無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2004年04月14日(水) シロウオ料理とタランティーノの暴走

 今朝もしげはぶっ倒れたまま。
 これでもう三日も具合が悪いんだけど、医者に行かなくていいのか。夕方迎えに来た時には幾分調子がよくなっていたようだけれども、それでも「おなかイタイ」を繰り返している。「食事はどうする?」と聞いたら、食べられないと分かっているのにやっぱり「肉」と言う。さすがにそれはムリだろう、ということで、「ざうお」で妥協することに。いや妥協って言えるほど安い店じゃないんだけど。
 しげはネギトロ丼、私はカロリーを考えてお子さまランチみたいなのを選ぶ。ふりかけごはんが少量、おかずはミニハンバーグに唐揚げと、およそ和食の店で食うもんじゃないが、自分の体のことを考えればこんなもんで抑えるしかない。値段も安かったし。あと、しげが舌なめずりをしたので、白魚と新わかめの卵とじという季節限定メニューを頼む。シロウオは今が旬だけれど、本当は踊り食いをしたいところであった。魚料理の店なのにシロウオ料理を出しといて踊り食いがないというのは片手落ちもいいところなのである。まあ、卵とじも美味かったからいいけど。しげもからだが温まって、少し体調が持ちなおしたようである。

 帰宅して風呂に入ったあと、『トリビアの泉』。
 「トリビアの種」、「笑いの研究者がギャグを作ったら?」は、「青年の主張で性欲の強さを訴える」というギャグそのものよりも、その企画自体が面白い、ということは、これはメタ・フィクションの面白さなわけである。こういう企画を考え出せるようなら、この番組も立派なもの。ほかのネタが相変わらずなんということもないのも、許せちゃうかな。


 お隣りの北九州市の人口がついに百万人割れしたとのニュース。
 高齢化と少子化のダブルパンチが原因、ということだけれども、北九州市が全国一、高齢者率が高かったとは知らなんだ。もともと八幡製鉄所だけで持ってたとこだから、親亀コケたらでジリ貧になってくのは仕方ないんだけれど、ここ10年の北九州はなんとかその凋落を食い止めようとやっきになってたのが、見ていて胸が痛くなるものがあった。
 でもやっぱりあの北九州博の失敗と、暴力団の爆弾騒ぎなんかのイメージダウンが大きいと思うんである。駅前歩くのも危険ってんじゃ、そりゃ人は集まって来ないって。警察は総力あげて追放に乗り出してるということだけれども、目立った効果は上げられていないようである。政令都市としての指定は50万人以上だから、これですぐに何がどうなるということはないのだけれど、何でも北九州市は現在、中間市との合併を検討中とのことである。そうなるとまた「百万都市」に返り咲けるわけではあるが、「それが合併の目的なのか」と聞かれた末吉市長、「それを目的としているわけじゃないんだけれど、そう言われると弱いんだよねえ」とホントに弱った顔をして見せていた。ちょっと正直過ぎて同情を誘ってしまうが、もう無理して人口増やそうとしなくてもいいんじゃないかって思うんだけど。なんか目的と手段が逆転してるんだよね。市政としてはまず「暮らしやすい街」を作ることを念頭に置くべきじゃないのか。そうすりゃ自然と人は集まってくるはずなんだけどね。


 ディズニーがかなり危ないことになっている。
 『トイ・ストーリー』のピクサーとの絶縁のニュースも「あーあ、やっちゃった」だったけれども、作る映画作る映画が、ここんところ軒並み不振、新作映画『ジ・アラモ(アラモ砦)』も先週末に封切られたばかりだと言うのに出足が鈍く、既にアナリストからは「失敗作」との烙印を圧されちゃってるとか。だいたい題材が「アラモ」って、ファミリー層に訴えるネタじゃなかんべよ。かつてジョン・ウェインも『アラモ』で大コケしたけど、もしかしてメキシコ人の怨念でもかかってるんかね。
 株主による首脳の追放運動が表面化して、経営陣に対する不信が高まっているところにもってきて、このテイタラクだから、更に非難が高まるのは明らかなんだけれど、セルアニメの製作も中止することにしちゃったし(CGのミッキー・マウスなんて誰が見たいものか)、もうディズニーをアニメブランドとして見る時代は過去のものになってしまうんじゃないか。ディズニー嫌いの私だけれども、それはそれで残念に思うのである。
 やっぱ、『リトル・マーメイド』以降、長編を立て続けに作ってったのはいいけれど、あれでかえってスタッフが疲弊しちゃったんじゃないかなあ。どうせ作るなら、『ルーニー・テューンズ』のように、ミッキー・マウスほかのキャラクター総登場の新作長編を作ればよかったんである。少なくとも『ポカホンタス』とか『ムーラン』とかよりはヒットしたんじゃないかと思うけど、どないかね。


 さて、も一つ、実現はまずムリだろうけれど、できたらいいなというニュース。
 OO7シリーズ・ジェームズ・ボンド役を次作も引き受けるかどうか、製作会社と揉めているというピアース・ブロスナンになんとクエンティン・タランティーノが接触し、「俺と一緒に『カジノ・ロワイヤル』をリメイクしないかい?」と申し出たとか。
 知る人ぞ知るOO7シリーズ第一作、ところがこれだけはシリーズ製作のアルバート・ブロッコリーが映画化権を取得しておらず、結局、映画はチャールズ・フェルドマンの手によって、「七人のOO7」が登場するという大スラップスティック映画として完成し、超酷評を受けた。でもこれがやはり大デタラメ映画(誉め言葉である、念のため)である『キル・ビル』の監督であるタランティーノが目をつけたというのは実に納得が行く。ブロスナンがセルフ・パロディを演じるというのも嬉しいが、旧作でイブリン・トレンブルを演じたピーター・セラーズを、ジミー・ボンドを演じたウディ・アレンを、ル・シッフルを演じたオーソン・ウェルズを、ヴェスパー・リンドを演じたウルスラ・アンドレスを、いったい新作では誰が演じるのか、と想像するとこれはもう楽しみが尽きない。
 でも、タランティーノ、『キル・ビル』のスピンオフ映画も作るとか(ビルの若き日をアニメ化するんだと)、『キル・ビルvol.3』も十五年後に作るとか言ってるけど、どこまで本気だか分からんのである。でもこういう冗談企画に乗ってこその役者だと思うんだけれど、そういう度量が果たしてブロスナンにあるかどうかって考えると、やっぱり実現性は薄いんだよねえ。

2003年04月14日(月) メモ日記/一人ぼっちの夜。
2002年04月14日(日) にほんじんにえーごはむりれす。/『ウラグラ!』(唐沢俊一)/『探偵学園Q』4巻(さとうふみや)ほか
2001年04月14日(土) 土曜ワイド「女三人露天風呂殺人事件・湯煙の向こうに殺意が見えた」……ってウソだからね。



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