを見て「惚れるう〜♪」と嬌声を上げている。けれど、続けて「仕事に疲れて、男臭(おとこしゅう)がしてるとこがいいとよ!」なんて言うものだから、あまり誉めてるようには聞こえない。もう少し言葉を選ぼうよ。 鴉丸嬢はずっと旗袍(チーパオ)姿での撮影。当然一番目立っているのだが、通りすがりの人がみんな振り返って行くだけでなく、隣のレストランにいた中年オヤジたちも、食事中ずっとウィンドウ越しに鴉丸嬢のことを見ていたらしい。こちとら、曲がりなりにも役者なんだからな、それだけ見たなら木戸銭払ってけってんだ。 ……とか言いつつ、ウチの公演は未だにカンパ制で、基本的に無料なんだけどね。
昼からパピオビールームに移動、ここでハカセも合流、練習に入る。 ようやく私も演出らしきことを言い始めるが、あくまで「補」であって、みんなの合議制で作って行く方式だから、あまり具体的に動きを指定したりはしない。こないだ見た『ロスト・イン・トランスレーション』のカメラマン(ダイヤモンド☆ユカイ)の指示なみに抽象的である。 例えば、「ああ、そこは声優のくせに顔出しオッケーだと勘違いしてる関智一みたいな感じで」ってな調子である。関智一ファンが聞いたら激怒しそうな指示だが、これ、あくまでタトエだから(^_^;)。 動きもまだ付いていないし、イメージも固まっていないからギクシャクはしているのだが、アイデアをみんな出してくるので、ノリはいい。苦労するのはいつものことだが、これまでのウチの芝居の中では、一番、スムーズに流れている印象である。公演は12月だが、以外とあっという間に来ることだろう。それまでにどれだけ固めて行けるか。
芝居につかうCD、まだ数曲足りないので、其ノ他くん、鴉丸嬢を送ったあと、「ダイヤモンドシティ・ルクル」の「フタバ図書」に行ってみる。 鳴り物入りでオープンした「ダイヤモンドシティ」、もう夜も9時を回っていたので、空いてるかと思ったら大間違い。まだ三日目だと、大々繁盛の込み具合である。家から車で15分の距離なので、下手をしたら博多駅に行くよりも近いのだが、少し「落ちつく」までは、休日を避けて行った方がよさそうだ。ワーナーの映画館、17館あって、トリアスの20館よりは少ないものの、前の福岡東より増えている。結構行きつけになりそうである。 探しものは見つからなかったが、しげがバレエの本を見つけて、芝居の振り付けに使えるからと購入。踊るのはもちろんカトウくんであるが、はてさて、どんな振付を考えるつもりやら。とりあえず、来ただけの甲斐はあったか。
今日の読書、永井豪原作・鴉紋洋著『映画「キューティーハニー」小説版』、マンガ、流水りんこ『インド夫婦茶碗』3巻、横溝正史原作・長尾文子漫画『本陣殺人事件』、さべあのま『マービーとギジェット』、桂正和『ZETMAN』3巻、牛田麻希原作・木村文漫画『問題のない私たち』1巻、石ノ森章太郎原作・村枝賢一漫画『仮面ライダーSPIRITS』6巻。 練習はあったけれど、休日はやはり集中して本が読めるのがいい。
2003年06月06日(金) ココロさみし/映画『愛してる、愛してない…』 2002年06月06日(木) つまりシロクマって保護色?/『愛はめんどくさい』(まついなつき)/映画『原子怪獣現わる』ほか 2001年06月06日(水) フォークって民謡って意味なんだが/『メトロポリス』(手塚治虫)ほか
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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