無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2001年09月19日(水) ヤンキーたちの好きな戦争/『日露戦争物語』1巻(江川達也)/『探偵学園Q』1巻(さとうふみや)

 今朝のスポーツ新聞各紙、米国防総省が対テロの報復として大統領に核兵器の使用を進言したと報道。
 見出しはどでかく「核戦争か?」と煽っているが、アナタ、せっかく盛りあがってる大統領人気、それを一気に打ち消してしまうようなアホなまね、ブッシュがするわけないやん。
 まあこの報道がガセって可能性もあるのだけれど、一般誌は見事なくらい全くこの件に触れていない。
 人心に騒乱を起こしたくないという判断なのか、単にウラが取れなかっただけなのか、それも判断はつかないが、本気で「核戦争」の勃発を危惧する必要はないだろう。
 ……余裕があるから記事にもできるんだよな、スポーツ誌は。テロ発生以来、一週間が過ぎたが、マスコミも一般人もみんなこの状況を「楽しんでる」ねえ。全くどうしてこんなにみんな「戦争」が好きなのかね。

 「楽しむ」とか「戦争が好き」なんて言ったら、かえってキリキリと顳に青筋立てて怒り出す方もいらっしゃるかもしれないが、人間は自分が意識しているしていないに関わらず、それがたとえ逆境であろうと状況を楽しんでしまうものである。
 アメリカ本国で顕著なことであるが、今、テロの報復が市民レベルでイスラム教徒や関係の施設を対象に行われている。
 中には、「オサマ・ビンラーディンに顔が似ていた」ガソリンスタンドの店員とか、「アラブ人に似ていた」インド人とかが、トバッチリを食らって殺されたり乱暴を受けたりしているのである。
 普通、マットウな教育を受け、ごく普通の知性を持ちあわせている人間ならば、イスラム教徒がみんなテロに走ってるわきゃないってことくらい見当が付きそうなものだ。アメリカ人がどんどん狂っている、と判断する識者が現れるのも当然と言えば当然だろう。
 でも、本当に彼らは興奮のあまりトチ狂っちゃったのだろうか?
 関東大震災の際、日本人が朝鮮人の暴動を恐れて虐殺を行った集団心理、さてあれを「狂気」のヒトコトで片付けることが果たして可能か。
 あのとき、「日本人は朝鮮人を差別している」という自覚があるから、「朝鮮人の暴動」というデマゴーグには根拠があると多くの人が信じた。
 「アラブ諸国をアメリカは不当に迫害している」「イスラム教徒はみな危険だ」、もともとそういう思いがあるからこそ、“アメリカからアラブへの”無差別テロが頻発しているとも言えるのではないか。
 日頃の鬱屈を発散する対象を人は求める。それが「公明正大に」行っていいということになれば、人は日頃の反感、偏見、疑心暗鬼、そんなものを一気にぶつける。
 間違っちゃいけない。
 例えばスポーツは戦争の代償行為として生まれた。
 もともと人間の闘争本能は「戦争」を欲しているのである。
 アメリカ人は「やられたからやり返す」と思っているのかもしれないが、今までは「やられなかったからやり返せなかった」だけだ。
 「持ってる兵器は使いたい」で、原爆を二発も日本に落としたことを想起すれば容易に知れよう、あれは戦争終結のための手段などではなく、戦争終結を口実にした「実験」であり「力の行使」に過ぎなかった。
 べつにアメリカ人に限らず、人間はみんないつでも機会さえあれば、差別し、迫害し、苛めさいなむ「欲望のはけ口」を探し求めている。だからアメリカは「ただのテロ」を「戦争」にまでグレードアップさせたのだ。
 今、世界は「戦争を楽しんでいる」。
 否定できるか。

 最近、テレビではパキスタン、アフガニスタンの両国で診療所を経営しているNGO「ペシャワール会」の医師、中村哲さんの露出が増えてきている。
 政治的な動向だけではなく、現地の民間の実情を知る関係者が少ないということなのだろう。中村さんは一貫して大旱魃で住民が水も食料もなく飢えている実態を訴え、「報復は事態の解決にはならない。住民の虐殺にしかつながらない」と警鐘を鳴らしている。
 でも、報道はこのコトバをただの「平和主義的発言」としてしか捉えてないみたいなんだよなあ。
 そうではなくて、テロ組織もタリバン政権も、アメリカが報復攻撃に出れば姿をどこかに隠すに決まっている。だからこそアメリカは「今度の報復は長期化する」と明言しているのだ。
 つまり、アメリカが標的にしているのは「住民の虐殺」そのものだ、ということだ。アフガンの人々は、難民として他国へ逃げることが出来るものばかりではない。恐らくは最初に、動けない病人や子供たちが殺されていく。しかしアメリカは、自国民の怒りをどこかで発散するためには、ともかく「早期の犠牲者」を必要としているのである。
 力のない彼らを殺すことで、報復を果たす気だということを中村さんは指摘しているのだ。これは「やむを得ない戦争」などではない。

 テロ実行犯がかつてイラクの諜報員と接触していた、黒幕はやはりフセイン、なんてニュースも流れてきているが、これとても報復が長期化し、アメリカ国民の怒りが米政府に向けられた時に言い訳をするための予防線を張っているようにすら見える。
 アメリカにはバカしかいないが、したたかだ。
 なんだか日本がバカに振り回されるもっとバカになりそうな気がして情けないのだが、この事態に反対してる連中がただの「平和主義者」や「社会主義者」でしかないのがもっと情けない。
 「協力してるフリして何もしない」政治的手腕が、一番のお得意じゃなかったのか。口先三寸、ノラリクラリで誤魔化して、金だけ出してケツまくって逃げる卑怯者の道をあえて選んでたんじゃなかったのか。
 「多国籍軍の中にちゃんと日本の旗を掲げたい」なんて、ただの「見栄」だけで自衛隊を動かすのかなあ。それとも「犠牲にするのは自衛隊だけだから」って考えてるのかなあ。もしそうなら、「自衛隊派遣」、必ずしも反対する理由はないな。日本人全員がバカになることはない。「バカな日本人を助けるためなら死んでもいいと考えてるもっとバカ」だけを外に出しときゃいいだけの話だ。つまりは「醜(しこ)の御楯」(笑)。
 ……死者を英雄視するって、そういうことだったのね。 


 今月のCSファミリー劇場「ファミリー探検対」第2週、先週に続いて佐々木剛さんがゲスト。
 今回は主に共演者についてのコメント。
 2号のコスチュームは、もともと1号のリニューアル用に準備されていたものだったってこと、何となくそうじゃないかとは思っていたが、やっぱりそうだったか。だって、2号の横の線、1本なのに、新1号は2本線なんだもの。当時疑問に思ってた子供、多かったろうなあ。
 ロケ中のホテルの立てカンが「山本リンダ様御一行(仮面ライダー)」だったって話は聞いたことがあったな。でも当時だって山本リンダ、そんなにトップスターってことでもなかったぞ。どんなに視聴率取ってても所詮は子供番組だと思われてたんだなあ。
 千葉治郎さんがとてもいいやつだったとか、宴会で、死神博士役の天本英世さんは、みんなの前で踊ってくれたとか、楽しそうに話されてるのを見るにつけ、今度の「アギト」にも何らかの役で佐々木さんに出演してほしいなあ、なんて思っちゃうのである。初代の藤岡弘さん、今度の映画版に警視総監役で出るんだよなあ、それはちょっとだけ見たいような気もするが。


 CSキッズステーション、『こみっくパーティー』9話、そろそろ展開が臭くなって来たなあ。なんだか「同人誌に関わってる人たちだって、みんなと同じく青春に悩み傷ついてるいいやつばかりなんだ!」ってプロパガンダが、鼻についてよ。主人公が「売れることだけを目的に同人誌を作るんじゃない」なんて堂々と言い放ってるのは単に企業努力を怠ってるだけの話なんだがねえ。
 この「アマチュアならば赦される」って感覚で同人誌作るなら、タダで配れや。金を取るなんて、一億万年はえ〜や。
 先日の某○○○博でも、ゲストに多大な迷惑をかけたスタッフの一部が、なんだか開き直って、ゲストの誰かに対して「あんなに怒るなんて人としてどうか」とかなんとか自分のホームページで書き込みしてるのを見たんだが、ゲストの方々が「人としてどうかしている」こと、事前に知らなかったのか(^^)。我々はみんな知ってるぞ。
 ヤ○ザのことを知ろうと思ってヤ○ザを呼んだりしたらどんな結果になるか、わかるじゃん(いや、たとえがヒドイね、どうも)。
 まあ、悪態をつくのも自由だし、それこそこれっきりで双方ともに縁を切るつもりなんだろうから、傍観者の私が何か言う必要もないことではあるのだが、「オマエの代わりなんかいくらでもおるわ」っていう、スタッフのゲストに向けた捨て台詞は、自分のバカさ加減を思いっきり露呈しちゃっててどうしても笑えてしまう。
 つまり「いくらでも代わりのいる」程度のゲストだと思って初めから呼んでるってことじゃないの。そりゃ、腹を立てられるのが当たり前ってもんだよ(後で見たらこのセリフ、削除されてたな。さすがに誰かから注意を受けたらしい)。
 プロ意識だけが強いアマチュアってのが多いってのは巷間よく言われることだが、基本的にプロ意識を持ってるやつで本当のプロだったヤツなんて、まずいない。プロ意識を持ってる時点でアマチュアの証拠だってことなのかもなあ。
 

 マンガ、江川達也『日露戦争物語』1巻(小学館・530円)。
 著者略歴に最近やたらと「表層に見られる軽薄な作風の中に、誰にもわからない深いテーマ性が隠されている漫画を描き続けているが、全然評価されない、本人だけががんばっている漫画家である」と書いてるけれど、そういう読者の歓心を買おうって態度がみっともないぞ。
 日本海海戦の作戦参謀、秋山真之の生涯を描こうってんだけれど、人気出るのかなあ。ホントに表層だけなぞってるようにしか見えないんだが。
 江川達也の真骨頂は、決してその「深いテーマ性」などにあるのではなく、「本人だけが誰にも分らない深いテーマ性を内包した漫画を描いているとつもりでいるが、大多数の読者にはその浅薄さがバレバレになっている漫画家」として評価されてると思うぞ。
 ちょんまげ結ってる正岡子規の絵なんかはうまいなあ、とか思ったりはするんだけどねえ。変なテーマ性なんか絡めないで、屁理屈抜きのエンタテインメントを実践してほしいもんだ。


 マンガ、天樹征丸原作・さとうふみや漫画『探偵学園Q』1巻(講談社・419円)。
 まあ『金田一』ってパクリをやめただけでもマシか。
 学園物で、みんなで探偵って設定も使い古されてはいるんだけどね。
 さとうさんの絵が結構うまくなってきているので、イヤミな部分は随分減ってるんだが、トリックが不自然過ぎるのは相変わらず。
 犯人がある方法で現場を行き来するんだけど、「本人はその方が速くて目立たないと思った」って、かえって目立つってば。
 ……願わくは、金田一少年がゲスト出演なんてしないことを望む(^^)。//

2000年09月19日(火) 塩浦さん、今度はご夫妻で遊びに来てね



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