無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2002年01月21日(月) 妻の寝相と丈夫な膀胱/『夜と星の向こう』(今市子)ほか

 早朝出勤、今日もしげを起こさにゃならんかと思っていたら、私より早くしげが居間に……と思ったら、単に寝つけず徹夜してただけだった。
 またかい。
 別に起きてたからって朝飯の用意とかしてくれてるわけじゃないんだよなあ。
 夫は淋しいよ。『ここだけのふたり!』の「妻」ですら料理は自分で作るというのに。
 しげ、「寒気がする、風邪引いたかも」と鼻をグズらせているが、そんなことは当たり前である。毎晩、夜中に布団を全部蹴っ飛ばして、ハラ丸出しで寝ているのだから。
 私が気づくたびに掛けてやっても、丸めこみ、そのあと放り出す。風邪引くのも自業自得ってもんである。ああ、でも寝苦しい妻の身を夫が案じてやるところまで『ここふた』そっくり。
 妻って、「バカである」だけで絶対、得してるよな。


 昨日あれだけ寝て、夜も寝たのに寝足りない感じ。
 睡眠のサイクルが狂ってるせいもあるかもしれないが、それにしてももうちょっとゆっくりしたいものだ。早朝出勤や残業が続くと、本当にウチでは寝る時間しか取れなくなるので、なんとかしたいんだけれども。


 仕事が早目に片付き、ちょっと早く帰れそうだったので、しげに連絡を入れて「迎えに来れる?」と聞いたら、「来れん」と一言。でもそのあと追加の仕事がバタバタバタと入って、結局、定時の帰宅。
 何度ウチに連絡を入れても返事がないので、仕方なくタクシーで帰ると、しげは爆睡。なんだか午前中も買い物していたとかで、ホントに寝てなかったらしい。「寝られる時には寝ておく」というコントロールができないから、しげは気がついたら「24時間爆睡」なんてバカなこともしちゃうのだ。……でもそれでよくトイレが持つよな。

 私も疲れているので、そのまま夜まで寝る。


 仕事から帰ってきたしげに誘われて、めしや丼で夜食。
 つーか、晩飯食ってなかったっけ。
 新発売の「水餃子定食」を二人で頼むが、私はまあ美味しいと思ったのに、しげは「餃子の皮が厚い」と残してしまう。スープにトマトが入っていたのも気に食わなかったらしい。
 でも、飯がまずいって、単に風邪で鼻と舌がバカになってるだけじゃないのかな。
 しょうがなくしげの分まで食う。
 ……ああ、また腹が出て来たよう。しばらく体重計にも乗ってないが確実に80キロ越してるだろうな。


 帰りにファミリーマートで買い物。
 今週の『少年ジャンプ』8号、『ヒカルの碁』だけ立ち読み。
 ……『ヒカ碁』、ずいぶん後ろのほうに行ってるなあ。佐為がいなくなったのと、ヒカルの背が伸び過ぎたんで、人気が落ちたんだろうか。
 けれど、展開は果たしてクライマックスが来るのか、それとも新しい流れが始まるのか、というムードで久しぶりに盛りあがってきている。
 ヒカルの中の佐為の存在についに気づいたアキラ、果たして彼が真にライバルと見なすのは佐為なのか、今のヒカルなのか。


 マンガ(雑誌)『アワーズガール No.5 今市子大総集編【夜と星の向こう】』(少年画報社・630円)。
 これも去年出た雑誌だなあ。しげが本の山の中に隠してたので、ずっと読めなんだ。
 16年前に火事で死んだはずの「兄・龍一(リュウイチ)」が「施設」から帰ってきた。
 手放しで喜ぶ両親とは裏腹に、「弟・立一(リュウイチ)」は、兄の挙動に不審を抱く。電車を見ても驚く、文明をいささかも知らぬような態度、彼を追っているらしい「敵」の存在、彼を守護する役割を担っているらしい山椒魚(?)の化身・玄。
 やがて母親も、龍一は本当に自分の息子なのかと疑いを抱き始めるようになる。「施設」には龍一を育てた記録もなく、連絡をくれた係員も実は死んでいたのだ。
 やがて、立一の前に姿を見せ始める謎の女。「お袋様」と呼ばれ、龍一を16年間育てたらしい彼女の正体は何なのか。
 いきなり龍一を殺そうとした「町田のおばさん」は、立一たちともみ合った挙句に弾みで死んでしまう。しかしその肉体には「お袋様」の生霊が入りこんで蘇えり、立一たちを監視するようになる。
 ……なんだか筋だけ書いてると思い切りホラーなんだけど、これを細かいギャグでつないでるのが今市子さんの語り口のうまいところなんだよねえ。
 ギャグの一つだけでも紹介したいところだけれど、コマ運びと密接につながってるので、そのへんがムチャクチャ難しいのだ。

 初めて両親に会う龍一、「お父さん、お母さん!」
 でも自分たちに顔が似てないと困惑する両親、「あ……そう?」(「あ、そう」じゃねーだろ、自分の息子に!)
 二人に抱きつこうとする龍一、「十六年ぶり……!」
 玄と龍一を間違えたことを思い出した両親、「俺はなんかあっちのほうが息子って気が…」「あ…うん、私も」
 泣く龍一。「…なんか僕、来ちゃいけなかったみたいですね」(……アワレだ……)
 ううむ、文字で書くとやっぱりこの微妙な間のギャグが伝わりにくいなあ。

 で、これから、いよいよ佳境か……ってところで「つづく?」……総集編で「つづく」ってありかよ! いずれ単行本は出るんだろうけど、カラーページ、ポスター付きが特典の、まあ、悪くない買い物ではあります。

2001年01月21日(日) 日曜の夜は出たくないのに/『トガリ』(夏目義徳)1巻ほか



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