無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2003年07月08日(火) 身内だからバカって言うんだよ/『赤ちゃんがいっぱい』(青井夏海)/『20世紀少年』13巻(浦沢直樹)ほか

 アホな話2題。どちらもしげから聞いた話である。
 一つ目は歩く無知無教養、穂稀嬢の話題。
 「BIGBOY」という『オースティン・パワーズ』で有名になった(^o^)ハンバーグレストランがあるのだが、そこのハンバーグは「手ごねハンバーグ」と言って、要するに「手作り」を売りにしている。
 穂稀嬢、これをなんと「手ごめハンバーグ」と聞き違えていた。
 もちろんみんなから笑われたのだが、話はここで終わらない。穂稀嬢の次のセリフで、みんなは今度は凍りついた。
 「『手ごめ』って何ですか?」
 意味も知らないで使っとったんかこいつはあ!
 ひと昔前ならば、こういうのは「カマトト」と呼ばれたものだったが、今やもう「知っているのに知らんぷり」なんて人間はいない。ただ「無知」なだけだ。しかしなあ、散々○○○○○○○○○○○○○○な穂稀嬢が「手ごめ」って言葉を知らんとはなあ。カタカナのほうが流布してるからなんだろうなあ。

 もう一つは愛上嬢のこと。
 と言ってもこれは具体的に書いちゃうと相当プライバシーに関わってしまうことなのでち詳しくは書けないのだが、結論だけ書くと、彼女、ある事情で仕事を辞めてしまったのである。
 そこはしげも働いてる店で、しげの紹介で勤めることになったのだから、急に辞めるということになれば、シフトにも支障を来たしちゃうわけだし、しげだって肩身の狭い思いをすることになるのである。常識的な感覚の持ち主ならば、しげに迷惑掛けちゃったことを申し訳ない、とか考えてもおかしくないはずだ。ところがなんつーか、辞めるにあたって彼女、しげにはお詫びのヒトコトもなかったのだね。
 他人に頭を下げることをしないしげだから、自分が謝られないのも仕方がないと言えば仕方がないのだが、だからと言って、愛上嬢が謝罪しない言い訳にはならない。
 愛上嬢も、これまでこんなふうに人付き合いをテキトーにしてきたことで縁切れちゃった友達とかも結構いるだろう。いい加減で少しは自分のやってきたこと自覚したらどうか。
 つーかチャットにも書いたが再度ここで声を大にして言うぞ。
 ふざけんな馬鹿野郎。


 青井夏海『赤ちゃんがいっぱい』(創元推理文庫・672円)。
 『赤ちゃんをさがせ』に続く「助産婦探偵シリーズ」第2弾で初の長編。短編型の作家は長編が苦手、という傾向もなくはないが、殺人も起こらないし、犯人の仕掛けた鬼面人を驚かすような大トリックもないのに長編一つ持たせる作劇技術はさすがである。なんといっても文章が上手いんだよねえ。半人前の助産婦、亀山陽奈の一人称で書かれた文体、実に歯切れがいい。

 世間の不況の嵐は助産婦の世界にも吹き荒れる。陽奈はバイト先の助産院をクビになる。慌てて潜りこんだ次の勤め先はアヤシイ「胎内育児」を標榜する「ハローベイビー研究所」。クリーニングの引換券やくずかごなど、ヘンなものばかりが盗まれる事件。そして起きる赤ちゃん置き去り事件。けれど、所長たちにはその事件を闇に葬りたい秘密があるらしい。困ったときの先輩頼み、陽奈は明楽先生のもとに駆けつけるが……。

 謎の赤ちゃんの正体は見当がついた。けど「秘密」の真相についてはちょっとびっくり。若干リアリティに欠けるなあと思ったけれど、実は「現実」にもそういう事件はあったのよ。事実は小説よりも奇なりってのをもう一回小説にもちこんだ形か。これ以上はトリックをバラすことになるので言えません(^_^;)。
 前作では頼りなかった陽奈ちゃんも、「経験」を積んで、聡子先輩に説教するまでに成長する。けれど更に続編が書かれたら、またおっちょこちょいで先走りなドジッ子ぶりを見せてくれることだろう。続編が楽しみなミステリって、久しぶりである。
 テレビ版は結局1度も見られなかったけど、出来はどんなんだったのかな。


 マンガ、浦沢直樹『本格科学冒険漫画 20世紀少年』13巻(小学館/スピリッツコミックス・530円)。
 「トモダチ」はやっぱり前巻で死んだ「彼」だったってことですか。もっとも「彼」は必ずしも物語の牽引者ではなくて、物語は更に「継承者」の手に委ねられたので、あと数巻は続きそうだけど。でも角書きにある「本格冒険科学漫画」って味わいは薄れて、すっかり『モンスター』っぽくなっちゃったのは残念。もっと明朗快活な方向に行ってくれると思ってたんだけど。浦沢さん自身もそうするつもりが、描いてるうちに「地」が出ちゃったんじゃないか。こうなったら、やっぱり「ケンヂ」に復活してもらうしか手はないと思うがどうかなあ。
 今巻の見所は、なんといってもキョンキョンの風呂上がりシーンであろう(^o^)。実写化してほしいなあ、キョンキョン(ドラマそのものじゃないんかい)。


 マンガ、細野不二彦『ギャラリーフェイク』28巻(小学館/スピリッツコミックス・530円)。
 オビによると累計900万部突破だって。めでたいめでたい。
 『オリエント急行オークション』が前後編でボリュームがあるが、まあそんなに面白くはない(^_^;)。オリエント急行には、作中にも描いてあるが車輌が四散していた時期に、京都のホテルに買い取られてたときに泊まったことがあるんで懐かしくはあったが。言っちゃなんだが所詮は寝台車なんで、ベッドは狭いし寝心地はそれほどよくないぞ。壁飾りはキレイだったけど。
 サラが飛行機事故に巻き込まれて行方不明になってしまう『生きているオフィーリア』は、定番なドラマだけに作者の作劇技術が問われる。こういうマンガこそ前後編でじっくり描かないといけないんじゃないか。コマわりもセリフも陳腐だし、わざわざフジタの「娘」エリザベータまで再登場させたのに、何の役回りも振っていない。細野さんは実はマンガ自体はあまり上手くなくて、「ネタ勝負」なところがあるので、一作と一作の間をもう少し開けて、ネタを熟成させてから描いてもいいと思うのだが。 


 マンガ、細野不二彦『ダブル・フェイス』2巻(小学館/ビッグコミックス・530円)。
 普段は消費者金融(つまりはサラ金ですな)「月影ファイナンス」のダメ会社員(でも手品好きってとこ、多羅尾伴内だなあ)、けれど手酷い借金に泣かされてる庶民を見ると、その加害者に「人生の債権」を取りたてる「ウラの仕事人」と化す男・春居筆美。
 これも面白いと言えば面白いんだけれど、やはりドラマ展開が2巻で早くも定番化してるところが気になる。前に描いてた『ジャッジ』の焼き直しじゃん、と言われればそれまでだし。あっちはオカルトだったけど、こっちは結局「カネのチカラ」で悪人倒すってのがなんともね。ギャグなら笑えるけど、どうも主役がいけすかんだけになってる気がするよ。
 春居の正体を訝む女の子が出てくるあたりもな〜、もうちょっと工夫できんかな〜という感じでした。

2002年07月08日(月) えすぽわ〜る、とれびや〜ん/『ブラックジャックによろしく』1・2巻(佐藤秀峰)/『アグネス仮面』2巻(ヒラマツ・ミノル)ほか
2001年07月08日(日) 夫婦で暑気あたり?/『昔、火星のあった場所』(北野勇作)ほか



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