無責任賛歌
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2003年08月06日(水) |
落ちていくのーねー♪/『ミステリー民俗学者八雲樹』5巻(金成陽三郎・山口譲司)/『クレヨンしんちゃん』36巻(臼井儀人) |
今日から五連休。 その間、して過ごすかってことなんだが、目のこともあって遠出はムリなのである。結局、本を読むかDVDを見るかしかないんだが、一応、「日記の更新」なんてのを目標に立ててはいるんである。あくまで目標ね(^o^)。
ネットをあちこち覗いていたら、押井守ファンサイトの『野良犬の塒』で、ちょっと気になる記事を見つける。 以下は2003年7月29日付けの記事である。
> 現在発売中の攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX DVD 8巻。こちらに収録されている第16話「心の隙間 Ag2O」だが、これを見て「あれっ?」と思った人がいるだろう。この話の冒頭、タチコマが「赤い靴、履〜いてた〜♪」と「赤い靴」を合唱しているシーン。ここは実はCSの放映時には、「ドナドナド〜ナ〜ド〜ナ〜♪ 仔牛を乗〜せ〜て〜♪」と、タチコマが歌っていたのは「ドナドナ」だったのである。権利関係で問題があったためというバンダイビジュアルの回答があったため調べてみると、悪の組織JASRAC(日本音楽著作権協会)にドナドナは登録されていた。この関係で横槍が入り、急遽差し替えられた模様である(「赤い靴」も登録されているが、映像作品での使用は自由となっている)。 > これに伴い、歌の直後のタチコマのセリフもすり替えられている。
>「仔牛が市場に売られちゃう歌でしょう?」 「自己の存在を継続してゆく上で、人が重要視するのは心情よりも経済的な因子って事でしょう?」 「そうそう、友情が貧困に負けちゃう歌なんだよね」
から、
>「女の子が異国に連れて行かれちゃう歌でしょう?」 「母親が開拓地に入植するんで、異国の神父に預けられちゃうんだよね〜」 「そうそう、家族愛が貧困に負ける歌なんだよね」
にすり替えられているが、いまいち物語に一致していない。
やっぱ、『ドナドナ』のほうがいいよなあ。 CS放映はAT−Xだろうか。私は加入してないのでこの変更の事実にも気づかなかったのだが、横ヤリ入れてきたってのは本当にJASRACなのか? いちいちCSの番組までチェックして文句つけてるのか? 仮に文句つけられたとしても使用料を払えばすむ問題ではないのか。それともトンデモなく莫大な使用料を取られてしまうのか? JASRACの存在自体が違法なんて説もあるが、実際の法的解釈はどうなのか。 ネットでいろいろ検索してはみたんだが、どうも要領がわからん。
週刊誌『WEEKLY漫画アクション』(双葉社)が、部数低迷のため、10月14日号(9月30日発売)で一時休刊が決定。どれくらい売れてなかったかっていうと、十万部行かないってんだからヒドイものだ。今更だけれど、部数立て直しを図ってエロ雑誌に転向したのがかえって裏目に出たのは間違いない。『クレヨンしんちゃん』も追い出しちゃったし、今実際に読める連載って、『ルパン三世』だけになってたしねえ。 「来春には誌面を刷新して復刊する予定」とのことだけど、休刊して再刊して長生きした例ってそうそうないからなあ。それどころか「復刊予定」と言っときながら未だに復活してない例もあるぞ。……オレ、まだ朝日ソノラマの『DUO』の再刊待ってんだけど。速星七生、かむばーっく!
『トリビアの泉』、今週も何とも困ったネタ揃い(先週のは書き忘れてたけど、「『サザエさん』のエンディングは実は1番ではない」とか、これまた「どうだオマエラこんなの知らなかっただろう」と視聴者をコバカにしたものばかりだった。エンディングをネタにするんだったら、今はカットされてるセリフ入りバージョンを放送せんかい)。 「『考える人』は地獄について考えている」なんて、補足トリビア言う前にタモリに解説されかけてやんの。どっちかというと補足トリビアの方が面白かったりするんだよな。 「広辞苑には『美少年』は載っているが『美少女』は載っていない」ってのもブンガクブ系には有名なんだけど、一般的には知られてないんだろうな。ただ、広辞苑が独善的な編集の仕方をしているようなコメントを取ってるのは演出のやりくちが卑劣である。他の辞書には全部「美少女」が載っていないような放送の仕方してるけど、「美少女」の項目を立ててない辞書はほかにいくらでもあるのだ。岩波も学研もそうだし、伝統的な辞書は殆ど「美少女」を載せていない。理由はやはり「『美少年』は男女ともに指す語」であり、「『美少女』は歴史が浅い」から。その編集方針の是非はともかくとして、ネタ自体に「ウソ」が混じってるんでは困るのである。
チャットであやめさんと『トリビア』について話したのだが、やはり演出のイヤラシサに疑義を唱えられていた。 「オーケストラのバイオリンとシンバルは同じギャラ」というトリビア、放送ではワザとシンバルの数が少ないマーラーの「交響曲第5番嬰ハ短調第3章」を選んでいるが、シンバルが大活躍する交響曲もあれば、バイオリンが殆ど使われない曲もあるということだ。だとすれば、このトリビアはそもそも成立しない。両者が同じギャラなのは当たり前だからである。
ネタにいろいろ問題があっても、唐沢俊一さんの「一行知識掲示板」ならば、誰かがツッコミのレスをつけて「補正」することが可能だ。けれど、テレビ番組は放送しっぱなしである。いや、そもそもムリヤリ事実を捻じ曲げて虚偽のトリビアを作り出してるのだから、仮に間違いを指摘されてもあのディレクターたちは訂正しようなんて気は全く起こらないだろう。全く、こんな犯罪的な行為はない。 視聴率が下手に高いだけに、視聴者の中に「広辞苑の編集方針は偏狭だ」とか「シンバル奏者は楽してカネが稼げる」とか、あらぬ偏見を持つ連中も増えてしまう危険がある。あの腐れ脳のディレクターども降ろしちまうことはできないものか。 ああ、本当に三木さんや唐沢さんは何をやってらっしゃるのであろうか。
マンガ、金成陽三郎原作・山口譲司漫画『ミステリー民俗学者 八雲 樹』5巻「わらべ謡殺人事件」(集英社/ヤングジャンプ・コミックス・580円)。 『わらべ謡殺人事件』と『女雛はなぜ殺される』の二編を収録。 タイトルが「わらべ謡殺人事件」だからと言って、これが一連の「童謡殺人もの」だと思ったら大間違いです。童謡殺人ってのは、「犯人がなぜ童謡になぞらえて殺人を犯さなければならなかったのか」って点に根拠がなきゃならないんですけどねー、本作に使われてる「花いちもんめ」は、犯人が仕掛けたトリックとは何の関係もありません。その消失トリックも手品の域を出てない。火サスや土ワイならこの程度でもいいかもね。 『女雛』は『名探偵コナン』でも使ってたトリックのパクリ。おいおい、ライバルマンガから堂々とかっぱらうなんて、本気でプライドなくしたか?
マンガ、臼井儀人『クレヨンしんちゃん』36巻(双葉社/アクションコミックス・560円)。 アクション幼稚園に転入してきたトモちゃん、しんちゃんの「ぞおさん」をほしがるの巻。 もちろんこの「トモちゃん」とは『ヤキニクロード』にも出演したあの「黒チクビ!」の人である。ちゃんと「あーきらめましょお♪」と歌ってるしな。さては臼井さん、もう一回テレビの方にもゲストとして出てほしくてこのマンガ描いたな(^o^)。 でも、また引越していくトモちゃんのために自分の「ぞおさん」をテレビカメラにアップで映して見せてあげるってネタ、テレビでやれるんかいな(^_^;)。
ご指摘がありましたので訂正です。ただし本文書き換えるとしげが「卑怯者!」と怒るので(間違いを正すのがどうして卑怯なのか、全く理由が分からんのだが、阿呆に逆らってもムダなのである)、ここに書いときます。
まずはあやめさんから、
> マーラーの「交響曲第5番嬰ハ短調第3章」を選んでいるが、 『第3章』→『第3楽章』
> シンバルが大活躍する交響曲もあれば、バイオリンが殆ど使われない曲もあるということだ。
「殆ど使われない」→『活躍しない』
補足として、
> 打楽器が活躍するって言ったらやっぱりラヴェルの『ボレロ』。小太鼓叩きっぱなしです(笑)
だそうです。
更にヨナさんから補足。
> 所謂、古典派の交響曲・・・例えばベートーヴェンの曲ですが、金管系も実は暇な楽器です。 > 第九のリハーサルの時、ある指揮者が自分の解釈をオーケストラに説明しました。非常に感動的な演説だったそうです。 > 「何か質問はありますか?」 と指揮者が尋ねたら、トロンボーン奏者が手を上げました。 > 「今日の練習ではトロンボーン使いますか?」 > それぐらい暇なのです(^_^;)
音楽に詳しい人がいてくれるとホント、助かります。
2002年08月06日(火) プールサイドの妖精……誰が?/映画『パワーパフガールズ ムービー』ほか 2001年08月06日(月) 復活日記(笑)1・加筆もあるでよ/村上春樹『約束された場所で』ほか 2000年08月06日(日) まぬけ三態/『テレビ消灯時間2』(ナンシー関)
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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