無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2003年07月24日(木) 他に売れてるものがあるからいいじゃないか/『コータローまかりとおる!L』6巻(蛭田達也)/『灰色の乙女たち』1巻(加藤理絵)ほか

 昨23日、マルチメディア総合研究所が、2002年度の東京圏の店頭パソコン販売概況を発表。それによると、秋葉原のパソコン販売台数割合が、前年度比3.2ポイント減の29.9%、初めて30%を割り込んだとのこと。逆に新宿は前年度比0.9ポイント増で21.2%。研究所は「秋葉原地区では大型販売店の閉店など空洞化が進む一方、新宿地区では西口に大規模店が進出した」と分析している。けど「空洞化」って言い方は何なんだかねえ。別に空地が増えたわけじゃあるまいし。
 これってつまり、秋葉原にオタクショップが増えたことを言ってるんでしょ? ニュアンスとして、「オタクな野郎が増えたせいでパソコンが売れなくなっちまったじゃねえか」って含みがあるような気がして仕方ないんだが、これって私の勝手な思いこみか妄想だろうか。


 ハリウッド版『Dragon Ball Z』の監督を『GODZILLA』のローランド・エメリッヒが引き受けたかも、というウワサ。
 『ドラゴンボール』は全巻買ってるわりには思い入れがないので、誰が引き受けても構わんのだけれども、エメリッヒがばかすか予算注ぎ込んで作るとなると、『北斗の拳』とか『ストリートファイター』みたいなちょうど香ばしい程度のヘタレな映画にはならないで、随分大味なバカ映画になっちゃいそうな気がする。キャストがどうなるのかまだ全く伝わって来てないけど、エメリッヒが監督するとなると、これも結構ネームバリューのあるやつ選んだりしかねない。
 孫悟空をジェット・リーと言うのはありきたりだから、キアヌ・リーブスとかはどうかな?(^o^) で、ジェット・リーにはクリリンの方を演じてもらうと。そっちの方がハマリすぎかな。マイケル・ジャクソンとジャネット・ジャクソンで悟空とクリリンというのも考えたが、思いついただけであまり面白くはないな。
 チチは、マギー・チャンあたりが似合ってるように思うが、ルーシー・リューあたりが来るかも。スパルタママっぽい東洋人のイメージっつったら、アメちゃんにはこんなキャストくらいしか思い浮かぶまい。まあ必ずしも東洋人をキャスティングするとは限らんのだが。
 悟飯(息子の方ね)もそうなると必ずしも東洋人に拘る必要ないよなあ(つか、東洋人の子役なんて今誰がおるか殆ど知らん)。もうハーレイ・ジョエル・オスメントくんでもダニエル・ラドクリフくんでもいいけど、『ハリポタ』流れならロン役のルパート・グリントの方が似合ってるか。イライジャ・ウッドはもうデカくなっちゃってるからムリだろうな。
 ピッコロやベジータは誰がやってもなあ。ハリウッド俳優で顔が緑っぽいのを捜すと……おるかい(^_^;)。
 もちろんこんなのは、誰が何やろうがどうでもいいと思ってるから適当なことを言ってるんで、『DB』ファンの方はあまり目くじら立てないでくださいね。


 東宝が、19日から公開されている映画『踊る大捜査線 THE MOVIE2/レインボーブリッジを封鎖せよ!』の公開後3日間の興行収入が、18億円、観客数が126万人になったと発表。これはこれまでの記録、『千と千尋の神隠し』の16億円を抜く勢い。気の早いマスコミは最終的な興行収入でも「『千と千尋』を抜くか!?」と煽ってるが、映画のヒットは今や口コミとリピーターによって支えられているから、『ターミネーター3』や『ハルク』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』を向こうに回して、果たしてそこまでの魅力を観客に与えてくれるかどうか、ちょっと心許ない気はするんだが。
 もっともそのヘンは制作者側も充分考えているらしく、年末には「ディレクターズカット」版とか、音響を入れ直して更に迫力を増した「ニューバージョン」とかの上映も考えているという。……いやね、映画に各バージョンが生まれるのはもともと製作者と監督との間に異見が生じたせいとか、不可効力の面が大きかったんだけどね、それをわざわざ作るってのは道義的にどうなんだかねえ。そういうのが「戦略」になるって考えるのは分かるけど、せめてDVDになるときにしてくれんか。バージョン違いがやたらあるのって、観客にしてみれば「どれがホントの作品なの?」って悩まされるだけなんだが。
 映画は当然ヒットを狙わなきゃなんないものなんだけど、現実には、製作者の予測を越えた「何か」を観客が感じとった場合にのみ、爆発的なヒットにつながるってケースが圧倒的に多い。その「何か」ってのはまさしく「時代の要請」だったりするのだ。製作者が「読み通り」とほくそ笑むのは、そこに「思いあがり」が入ってるのは確実なんで、かえってヒットの分析を妨げてしまう危険があるんだけどね。


 昨日に引き続き、シティボーイズDVDボックス2、『レトロスペクティヴ シティボーイズライブ! 1995−1997』。
 『愚者の代弁者うっかり東へ』『丈夫な足場』『NOT FOUND あるいは、レイヴ・ウィズ・ザ・キャッチボール・シスターズ』の三本を収録。シティボーイズ三人に、中村有志・いとうせいこうが加わってギャグもシュールさもパワーアップした傑作群。シティボーイズの神髄を知りたい人はこのあたりからご覧になるのがオススメである。
 最初の二つはWOWOW放送時と殆ど同じで、前説のインタビューがカットされているくらい。つか、『丈夫な足場』には「この番組は平成8年5月4日に収録されたものです」というWOWOW本放送時そのままのテロップが流れるところまで同じ(^_^;)。これ、当時大竹まことが自動車事故起こして謹慎中だったんで流れたテロップなんだよね。そんなもんまでDVDに再録するかよ(-_-;)。字幕をマスターに焼きこんでたんなら、上から斜をかけるくらいのことはできるだろうに。大竹さん、これ見たら頭かかえるんじゃなかろうか。
 最後の『NOT FOUND』は、実際には凱旋公演として日比谷野外音楽堂での『非常識な青空』(と言いつつ、殆ど夜になってたが)を収録している。WOWOW放送時はこれが実に変則的な放送の仕方をしていて、始めこの『非常識な青空』を放送したとき、『外された人達』のスケッチだけはパナソニックグローブ座の公演バージョンのものと差し替えられていた(理由は不明)。更にその後、グローブ座版も完全放送されたのだが、そのときは野音版のときは演じられなかった「拡声器家族」のスケッチが一つ増えていた。
 DVD版は野音版の完全収録(ビデオ版と同じ)なので、『外された人達』は野音版が初めて収録それている。
 グローブ座版と野音版を見比べると、スケッチの完成度ではグローブ座版のほうが高いのだが、野音版には最後に特別ライブ「無間地獄&恋人たちのゴム脳」が追加されているので、できれば同時収録してほしかった。せめてボーナスディスクを付けるとか、そういうサービスが欲しいところなんだが、こういうライブDVDはたくさんハケるものでもないし、あまり予算をかけられない、というのが正直な事情なんだろう。
 チケット即日完売のこれだけ面白いライブショーでも、世間的な認知度はまだまだなんだなあ。見たことない人、いっぺん見てみようよ。今年行われたシティボーイズミックス『NOTA 恙無き限界ワルツ』のWOWOW放映は9月11日深夜12時(9月12日A.M.00:00)から。もっとも今回のライブはシティボーイズライブのレベルとしてはちょっと低調なんだけどね。


 マンガ、蛭田達也『コータローまかりとおる!L』巻の六(講談社/少年マガジンコミックス・410円)。
 掲載誌が「マガジンスペシャル」に移ってからの分だけれども、話がなかなか先に進まない。アクションを大ゴマで見せてるせいなんだけど、それがイケナイってことじゃなくて、単行本を3巻くらいまとめて読むとちょうどいいペースなんだよね。それにしても今回のシリーズのヒロイン(?)功流美母さんが全く出てこないっての、ちょっとまずくないか。人気あると思うんだけどな。
 久方ぶりの登場、天光寺のフィアンセの小夜子ちゃんが“わずか一年で”巨乳になったのにはちょっとねえ(^_^;)。いや、流行ものを取りこむのはこのマンガの昔からの定番だったからこれもありえることではあったんだけど、ロリコンキャラをいきなりイエローキャブにするかよ。これから活躍するならともかく、今までイロモノ以外の役に立ってなかったからなあ。ま、いいんだけど。


 マンガ、加藤理絵『センチメンタル漫画文學作品 灰色の乙女たち』1巻(スクウェア・エニックス/ステンシルコミックス・580円)。
 タイトルと表紙の絵柄だけで購入。つまんないとまでは言わないけど、まあ普通の少女マンガ。あまりこういうのに「文學」なんて惹句を付けないでほしいんだけどなあ。
 母親をなくして、父親と二人で生活してる村山ミサキ。ところが気が弱くて亡妻のことを忘れられない父親は、なんとミサキを放り出して家出してしまう。一人で気丈に生きる決意をするミサキだが、ステキな彼、春原純に出会ったことから、少しずつ頑なな心がほぐれていくのを感じ始める……。
 まあ、そういうマンガです。20年くらい昔だったら読みながら滂沱の涙を流したかもしれないけど、ちょっとこのトシになっちゃうとねえ。どうしても「その程度の不幸な子ならいくらでもいるよなあ」と思ってしまうのである。それでも主人公は別に自分の不幸に甘えてはいないから、不快感はないんだけれども、もう少し話のキモになるような工夫が作れないものかな。

2002年07月24日(水) ウソから出たアホウ/『追悼の達人』(嵐山光三郎)ほか
2001年07月24日(火) 目標達成!……って何が/『腐っても「文学」!?』(大月隆寛編)ほか



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