無責任賛歌
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2001年09月22日(土) |
気がついたら食ってばかり/映画『カウボーイビバップ 天国の扉』 |
オタアミ当日まであと63日。
ああ〜ああ〜ア
今日はホントはお仕事がぁ、お休みだったのはずなのにィ〜
半ドンだけど休日出勤
デートの予定が潰れたよ(シュビドゥワー)
最初の予定じゃエルガーラでぇ
押井守の公演をぉ 見に行くつもりだったのさァ
福岡結構好きなのかなァ
押井は毎年福岡に来るよ
だけど去年も行けなんだァ 今年も仕事で行けなんだァ(パパパヤ〜)
縁がないのか押井とはぁ あってどうする楽しいか
だいたいデートと言っときながらァ
行くとこみぃんなオタクのイベント
しげの眉間にタテジワ走る
それでも出かけるオタクのイベント
しげは泣く泣く煙は残る
来年こそ行くぞオタクのイベント
押井に会うぞオタクのイベント
とか言ってるけど来年来るのか押井
いやいや来ると信じるぞ
それがオタクの生きる道ィ
冥府魔道に生きる道ィ(すちゃらかちゃかぽこ、ちゃかぽこ、ちゃかぽこ……)
え〜、なんだか書いててすごくアホらしくなって来ましたが、まあいいや(^_^;)。 つまり、今日は福岡アジア映画祭のイベントで、『うる星やつら2ビューティフルドリーマー』から『アヴァロン』に至るまでの押井作品上映、あるいはデジタルアニメの上映に関連させて、押井守と福岡在住の評論家兼小説家、友成純一の対談イベントがあったわけです。 行きたかったんだけどね〜、勝手に予定入れられちゃったしね〜。仕事に文句つける気はないけどさ〜、もちっとこちらの事情も考えてほしいなって思いはするんだよね〜。 この「福岡アジア映画祭」、毎年開かれていて、日頃見られない中国、韓国はおろか、タイやネパール、バングラデシュ、モンゴルなんかの映画まで見られるという、ちょっとシブいけれども面白い企画なのです。 けれど、上映本数が多いワリに、開催期間自体は短くて、全作品見るのは、ほぼ不可能だという大きなネックがある。 あのね、平日の昼しか上映しない映画なんて、誰が見られるのよ(-_-;)。 期間を延長するか、ゴールデンウィークや盆の時期に上映するかどうかしてもらいたいんだけどねえ。
職場からの帰り道、ちょうど車で通りかかった同僚に、「乗っていきませんか?」と誘われる。 本当は運動がてら途中まで歩いて、適当なところからタクシーに乗ろうと考えていたのだ。しげと『カウボーイビバップ』を見に行く予定なので、少しでも早く家に帰りつきたかったし。 けれど誘われて断るのも悪いなあとつい乗りこむ。 「バス停まででいいですね?」 ……あの、バス停って、50メートルも先にないんですけど。 乗せてもらってる以上は「はあ」と答えるしかない私。30秒と立たずにバス停につく。 でも歩いたって、1分ちょっとしかかかりゃしないのだぞ。それでも同僚は親切のつもりなのだろうか。よく解らない。 礼を言って車を降りた途端、タイミングよく(悪く?)バスが来てしまった。ここでバスを見逃してタクシーに乗るのもヘンに思われるだろう。仕方なくバスに乗りこむ。 行き先は博多駅で、ちょうど『ビバップ』はそこで上映している。 ……こりゃもう、博多駅でしげと待ち合わせるしかないか。
「シネリーブル博多駅」、上映中の作品は『魔王』と『ビバップ』。……あれ? 確か和田誠の『真夜中まで』も上映してたはずじゃ……。 と思っていたら、昨日まででもう終わっていたのだった。しまったなあ、結構見たい映画だったのに、見逃してしまった。 電話で呼び出したしげも、30分ほどして辿りつく。 時間は1時50分。ちょうど『ビバップ』が始まる直前だったので、館内に入ろうとしたら、「満席のため、立ち見になります」とのこと。公開一週間が経ってるというのに、結構ヒットしているようだな。善哉善哉。 次回は4時10分から。それまでカラダが空いたので、姉の店まで顔を見せに行くことにする。
今日はオヤジの誕生日。もう今更トシのことは言われたくはなかろうし、本人もしょっちゅう「老い先短い」などと言ってはいるが、実はあと10年生きたって、平均寿命には届かないのだ。 父のことをこういうときに独善的だなあと感じるのは、70歳、80歳になっている人のことを思いやっていないからだろう。たとえあと何年かしか生きられないとしても、今どう生きるかってことを誰だって考えているのに。
父へのプレゼントは、さっき博多駅の地下の怪しげな店で買ったディスプレイ・ライト。 しげがプレゼントを選ぶときは、何週間も前から天神やキャナルなど、色々な店を回って、めぼしいモノにいくつかアタリをつけ、私に「どれがいいかなあ」なんて相談して、店から店へと引っ張りまわし、そうしておいて「買うのはもうちょっと後でね」なんて言いやがって、誕生日の直前になってようやく買うという、むちゃくちゃな手間をかける。 それが私の場合は時間が殆ど30分とかからない。 情がないと言われりゃそれまでだが、プレゼントなんて、相手が喜ぶかどうかも解らないものを押しつけるのだから、あまり深く考えたってしょうがないと思っちゃうのである。 ついでに、小さなコーラの瓶に入ったアロマテラピー(要するに芳香剤じゃねえか)がおもしろかったので買う。これはトイレでフタ開けときゃいいか。
店でプレゼントを手渡すと、父、封も空けずに喜ぶ。 「ああ、お前にも渡すもんがあるけん」 と言って父が持ってきたもの。 「北海道もぎたてとうきびチョコ」。 「……なに、これ(・・;)」 「こないだ北海道に行って来たったい」 ……行って来たって……いつの間に。人が知らんうちに、ホントにあっちこっちで遊んでやがるよなあ。先日会ったのが15日で……一週間しか経ってないっちゅーのに。
昼飯、博多駅交通センター8階の「大韓苑」で焼き肉。 もちろん「焼肉が食いたい」と言ったのはしげである。たいていの焼肉屋、ロースやカルビが中心になっているものだが、この店のメインはハラミ。 カルビよりも柔らか味があって美味いが、赤身だったら並でも特上でも文句ナシのしげに区別がついてる様子はない。 ……美味しいものの店を食べ歩きするってのも結婚前の夢だったんだけどなあ。肉でさえあれば後はどうだっていいんだもんなあ。ぐすぐす。
映画『カウボーイビバップ 天国の扉』。 テレビシリーズはその世界観、キャラクターの魅力、各話のバラエティーさ、ディテールに至るまで、ここまでのクォリティがよくぞテレビで、と言いたくなるほどの傑作だった。 それの映画版でっせ、期待はしようってもんじゃないの。 なのに出来がねえ……。 いや、作画は最高ですよ。多分、今の日本の、というより世界のアニメのトップレベルにあると言ってもいいくらい。 けど、ストーリーがあまりに陳腐。 『機動警察パトレイバー2』プラス『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』プラス『アヴァロン』÷3ってとこかなあ。今回の主要キャラのヴィンセント、『パト2』の柘植のパクリだって言われてもしかたないくらい設定が似てるぞ。 ナノマシーンの実験台に使われ、記憶を失った男の復讐劇ってのがストーリーの骨子だけど、それだけだとSFにする意味があまりないんだよなあ。普通のテロものじゃん。 パンフのインタビューで監督、「テレビシリーズを見ていない人にも解る話作りを」って言ってるけど、結局テレビの番外編にしかなってないじゃんか。「映画を作る」ってことの意味が肝心なところでわかってないんじゃないかなあ。 キャラクターの、特に主役のスパイクの目的意識が充分に描かれていないから、読者はなかなか感情移入できない。だいたい、テレビの最終話まで見ないと、初めて見る人にはなぜスパイクがあそこまで事件に関わっていくのか理解不能じゃないかよう。 ただの賞金稼ぎなら、テロを前にすればケツ捲って逃げるはずだし、「借りを返す」って、言ってるけど、何がどう借りなんだ? 全く説得力に欠ける。 やっぱり、スパイクはいつだって死にたがってたのだ。 テレビシリーズを見ていてそこまで気づいておかないと、イチゲンさんには「なんだこの映画は?」ってことにしかならんのじゃないか。 シメのセリフも「あなたのいる世界はホンモノですか」って、使い古された不可知論。質問の意味まで考えて書けよ、脚本家。
帰り道、しげが唐突に「『火星人刑事』面白かった?」と聞いてくる。 新登場キャラのイザベルもインパクトが弱かったし、昔ほど面白くはないなあ、と言ったらしげも同感のよう。 「いろいろシバリが多くて本領発揮できないんじゃないか」と言うと、しげは「面白いからいいと思うんだけどなあ」と不満のよう。 この「おもしろけりゃいい」というコトバを世間のマジメ人間はすぐ「だったらヒトを傷つけてもいいのか」と置き換えてしまうのである。そういうやつらに限って、自分がコトバの欺瞞を行っていることに気づいていない。 作者はもちろん「面白い」ものを書こうとしているのだが、読者が絶対に「面白く」反応してくれるわけではない。同じように、全ての読者が「傷つく」ようなこともありえないのである。 この「ありえない」ことを前提に自分が絶対的に正しいと主張するマジメぶりっこの既知外がどれだけ多いことか。出来あがった作品を批判することはもちろん自由だが、その表現活動を制限しようとすること自体がファシズムだってこと、もちっと声高に言ってやってもいいと思うんだが。
夕食は近所のCOCO壱番屋で、しいたけの肉詰めカレー。 しげも同じものを頼むが、「最近しいたけの肉詰めがはやってるね」と言われて、キョトンとする。はて、そんなもんがはやってたっけ。 「あ、茄子の肉詰めだった」 ああ、最近コンビニで売ってるやつのことか。それにしても、別にしげが好きで食ってるだけで、それは単にマイブームって言うんじゃないのか?
しげに今日から日記を付けさせることにする。 あまりにもしげの物忘れがひどいので、「備忘録」を付けろと言ったのがことの始まり。私が自分のこの日記に好き勝手なことを書いているから、しげの反論の場がないとなあ、ということもある。 もう一つ言えば、「少しは文章の練習をせい」と言うこと。 日頃の喋りを聞いていても、コトバとコトバの間に脈絡がなく、「いつ、どこで、誰が、何を、どのように行ったのか」が全然解らんことも多いのだ。 日記を読んで、「これ何のこと? という疑問があったら、読者の方々にも遠慮なく突っ込んでいただきたい。
エロの冒険者さんから、AIQのパティオのパスワードを教えてもらう。 AIQのヒミツの会話は、ここで自由に出来るわけだ。なんとなく会員制のヒミツクラブに入ったようでワクワクしてしまうが(おいおい)、クセになっちゃったらどうしよう。って何がだ。 ところが、何度パスワードを打ちこんでも全然中に入れない。 半角全角、色々変えて試してみるが、効果は全くない。 パ、パソコンに嫌われているのだ、ネットが私の秘密を嗅ぎつけて、私を拒絶しているのだ。 思わずしげに聞こうとしたが、既にしげはグースカ寝てしまっている。 30分ほど格闘してついに諦める。 ……認めたくないことではあるが、『電脳炎』のパソコンオンチの課長さんと自分とが自然にダブる。ひいんひいん。
冷蔵庫を覗くと、しげが買ったまま手付かずのオニギリが残っていた。「あれは私のだからね。絶対食べちゃダメだからね」とさんざん念を押していたやつだが、キレイさっぱり買ったことも忘れているのである。 もう賞味期限、二日も過ぎてるのになあ。 もったいないので仕方なく食ったが、既に米は硬くなっていてパサパサで美味くもなんともないのであった。 ……これだから「備忘録」が必要なんだってば(-_-;)。
2000年09月22日(金) 徳間ラッパ逝く……/ドラマ『ケイゾクFANTOM 特別編』ほか
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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