無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2001年10月28日(日) 至福の休日/アニメ『サイボーグ009』第3回『閃光の暗殺者』/『碁娘伝』(諸星大二郎)ほか

オタアミ当日まであと27日! 27日しかないのだ!

 朝、目が覚めるとちょうど7時。
 わあ、やった、今日は『パワーパフガールズ』に間にあったぞ♪
 やはり日曜の朝は『パワパフ』で開けるのが望ましい。

 今日は第43回『バック・トゥ・1959(GET BACK JOJO)』
 タイトル通り、SFアニメには定番のタイムパラドックスもの。
 っつーか、SFアニメだったのか、パワパフ。
 ユートニウム博士が発明したタイムマシーンを使って、過去の博士を消せばガールズも誕生しないと考えたモジョ・ジョジョが、タイムスリップした先は1959年。ってことはユートニウム博士、40歳過ぎてるの!? アニメのキャラクターって、ホントにトシがわかんないねー。このころの博士が、科学に全く興味がなくて、混ぜちゃいけない薬品を混ぜて爆発させたり、といった設定が楽しい。……でもちょっと待って、博士と一緒にいる女の子は、キーン先生?! それはウソだ! いくら何でもウソだ! あの、あの素敵なキーン先生が40代だなんて……!
 これは多分設定のミスなんだろうなあ。1959年ってのが間違いか、でなけりゃ今パワパフのいる時代が実は1980年ごろなのであろう。
 落ちは予想通り、パワパフに助けられた博士が、パワパフを生み出すために科学者になることを決意した、ということなんだけど、そうなると「パワパフは偶然生まれた」っていうOPのナレーションは間違いなのか?
 ま、そんな細かいこと突っ込む必要のないアニメなんだけどさ。

 いつもならこのあと、『ガオ』見たり(感想書いてないけど一応見ちゃいるのだ)、『アギト』見たりするんだが、まだ睡眠が足りないのか(昨日昼寝もしたのに)ぐたっと寝こむ。
 また起きたら、ちょうど9時半、『コメットさん☆』(タイトルに星が付くのだね。ホントは)の時間であった。

 『コメットさん☆』第31回、『マネビトさんがいっぱい』。
 新OP『ミラクルスター』もそろそろ歌えそうだ(だから歌ってどうする)。
 先週、先々週と見逃しているが、パパとケースケはまだ外国に行ったっきりらしい。
 パパがいなくて、ママも風邪で寝込んで……って、今週は病気ネタ多いなあ。
 コメットさんはママの代わりをつとめようとするけれど、ツヨシくんネネちゃんの送り迎えから、食事の支度、お店番、ママの看病と大忙しでもうクタクタ。
 ここでメテオさんの登場!
 コメットさんの代わりに店番、お掃除を始めるけれど、一人じゃとてもできないからと、分身、分身。
 ああ、『ドラえもん』にもこういうネタがあったなあ。
 「アナタ、床掃除なさい」
 「何言ってらっしゃるの? アナタがなさいよ」
 「私は管理者よ、床掃除なんて仕事、どうしてしなければならーないの!?」
 いやー、一杯いてもやっぱりメテオさんはメテオさんだ♪
 「ああ、もう、こんなにいて、ど〜してみんな役立たずなの?!」
 もちろん、このあとムークに突っ込み入れられるのですが、私はメテオさんは全く役立たずだとは思ってないので、突っ込みの内容は書きません。
 まあ、バレバレですが(^^)。
 でもこの大騒動のおかげで、雑貨屋は見物客で大繁盛、メテオさんはコメットさん以上に大活躍したのでありました。と言うわけで、今週のメテオさんもとっても素敵だったのです! 店の受付やってるときのメテオさんの作り笑いが、かわいいけど、マンガ家のSUEZENさんの女の子キャラにそっくりなのがちょっと気になるけど。
 ……もう、この毎週の『コメットさん』の感想、完全に「メテオさんレビュー」になっちゃいました。


 しげが練習にでかけたあと、昼寝を挟みながら(^^)、昨日買ったマンガを片っ端から読む。休日はやっぱりマンガ三昧がいいね。

 マンガ、石ノ森章太郎原作・村枝賢一漫画『仮面ライダーSPIRITS』2巻(講談社・550円)。
 前間に引き続き、今巻は「ライダーマン」「X」「アマゾン」編。
 テレビシリーズの方もここまで来ると話そのものに随分ムリが生じてきていたころだし、今までと同じような調子でリアルには書けないんじゃないかと思ってたけど、さにあらず。
 1号、2号、V3に比べてマイナーな彼らだからこそ、村枝さんがより力を入れて描こうという姿勢が、1巻と同レベルか、それ以上にアツク、劇的な世界を作り上げている。
 特に、ライダーマンの結城丈二、歴代ライダーの中では人間に一番近く、多分一番弱いのだが、テレビではダサク見えたあの顔半分が見えるデザインが、マンガでは逆に表情を与えられて、ライダーのストイシズムの中に潜むパッションを、「静」の上半分と「動」の下半分で、見事に表現している。
 しかもそのことを、あとがきインタビューで、結城丈二を演じた故・山口暁氏の娘さん、山口貴子さんがちゃんと証言してくれているのだ。おう、ライダーマンのスピリッツはちゃんと次世代にまで受け継がれているぞ! 血は水より濃いのだなあ。これはもう、感涙ものである。
 次巻で『ストロンガー』、第一期ライダーシリーズのキャラクターは出揃うわけだが、さてこのシリーズ何巻まで続くものなのか。スケールがどんどん行くなってるから、10巻程度じゃ終わりそうにないのだけれど、何年だって付き合うから、2、30巻くらい行ってほしいなあ。もしかしたら、原作マンガより、旧テレビシリーズよりもアツイ物語になるかもしれないし。


 マンガ、爲我井徹原作・相良直哉漫画『KaNa』4巻(完結/ワニブックス・945円)。
 ……え? これで終わり?
 もう、実にハッキリとした打ち切り。カナと「七つの頭」との争い、全く決着が付かないまま、カナがバビロニアに旅立ってちゃんちゃん、って何なんだよう。
 「バベルの塔」ってのが何なのかも語られずじまいじゃないのさあ。
 原作者のあとがき、全く事情に触れてないんで分らないんだが、掲載誌がつぶれたわけじゃないよな、「COMICガム」。
 人気がないわけじゃないと思うんだけど、ホントにどんな事情があったんだろう、気になるよう。


 マンガ、和田慎二『ピグマリオ』4巻(メディアファクトリー・819円)。
 全12巻予定ってことは、ようやく1/3か。
 それでもリニューアル版で月1冊の刊行だからペースは速い。時間をそう待たずに読めるのは、和田さんの場合は特にありがたい。……だって、話に深みがないから間を置くと中味をさらっと忘れちゃうんだもの。
 いや、これは必ずしも「貶し」ではないぞ。読み捨てられる他愛もないマンガがゴマンとあってこそ、マンガ文化の裾野は広がっていくものだからだ。
 でも、だからと言って折り返しに「SF・ファンタジー・サスペンスなどのジャンルでマンガ界に大きな軌跡を残し続ける、屈指のストーリーテラー」っ書くのはやめようよ。そんな大層なこと思ってるの、和田慎二本人だけだって。


 マンガ、『超少女明日香 式神編』1巻(メディアファクトリー・580円)。
 和田慎二2本立てかい(^_^;)。
 しかも新シリーズは陰陽師の子孫の話と来た。『KaNa』もそうだったけど、いくら何でも最近安倍晴明ネタが多過ぎやしないか。ちょっとマンガ家の発想の貧困さを見る思いがするのである。
 いやもう、感想はそれだけ。


 マンガ、諸星大二郎『碁娘伝(ごじょうでん)』(潮出版社・880円)。
 諸星さん十八番の古代中国ものだが、主人公を「碁を打つ美貌の女殺し屋」という設定にしたことが何よりの勝因。
 ヒロインは言わば中国の「必殺仕事人」で、弱きを助け強きを挫く、情に厚いがひとたび碁石と剣を握れば冷徹な殺し屋と化す。そのキャラクター造型だけでも充分魅力的なのに、衆人環視の碁の試合の中で、いかにしてターゲットを殺すか、その不可能を可能にしていくアイデアも実に見事。
 「お見せしましょう、これが翅鳥剣!」
 うわあ、かっこいい!
 碁の「輜重」と、剣の「翅鳥」がシンクロした瞬間は、思わず背筋に戦慄が走ったよ。マンガ読んでてこういう経験することって滅多にないんだよなあ。いや、堪能させて頂きました(^^*)。
 尋常な完成度じゃないな、と思ってたら、諸星さん、この一冊の単行本を描き上げるのに、16年かけているのである。……馬琴か(・・;)。
 それにしても、最近は囲碁マンガの傑作が多いなあ。
 『ヒカ碁』とこの『碁娘伝』と、竹本健治の『入神』(南雲堂)の三作は、囲碁ファンならずとも必読。ぜひお読みいただきたい。


 しげ、今日はいつもより遅れて帰ってくる。
 今日は練習に見学者の女性も来てたはずだが、「どんな人?」と聞いても「髪が黄色い」としか返事しない。
 いや、そんなことが外見的なコトが聞きたいわけじゃなくて、芝居にどの程度興味があるのかとか、練習に参加してみる気があるのかとか、そういうナカミのことが聞きたいのだ。人との関わり方を知らない人間が、人の心を引きこむ芝居なんてできっこないんだから、もちっと人間を観察する術を身につけていってもらわないと、困るよホント。

 しげから「映画に行く?」と誘われるが、雨が降り出しているのと、昼間寝転がっていたらまた咳が出始めたので、大事を取って中止。
 しげはつまんなそうに「ちぇっ」と舌打ちしているが、病み上がりの夫を気遣うくらいのことはしてくれよ。
 それに映画に行くとどうしても会話が少なくなるぞ。家にいたほうが気軽に喋れるから、文句をつけることじゃないと思うがなあ。


 アニメ、『サイボーグ009』第3回『閃光の暗殺者』。
 前回作画が思いっきりレベルダウンしていたものが、今話ではまあ見られる程度に回復。
 ああ、よかった。何しろ今回は、ついに今までアニメ化されたことがなかった0010初登場の回だからだ(一応劇場版『怪獣戦争』に同モチーフのサイボーグが登場したけど、デザインがまるで違う)。
 加速装置を持った者同士のサイボーグの対決が、ヘタレた作画じゃサマにならないものなあ。
 バンクがやたらと使われてたのは気になるけど、この程度のレベルで持続して行ってくれるなら、文句はない。
 002が先走って0010に挑むエピソードなど、実は原作にはないんだけれど、いかにもそんなことしそうなキャラクターとして描いているので、全く違和感がない。脚本家たちが、キャラクターたちを自家薬籠中のものにしている証拠だ。
 ただちょっと気になるのは、009たちは石森さんの後期の、シリアスなキャラでデザインされてるんだけど、0010は初期のマンガチックなまま。ちょっとそのギャップが……(^_^;)。
 いや、後期のデザインなんてないんだからしかたないけど、もう少し顔に工夫ができなかったのかなあ。声が頼りない声を出させたら天下一品の二又一成さんってのは、所詮は鉄砲玉だった0010の運命を暗示しているようでいいキャスティングだ。
 コズミ博士はデザインも原作のままでいいけれど、声も滝口順平さんと、めっちゃゼイタク。声優さんにも惜しみなく予算かけてるよなあ。
 ……はっ。もしかしたらブラックゴーストの声は納谷悟朗さんになるのでわ!? 

 今晩もしげと買い物に出かけようかと話していたのに、9時にはしげは完全に熟睡してしまった。なんだ、しげも疲れてたんじゃないか。映画には出かけないで正解だったな。
 結局、どこにも出かけないまま私も寝る。ああ、でもゼイタクかもしれないけど、あと一日、休みがほしいなあ。

2000年10月28日(土) AIQってボランティアだったのね/CGアニメ『バグズ・ライフ』



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