無責任賛歌
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2001年12月01日(土) |
ご生誕。/DVD『ラ・ハッスルきのこショー』 |
さて、12月1日は将来休日になるのかどうか(^^)。 「また女の子か」とまではハッキリ言わないものの、どの放送局のニュースも、そういうニュアンスがウラに見え隠れしているのがイヤらしい。女で何が悪いというのだ。 「万世一系はどうなる?」なんてテロップが流れてるのを見ても、結局、日本は戦前と少しも変わってないんだなあと感じて、暗澹たる気分になる。昭和天皇が人間宣言した時点で、神の子孫としての皇統の系譜も否定されたはずなのにねえ。放送局には「万世一系」という言葉を使うにあたって、「このコトバはマズイよ」と指摘できる知識のあるやつが一人もいなかったってことなのか? そこまでバカの集団に成り果てちゃったってのか? 第一、ちょっとでも歴史をかじってりゃ、天皇家がやたらと途絶えてるってこと、常識なはずだ。継体天皇はいったいどこから来たのか、考古学的に証明できるものならしてみろ。 歴史認識がどうのこうのという前に、知識そのものが欠けているのだ。 「あとつぎは女でもいいのではないか」 「いや、あとつぎは男でなければならない」 今更こんなことを言い出してる連中は、昨日の日記にも書いたが、どちらも結局、皇室を「人間」としては見ていないのだ。個人として自立しえない脆弱な精神が、「天皇家」をその精神的支柱として利用しているだけだ。 だいたい世間一般の人々は、皇室典範が男子を正統としていることも知らなかったようだし、皇室に男児がずっと生まれていなかったことも知らなかったやつらが大半じゃないのか。 日頃は興味も関心もないくせに、どうして平気で旗が振れるのか。なにを彼らは「めでたがって」いるのか。
また下痢で仕事は遅刻。 こうしょっちゅうだと、職場での人間関係、最近ようやく調子がよかったってのに、またぞろ悪化しそうだ。 でもねー、血便って、マジで貧血起こすんで、血が作られるまでは静かにしてないと、フラついて仕事にならないんですよ。
結局職場には2時間ほど顔を出しただけで、すぐに取って返して帰ってきて寝る。せっかくの土曜日なので映画にも行きたかったのだが中止。 昨日買ったDVDを見たり、本を読んだりして一日過ごす。
DVD『シティボーイズミックス presents ラ・ハッスルきのこショー』。 ああ、やっぱりDVDでも『ラ・ハッスルチエコショー』は収録されてない。恐らく「時代の風潮」とやらが変わるまではムリなのだろう。愚痴は以前の日記でも散々言ったので今回は省略。 でももう一度だけ、一言だけ言わせてもらえるなら、芝居ってホントに「一期一会」なんだよ。そこでそのとき集まった人だけが共有できるユメでありマボロシなのだ。 ……だから今度の5月にある(予定)のライブ、誰か一緒に行こうよう。
しげも昼間は丸一日寝ている。 なんだか最近、しげの描写が「寝ている」「食っている」の二つに集約されつつあるような気がするが、事実だから仕方がない。 一応、寝ている耳元で「映画に行くか〜?」と囁くが、ウンともスンとも反応がない。これで「行く!!」と飛び起きられたら、下痢ピーのハラを抱えて出かけねばならないところだった。 ホッ(´o`;)。
夜、8時からAIQの集まり。初めは「反省会」の予定だったが、参加者が少ないとかで、結局ただの飲み会(^^)。 昼間ゆっくり眠れたので、体調は大分回復している。 7時になってもまだ寝息を立てているしげを起こして、出かける支度をさせる。 「出かけるぞ、早く着替えろよ」 「……はうあっ!!」 「……どうした?」 「“ぱんつ”がないっ!」 「ないわきゃないだろ。洗濯はしょっちゅう“オレが”やってるぞ!」 「でも、ないっ!」 「探せよ、きっとあるから」 「……仕方がない、あんたのを履こう♪」 「……ちょっと待てええええい!」 というわけで、あの日のしげは私のパンツを履いていたのだった。 ……書いていいと言ったから書いたぞ、しげ。文句あっか。 朝方に比べるとカラダも動いてくれるようになった。車で東比恵まで出て、それから地下鉄で天神へ。 二十分ほど早く着いたので、福家書店を覗いて、新刊マンガを何冊か買う。時間に余裕はあるのに心配性のしげは「間にあわんよ遅れるよ」とうるさい。何となく買い損ないがある気はするが、せっつかれて中央広場へ。 ほぼ時間通りに、エロの冒険者さん、獅子児さん、しおやさん、ぴんでんさん御集合。しかしつくづく思うが、AIQの女性率は少ない。私もオタクアミーゴスに興味を持ってくれそうな女の子の知り合いは結構いるのだが、とある事情でなかなか連れて来れない。 でも、そのうちうまいこと舌先三寸でだまくらかして連れてきたいなあと悪巧みをしているのである(^^)。
獅子児さんはビックカメラでビデオテープを山ほど買い込んでいる。これに全部、先日の公演をダビングするのだから大変だ。なんだか申し訳なくて、すぐにでも自分の分の代金を支払いたくなってしまったが、「現品引き換えでいいですよ」と言われる。 あとでサイフの中身を見たら、今払ったら今月の生活が苦しくなるところだった。いやあぶねえあぶねえ(^_^;)。やはりその場の思いつきだけで安請け合いなどしてはならないのである。
エロさんに売れ残りのチケットをお返しするが、ほんの少ししか捌けなかったので、申し訳ない。 思えらく、私のような30代、40代になろうという年代のオタクは、すでにほとんど社会人としての生活に追われていて、オタクライフを突き進むなどということは簡単には出来ないのだ。 以前、エロさんが「オトナ一人で『クレヨンしんちゃん』を見に行くのはツライですよ」と仰ってたことがあるが、実は家庭持ち、子持ちの方が行きにくいということの方が現実には多いのだ。 一人なら、恥ずかしいのはガマンできる。しかし、妻から、子から、「ええ〜っ? 『しんちゃん』なんか見に行きたいのぉ〜?」と言われてしまったら、もう見に行くなんて不可能に近い。……私も、しげと一緒に『しんちゃん』を映画館に見に行けるようになるまで、四年を要したのだ。 あの「家事よりも趣味」を実践しているしげですらそうなのだから、下手に「家庭的な妻」なんか持った日には、オタクライフが瓦解することは、火を見るよりも明らかであろう。 ……だから、瓦解した知り合いばっかりなのな、私の周囲って。ああ、やっぱり若くてちょっと世間の常識から外れてるようなムスメをだまくらかしていくしか手はないかなあ。
店の名前は忘れたが(ということにしておこう)、某居酒屋で、盛り上がる。土曜の夜で混雑していて、周りがウルサイのはこの間の宴会とゴッツである。 今日はしげも運転があるので酒は飲まない。いつものようにしげが酔っ払ってクダを巻くんじゃないかとハラハラすることもないので、安心して騒げる。
先日、日記にオタアミの顛末をゴチャゴチャ書いた一件について、エロさんから「お耳に痛いかもしれませんが、先にパティオに書くようにしてください」と言われる。 いえいえ、痛くなんか全然ないです。 この日記、基本的には「ウソ」しか書いてないが(^^)、あの時ばかりは自分も責任の一角を担って参加している以上、どこまで「ホント」を書けるのかってことは、いっぺんやってみないといかんなあと思っていたのである。 ともかく本職の方で、「都合の悪いことは全部ヒタ隠し」って環境の中にいるものだから、AIQではそんなことはしたくなかった。もちろん、“私の判断において”これは書いておいた方がいい、これは書くべきではないという判別はしたが、それが適切であったかどうかは第三者の判断を仰ぐ以外にない。その前段階で自主規制は極力しない、それを基本方針としたのだ。 つまり、これはパロディにおける著作権の問題と共通することである。 自分の表現が、誰かに不利益を与える可能性を鑑みつつも、それがなされるべきと思った時、人はその表現を止められるのか。それを規制してよいということになれば、政治漫画における揶揄は弾圧の憂き目にあうであろう。 もちろん、AIQは揶揄される政治家のような「強者」ではない。だからこそ、書く上で第一義に考えたのは、「これを読んで客が『オタクアミーゴス!』に興味を持ってくれるかどうか。逆に敬遠されるようなことにはならないか」という点にあった。 自信があるわけではないが、客を減らすつもりで書いてはいない。仮に事前にパティオで内容を説明していたとしたら、「これはAIQの“情報公開”のためには必要なことです」と公開する理由を説明していたろう。AIQがどういう組織か、未だに判らずに怖がってる人はいるのである。 そのことを説明せずに日記に書いてしまったことについては、確かに非は私にあるのだ。実質、事後承諾のようなことをAIQのみなさんに強いた結果になってしまったことはいくら頭を下げても下げたりない。 すみませんごめんなさいもうしません。 o(ToT)o (T^T)(^T )(T )( )( T)( T^)(T^T) ヒュルルルル……。 今後はストレートな意見はまずパティオに書いてからUPしますんで、見捨てないで下さい(^_^;)。
私の謝罪から始まっちゃったので、いつになく話題が「AIQいかにあるべきか」という固い話に流れる。 しおやさんの激烈な客勧誘の精神に思わず傾聴。 こういう話になると、しげも多いに乗ってくる。 「段取り立てるの大好きですから」 おいおい、そこまで大見栄切っちゃっていいのかよってなくらいだ。 ともかく、みなさんが「来年は今年の轍は踏まない」と断言されたのにはいたく感動。……いや、ホントにもう少しで落涙するところだったんだよう(ToT)。なんか、こういう熱気のある中に身を置いたのって、一体何年ぶりだろうか。
エロの冒険者さんが、「号外は御覧になりましたか?」と仰ったのを聞いて、最初その「GOGAI」という単語の意味が判らず困惑。 しばらくして、「ああ、子供が生まれたのか」とようやくその意味に気付く。 見せていただいたその号外、もちろん赤ちゃんの顔写真はなく、ご夫婦のいつぞやの写真が代わりに載せられている。 ぴんでんさん、「実は今日が私の誕生日で」と仰るのでビックリ。 「けど、仮に将来12月1日が祝日になっても、そのころの私には何の関係もなくなってるんですよ」 「そうでもないかも」って可能性を述べるのは、さすがに不謹慎かな(^_^;)。
しおやさん、天神の某スポットについての黒いウワサを語る。 ちょうどしげがトイレに席を立ったので聞かずにすんだが、某スポットにはナニが出るらしいのだ。 いろんな店舗が入れ代わり立ち代わりそこに入るのだが、絶対長く続かない。夜中になるとそこのナニにナニがナニするのを何人も目撃したと言う……。 わあ、そこ、しげに「行こう行こう」と誘ってたとこだ(^_^;)。 にもかかわらず、しげはなぜか意固地に「行きたくない」と言ってたが、さてはカンが働いたか。でもそういう話を聞いた以上は、絶対そこにしげを連れていかねばな(^o^)。
宴もたけなわだが、適当なところでお開き。獅子児さんは翌日があるということで抜け、残りのメンツで2次会へ。 エロさん、「俺はまだ語り足りない!」と吠える(^_^;)。 で、高砂の「ドラゴン商店」に河岸を移す。
しおやさんのHPなどで、ここの存在は前からウワサに聞いてはいたが、いやいや、実にオタク好みのスポットだ。 入口が狭く感じるのは、こういう店の常として、引き戸のすぐ脇にまで、なにやかやと売り物が押し寄せているからである。 玩具、フィギュア、駄菓子。思わず「何もかもみな懐かしい……」なんて呟きたくなるねえ。 ガンダムが、ルパンが、マジンガーが所狭しと並べられた一角を通りぬけると、その奥は小さなカウンターバー。テーブルはたった二つ、多分、10人も座れない。 壁には本棚、これまたオタク垂涎のマンガがズラリと並んでいる。わあ、林静一作品集だ。結局私はこの人のマンガ作品は『赤色エレジー』しか知らないんだよなあ。 酒やおツマミは全部引き換え制。明朗会計でこれもよろしい。 すっかり酔っ払ってるエロさんに、みんなでよってたかってその私生活(ホラ、アレですよ、例の件です。詳しくはエロさんのHPをご参照♪)を根掘り葉掘り暴露させようとするが、たとえ酔っても口は固いエロさん、どうしても真実を語らない(^_^;)。 ……やっぱり、これの3倍は飲ませないとダメか。
次回の上映会での再会を約して解散。
2000年12月01日(金) エクソシスト=悪魔じゃないよ/映画『エクソシスト ディレクターズカット版』
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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