無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2001年01月21日(日) 日曜の夜は出たくないのに/『トガリ』(夏目義徳)1巻ほか

 夕べは帰るなり三人とも泥のように眠っていたので、朝方『仮面ライダークウガ』の最終回を見逃した。でも私は『ウルトラ』ファンの世代ではあっても『仮面ライダー』世代ではないし、ましてや今回の新作はビデオ画像で今イチ乗り切れなかったので、「ま、いっか」。
 次回作の「アギト」、製作発表がスポーツ誌に載っていたが、隣の水着のね〜ちゃんの記事の方がバカでかかった。……面白くなるのかなあ。

 昨日録画しておいた『幻のペンフレンド2001』第3回見る。まだテキの本郷令子は出てこない。
 ふとこのテレビ化の機会に原作を読み返してみようと、本棚を探してみたが無い。ハッと思い出した。眉村卓作品は高校のころ、読んだあと母校の図書館に寄付していたのだ。し、しまった、もう文庫では手に入らないかも。どこかの文庫で改めて帯付きで再版してくれないだろうか。

 昨日買ったマンガをまとめて読む。
 夏目義徳『トガリ』1巻、表紙の印象で買ってみたが、これが意外と拾いもの。前半こそまだコマ割りがぎこちないが、後半どんどんテンションが上がる。現世の「咎」を狩るため、地獄の殺人鬼を復活させる、というのは定番の設定としても、主役が決して人間を殺せない、とシバリを掛けたのはなかなかの工夫。
 高橋留美子『犬夜叉』19巻、アニメ化こそされたが、話の展開はもう煮詰まっている。こういう妖怪退治もの、『鬼太郎』のように現代のフォークロアとして描くならともかく、ただの対決ものにしちゃうと、スポコンと大して変わらない。『どろろ』みたいに最初から48匹と限定してりゃいいんだけど、結局、敵をどんどん強くしていくしかなくなるのだ。そろそろ潮時だぞ。
 藤田和日郎『からくりサーカス』16巻、しろがねってエレオノールって名前だったのか。これも話のテンションは第一部で終わっちゃってるんで、今はもう謎解きばっかりやってて、一向に盛り上がらない。だから新たな敵ばかり増やしたって、意味ないんだってば。
 トーベ&ラルス・ヤンソン『ムーミン・コミックスN:7 まいごの火星人』、最初のアニメシリーズで、署長さんは髭を生やしたミムラの一族だったのに、原作ではヘムルだった。なぜだろうと思っていたら、マンガ版で署長さんの部下に髭ミムラがいたのだ。多分アニメではヘムレンさんとの差別化を図るために、こちらのキャラクターを署長に「昇格」させたのだな。30年目の発見(^o^)。

 10時になると同時に、『ラ・テラス』のチケットの電話先行予約を申し込む。「ピクニック」の会員になっていれば、更に先行予約もできるんだろうが、そうなると舞台を最前列で見たくなり、結果的に毎回1万円以上も使うことになる。S席避けてA席でも比較的前の方ならSと大して差はない。まあこのへんが無難なところか。

 AIQのロデムさんから電話。今日のお誘い、丁重に断る。ベイサイドプレイスで毛皮ショーということだったが、仮に行っていても冷やかしになっちゃうから、かえって迷惑だったかもしれない。
 実は以前も知り合いの女の子に誘われて毛皮ショーに行き、何も買わずに帰ってきたことがある。何だかシティボーイズの「毛皮男たち」のネタみたいだな(^_^;)。

 友人のこうたろうくんから、劇団へのカンパが届く。
 昔の私だったら、意地を張って断っちゃうところだが、今は素直にありがたい。何しろこの意地っ張り、つまりは誰の世話にもなりたくないという下らんプライドのために、私は大学の卒論提出の日に風邪引いて寝こんでいながら、友人の誰にも助けを求めず、一年を棒に振ったことがあるのだ。
 そのあと、こうたろうくんに「なんで言わなかったんだよ!」と本気で怒られた。反省することの少ない私だが、そのときばかりは後悔した。自分のバカさ加減を恥ずかしく思ったのも初めてだったかもしれない。
 ……と反省したフリしてながら、実は未だに自分のバカが治ったとも思えない点が申し訳ない(^_^;)。
 女房も「これで当日の昼の弁当が買える!」とイジマシイこと言いながら感謝してましたので、劇団一同を代表してお礼を申し上げます。
 ありがとう、こうたろうくん。
 
 昼飯は納豆を炒めて目玉焼きを落とし、キムチの汁をまぶして蒸し、ご飯にかけて食べる。人によっては「なんじゃそりゃあ!」と叫びそうだな。でも安上がりで美味いんだが。

 よしひと嬢から、押井守のエッセイ、『犬の気持ちは、わからない』を入手した話を聞いていたので、天神まで出て福家書店を回ってみたが、売り切れ。ううむ、この手の本は1回売りきれると店頭に並ぶまでに時間がかかるからなあ。いつの日か手に入れられるのかな。
 石川賢『ゲッターロボ』が大判で出ていたので、もしやと思って買ったら、やはり単行本未収録作ばかり。幼年誌に掲載されたものの復刻だったのだ。拾いものだが3500円は高すぎるぞ(・・;)。

 「ビックカメラ」のカード、ポイントがたまっていたのでタダでDVDと生テープを買う。
 その足でベ○ト電器にも回り、シティボーイズのDVDが出ているか聞いてみたが、先方の手違いで入荷が遅れている。それなのに初めは「入荷してる」と言い張ってたんだからヒドイ話だ。ベ○ト電器は値段も高いし客あしらいも下手なのであまり利用したくないんだが、ほかにDVDの品揃いのよい店がないのだ。……殿様商売やってると、いつか足元掬われるぞ。

 夕方6時に「パピオ」にたどりつく。練習が丁度終わったところだったが、今日は愛上さんもふなちゃん連れて来ている。女房はふなちゃんがグズって泣き出すと、いつも「お前のかあちゃんはお前を捨ててもう帰ってこないぞ〜」と言いながらあやすが、それに合わせてふなちゃんも泣き声を張り上げるので、もしかしたら本当に言葉がわかっているのかもしれない。
 今日は、もしかしたら私が急遽、声のダビングをしなければならなくなるかも、という話だったが、其ノ他くんの都合がついたのでその心配はなくなった。まあ彼の顔に私のダミ声は合わんので、これは代役にならずに済んで、よかったことである。
 入れ替わりはあったが、今日は全員が揃った由。昨日決まった変更点も含めてほぼ最後の確認を行ったらしいが、例によって例のごとく、飲み込みの悪いのが一人いたとか。そりゃ「おめえができねえから演出でカバーしてんだよ」って言われりゃ腹も立とうが、芝居はシビアなものである。それでふてくされたり、演出に逆らう行動とったりするのなら、「バカ」の烙印を押されるのは当然である。
 日記や掲示板への書きこみもしなくなった癖に、某所には未だにメールしてるらしいし、こりゃやる気がないと見なしても構うまい。

 今日は早く帰って、パンフをバソコン使って作らねばならぬので、どこにも寄らないつもりだったが、女房が「肉」に拘ったので、比恵の「萬風」で焼肉。
 タコの活造りを注文するが、吸盤が口蓋に吸い付く感触を楽しむかどうかで、愛好の士かどうかを分別できる。女房もよしひと嬢も一口食べただけ。うーん、やっぱりゲテモノ食いは私だけか。

 帰宅して、(タダで)買ってきたDVD『ロボットカーニバル』を見ながら、睡魔には勝てず寝る。夢現にパンフができた旨、聞こえるが、もはやそれはカスミの彼方。明日からまた仕事だし、だから日曜の夜は出たくないのよ。



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