無責任賛歌
日記の表紙へ昨日の日記明日の日記




ホームページプロフィール掲示板「トーキング・ヘッド」メール
藤原敬之(ふじわら・けいし)

↑エンピツ投票ボタン(押すとコメントが変わります)
My追加


2001年11月30日(金) 心臓止まってもDVD……バカ?/ドラマ『五辨の椿』第1回/DVD『ハレのちグゥ』3・4巻ほか

 11月も終わり。
 月末ばかりでなく、年末は手元不如意なことが多いが、銀行に入院の保険料が降りているので、今月は少しばかりオカネに余裕がある。
 っつーか、入院中に降りるようにしてくれよ。実際にカネ払うのはそのときなんだから……って、ちゃんと診断書が出ないとオカネが降りないってこと、わかっちゃいるけどさ。

 昼過ぎから、急に心臓がバクバク言い出す。
 なんだなんだ、この上わしゃ、パニック・ディスオーダーにでもなったのか。
 いやまあ、生まれつき不整脈の持ち主なんで、時々あることなんだけどね。それにしても、ここしばらくは全然そういう兆候もなかったのに、いきなりどうなったんだか。
 やっぱり仕事がツライのか。溜まってる仕事、あと一息で終わるかなって感じなのに、どうしてこういう時に。
 座っていても胸が締め付けられるように痛い。
 しかし、ここで倒れるわけにはいかない。
 だって……だって……DVDのポイントカードが今日で切れるんだもの!
 天神ベスト電器本店のLIMBで、スタンプを今日中に押してもらわないと、5000円分くらい損をしてしまうのだ。
 ……あ、私は病気になっても、よっぽどのことがない限りアソビを優先するバカですので、同情なんてしちゃいけませんよ。
 いや、ホント。

 しげに電話を入れて、車で迎えに来てもらう。
 「どうしたん、早引けなんてして」
 「具合が悪い。ちょっと寝かして」
 助手席のリクライニングシートを思いきり倒して横になる。
 「すぐ帰るやろ?」
 「……いや、天神に行って」
 「なんで! 普通は病院やろうもん!」
 「寝てりゃ治る!」
 で、ホントにそのまま寝てしまった。寝たっつーより「落ちた」に近かった気はするが。
 それでも、車に揺られているうちに、それがちょうどよい心臓マッサージになったのかもしれない。ノドから飛び出しそうに脈打っていた心臓、どうやら落ちついてくる。
 「ああ……30分くらい寝てたな……着いた?」
 「着かね〜よ! まだ博多駅!」
 「遅いなあ」
 「平日の昼間、天神コースが混んでないわけないだろ!」
 「平日の昼間、天神に行くことなんてないから知らね〜よ!」
 いや、冷静に考えたら間違ってるのは私の方なんだが。

 しげブツブツ言いながら天神まで行く。
 ベスト電器の駐車場は当然満席。中央公園の地下駐車場に乗り入れる。
 私の心臓もそのころにはほぼ平常に戻る。
 でもまだ何となくナマ汗は出てくる。どうも今週はカラダのコントロールがうまくいかない。

 LIMBで、買い忘れていた『ら・ハッスルきのこショー』や『ナジカ電撃作戦』『ハレのちグゥ』などのDVDを買う。
 ついでに迷いに迷っていた『名探偵ポワロ』(ホントは「ポアロ」にしてほしかったなあ。フランス語発音はそっちの方が近い)のDVDBOXを予約する。全3巻で、計じゅうまんえんだぜ。三ヶ月置きに出るとは言え、単発のDVDは買い控えないととても買えない。でもまだ『コロンボ』BOXも続いているのだ(-_-;)。
 ……だって、私の周囲でこんなのまで買いそうな人、いそうにないんだもの(ToT)。しかし、『ポワロ』だって、しげがデビッド・スーシェのファンでなかったらとても買えないところだったのだ。
 『シャーロック・ホームズ』もほしかったんだけどなあ。しげがこっちのほうにはそう入れこんでなかったし、多分いつかは女房子供を質に入れてでも買っちまいそうな心当たりがあるから、断念した。

 ……というわけで、『パワーパフガールズ』はビデオもDVDもBOXもまだ全然予約してないのである。
 少なくとも、いくらファンでも、3種類全部はとても買えない。
 BOXが出るのは先のようだから、ともかく『ポワロ』を買い終わったころに出るのを待つしかない。


 近所のカレー屋『CoCo一番屋』で、しいたけの肉包みカレー。
 そこに置いてあったスポーツ紙で、「紅白歌合戦のメンバーが決まった」というニュースを見る。
 宇多田も倉木もサザンも出ない紅白になんの意味があるかよくわからんが、それでもちょっと見たくなったのは、「ザ・ドリフターズ」が「歌手」として登場するから。
 応援では何度となく出場しているが、こうやって「選手」に祭り上げられたということは、「ドリフターズ」がコメディグループとしては完全に終わったのだ、ということを、紛れもない事実として私たちに提示したということなのだ。
 淋しい。
 認めたくない。
 けど仕方がないのだ。
 今や10代の子の殆どは「ドリフ」どころか加藤茶の存在自体知らなかったりしているのだから。


 セブンイレブンで、やっと今週の『ヒカルの碁』を立ち読み。
 ヒカルとアキラの絵的な成長、どこかイビツなものを感じる。無理に背伸びして心とカラダのバランスを崩してるみたいで。
 ヒカルが囲碁の世界i戻ってきたのはいいけれど、そんなに早くアキラと戦わせていいの?
 互角に戦うにしろ、一方的な勝負になるにしろ、試合後の盛り上がりがなくなっちゃいそうで心配なんだけど。


 元ビートルズのギタリスト、ジョージ・ハリスンが29日午後1時半(日本時間30日午前6時半)、喉頭がん、肺がん、脳腫瘍の合併症により死去。享年58歳。
 煙草の吸い過ぎが原因なんだってな。日本人にはピンと来ないのかもしれないけれど、これもドラッグによる中毒死なんだぞ。世の愛煙家、少しは自分たちのアタマがイカレてること、知っといたほうがよかないか。
 いや、別に煙草を吸うななんてゴーマンなこと言いたいわけじゃない。
 自分たちの行為がいかにも「正しい行為だ」みたいに開き直ってるヤツは多いけど、客観的にはそんなのただのアホにしか見えないんだってことくらいは知っとけよって意味だよん。
 でも私ゃ基本的にアホは好きなんである。一般的に、ビートルズの4人のうち誰が好きかとファンに聞けば、そのほとんどがジョン・レノンとポールマッカートニーの二人を選ぶだろうが、私ゃ昔っから、リンゴ・スター、ジョージ・ハリスンがヒイキだった。
 もちろん、この二人が「コメディに理解がある」からに他ならない。
 リンゴには『おかしなおかしな石器人』という主演(バカ)映画があるし、あのしょーもない「リンゴ、摺った〜?」のCMも懐かしい。
 ジョージは言わずと知れた『サタデー・ナイト・ライブ』のギャラ交渉のスケッチ。そして、なんと自分自身のパロディに対するコメンテーターとして登場した『ザ・ラットルズ』。宗教に走っちゃった人かもしれないけど、なんかこれだけで「いい人だなあ」と思えちゃうのだ。
 当然、私は、リンゴとジョージの歌は一曲も知らない。でも知ってるジョンやポールよりも大好きだ。こういう「好き」のなり方だって、あってもいいだろう。

 テレビのチャンネルを回し……いやいや、変えて、ジョージのニュースを探したが、ようやく見つけたのはBBC放送をそのまま流したCSニュースチャンネルだけ。
 ポール・マッカートニーのインタビューがあったのはもちろんだが、モンティ・パイソンのマイケル・ペイリンが、「ジョージはすばらしい人格者だった」とコメントしていたのには泣けた(ペイリンは『ザ・ラットルズ』で、アップルの財産を持ち逃げしたマネージャーを演じている)。

 でも、そこだけなんだよなあ。
 NHK、民放、どこを見てもニュースは「雅子さまいよいよご出産か」ってことばかり。ヒドイとこになると、ただそれだけのニュースをひたすら繰り帰し流し続けている。
 何しろアフガン関係のニュースすら、全く流れなくなってんだからこりゃ異常だ。いつ生まれるか分らないから臨戦状態でってことなんだろうけど、その間に起こってるニュースをみんな無視するってのは、日頃、自分たちが口角泡を飛ばして否定していた“偏向報道”ってやつじゃないのか。

 雅子さんが男の子を生もうが女の子を生もうが、私ゃ別に文句つける気は全くないんだけれど、どうして「男の子が生まれれば皇位継承第一位」なんて、ニュースにしなくてもいいような解りきったことをキャスターがみんな異口同音に喋り続けているのか。
 「子供」が生まれることを喜んでいるのではない。
 「皇位継承者」が生まれることを喜んでいるのだ。
 これって、日本人が誰一人として、天皇家を「人間」として見ていないことの証拠じゃないのか。こういうサベツを露骨に受けていながらニコヤカにしてなきゃならない天皇家の人々にはマジで同情しちゃうんである。


 NHK金曜時代劇『五辨の椿』第1回。
 今日は『太陽にほえろ! 2001』と、『浅見光彦・津軽殺人事件』と、これとが重なってたので、悩みに悩んだ末、『太陽』を録画して『五辨』を見ることに。
 この判断、まあまあ正しかったか。
 ご承知の方もあろうが、この『五辨』の山本周五郎の原作には、更にモトネタがあって、それはコーネル・ウールリッチの『黒衣の花嫁』である。
 だから、これは女性復讐鬼の物語なんだけど、ヒロインがまるで現代の軽い女の子で、まるでらしくないのだ。それともこれはまだ普通の大店の娘のころなんで、かわいいだけの演技をさせてるのか? なんにせよ、「次回で化けるかも」って期待だけで話を次回に引くのは、ちょっと止めてほしかったよなあ。


 DVD『ナジカ電撃作戦』第1巻。
 エアチェックより、DVDの方が当たり前だが発色がいい。
 しかし、女キャラはともかく。登場する男がみんなオジサンばっかで、若くてかっこいい男が敵にも味方にも少ないことに気がついた。
 ……だから、見てる方も自然と「おじさんモード」でナジカやリラを見るように心理誘導されてるんだよなあ。
 パンチラ見ててエロい気持ちになるのも仕方ないか(^_^;)。


 DVD『ジャングルはいつもハレのちグゥ』3・4巻。
 原作漫画より、ハレのテンションが高い高い。
 グゥの方が魅力的、と考えてたけど、あのハレのマシンガントークがあってこそグゥのキャラが生きることに気がついた。
 これ、まんま「上方漫才」やん。ハレのしゃべくり、興奮した時の「オール阪神」ソックリなのだ。じゃあ、グゥは「巨人」かっていうと、どっちかと言えば「中田カウス」か「花紀京」なんで、ちょっと工夫が加えてある。
 一応シリーズとして「ウェダの家出の原因は?」って設定を縦糸にしている以上、ちょっとシリアスな部分もあるのだけれど、それがこのあたりのエピソードではそれほどジャマになっていない。
 「おじいさん大好き」のダマや、「ウェダお嬢さま大好き鼻血ブー」のベルもそうだが、こういうエキセントリックなキャラを準レギュラー的に使うのは結構難しい。一発ギャグに近いから、新しい展開がないと、すぐに視聴者に飽きられちゃうのだ。
 ダマは原作で再登場したときには以前ほどの迫力はなくなってたし(「バーサーカー!」のセリフは好きだったけど)、アニメの方はうまく処理してもらえるのかなあ。

2000年11月30日(木) チラシ完成!/『未明の家』(篠田真由美)



↑エンピツ投票ボタン
日記の表紙へ昨日の日記明日の日記

☆劇団メンバー日記リンク☆


藤原敬之(ふじわら・けいし)