世界征服日記…TITAN2


世界征服日記
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2007年04月30日(月):不許可
今日はMILETの実家へ行ってきた。
ついた途端、俺様をMILETと薔薇職人が裏切った。
俺様が2階へ様子を見に行っている間に
MILETが忽然と姿を消してしまったのである。
家中探し回ったが、どこにも姿はなかった。
どういうことだ、とMILETの母に問いただしたが
「おねーちゃんは、お稽古に行ったのよ。お勉強に行ったの。
陛下はお留守番しましょうね」
と言われてしまった。
なんだと?俺様は、そんなことを許可した覚えはない。
大体出かけるなら出かけると
俺様に対して挨拶の一つがあっても良いものである。
断じて納得出来ない。
俺様が抗議の声を上げても
MILETの母親は忙しく立ち働くばかり。
家事が一段落して、PCに向かったところを見計らって
体を張って更に抗議した。
勢いをつけて、柔道の受け身の要領で
体を床の上に投げ出して大きな音を立てたのである。
もっとも、直接床の上に体を投げ出すと痛いので
ラグの上に投げ出したのであるが。
1度目は大きな音に気がついた母が振り返っただけ。
もう一度繰り返したところ、今度は素早く振り返り
俺様が何をしたのかを確認した。
「分かった、分かった。あそんであげる」
と俺様を見て言ったので、
目的は達成出来たようだ。
勿論、俺様に注目してもらえればそれで良いので
あとはMILETたちが帰ってくるのを
おとなしく待っていた。



2007年04月28日(土):拗ねる
世の中、今日からゴールデンウィークである。
我が家の薔薇職人は、今日も元気に仕事へ行った。
俺様とMILETはいつもと同じ土曜日を過ごしたが
MILETはそれがあまりお気に召さなかったらしい。
だらだらと無駄に時間を過ごしているようにしか
見えなかったのだが
その実、拗ねていたらしい。
「明日、ダーリンったらツーリングだってさー」
と俺様に告げ口してきた。
それがどうしたというんだ?
薔薇職人にだって息抜きは必要だろう。
お前は息抜きの合間に人生やっているが
他の人は人生の合間に息抜きをするものだ。
全く。わけがわからん。



2007年04月27日(金):速いな
明日からは黄金週間だ。
気のせいか、
今年になってから時間が経つのが速くなったように
感じられる。
年をとると一日が早くなると言うが
本当なのかも知れない。
時間とは絶対の存在ではなく
相対の存在なのだと、納得してしまいそうだ。
テレビでは新しくできた総合商用施設を紹介しまくり
この連休中の集客に一役買っている。
もっとも、好きこのんで
芋洗いされに出かけるほど
俺様は悪趣味でもなければ、ミーハーでもない。
MILETも全く興味がないらしい。
ミーハーこの上ない性格だと思っていたが
「私の意見はいつも少数派なのよ」
と得々と語った。



2007年04月26日(木):堪らず
昨夜は殆ど眠ることが出来なかった。
MILETも同様だったらしい。
そこで俺様は、今朝の朝食を
4時には用意させた。
朝日の昇る時間が早くなったためか、
4時半にはすでに明るくなっている。
10時頃になると、太陽の光が
リビングの窓際に差し込んできた。
あまりにも気持ちが良かったので
日差しを体中に浴びた。
が。
俺様の体は黒い。
たちまち熱を吸収すると、暑くなった。
堪らずに日の差さないところへ身を置いたが
すると今度は寒く感じる。
俺様が困っているのを見かねたMILETが
俺様を抱き上げて寝室まで連れて行ってくれた。
MILETのベッドに寝かされた俺様は
ゆっくりと眠ることが出来た。
…仰向けで。



2007年04月25日(水):だます
今日もMILETに目薬を差されてしまった。
放っておけば治ると言っているのに、
MILETはどうあっても
俺様に目薬を差したいらしい。
今日は俺様を抱き上げて
言葉の通り「猫なで声」を出し
「陛下は良い子ねぇ。可愛いわねぇ」
などと追従を並べ立て
俺様を良い気持ちにさせた。
リラックスした俺様は、思わず喉をならしそうになったぞ。
鳴らさなくて良かったが。
次の瞬間、俺様の目をこじ開けると
目薬を差したのである。
抗生物質配合の目薬は目にしみるのだ。
「陛下の為なのよ」
とかなんとか言っていたが
本当は俺様を世話しているという優越感に
浸りたいだけに違いない。



2007年04月24日(火):はしか
なんでも人間どもがはしかに感染しまくり
次々と倒れているらしい。
はしかというのはどういう病気なのか
俺様は詳しく知らなかったので
MILETと一緒にちょっと勉強してみた。
はしかは空気感染するウィルスで
非常に感染力が強い。
ただし、発症しなければ人にうつすことはないそうだ。
また初期症状は微熱やだるさなど
風邪症状にとても類似しているため
はしかに発症したことに気がつかない。
だが、その初期の段階がもっとも感染力が強い。
後期になって発疹や高熱が出るようになると
感染力は衰えてくる。
ということは、風邪気味だと思い込んで
出歩いたり病院に行ったりして
ウィルスをまき散らすはめになるということか。
しかし、風邪とはしかの初期症状の
見分け方はどうなっているのだろう。
風邪だと思っているのに、わざわざ血液検査するような
細心な人間はおるまい。
それから、俺様たち猫族にも感染するのだろうか。
MILETは殆ど外出しないのであるが
薔薇職人は病院勤めである。
ヤツが知らずにはしかをテイクアウトしないことを
祈るばかりである。



2007年04月23日(月):休む日
土曜日、日曜日と
俺様には珍しくはしゃぎすぎてしまった。
従って、今日はゆっくりと
体と心を休めようと思っている。
MILETもなんだか怠いとか何とか言いながら
人生をサボっていた。



2007年04月22日(日):猫好き
エアコンの取り付け工事が行われた。
やってきた作業員は
猫の臭いをぷんぷんさせている。
チェックしていたら
突然撫でられた。
俺様のことを散々褒めそやした上で
今度は抱き上げた。
いつもであれば、そのような無礼な輩を
捨て置きはしないのであるが、
褒められて悪い気がしなかったので
特別に許してやった。
猫好きは嫌いではないが、
猫好きに限って無礼な行動をとるのは
どういったわけだろうか。



2007年04月21日(土):好きに
MILETの実家へ行ってきた。
例の立て篭もり犯人は警察に連れて行かれたので
一安心だ。
MILETの実家では、我が家で過ごすよりも
よっぽどのびのびと過ごすことが出来る。
何しろ我が儘放題言っても
MILETの母親は笑顔で応じてくれるし
たいていのことは許してもらえるからだ。
こういう息抜きをしないと
どんどん老け込んでしまうからな。
今回は上質の鰹節もご馳走になったし
ミンクのファーで出来たぽんぽんで
遊んだし
なかなか楽しい一日であった。



2007年04月20日(金):見たい
今日はMILETと薔薇職人が
いつも楽しみにしているドラマの放送がある日だ。
しかし、ドラマなんか見ている場合ではないと
俺様は思った。
MILETの「実家」の近くで
銃を持ったやくざが立てこもっているというではないか。
優先すべきはその情報を把握することであり、
決して金庸原作ドラマを
見ることではないはずである。
全く。
これだから平和呆けといわれるのだ。



2007年04月19日(木):憶測が
バージニア工科大の事件と
長崎市長襲撃事件の
それぞれの動機らしきものが
次々とマスコミによって発表された。
どれもこれも本当の動機というには
浅すぎるものだと思った。
そして憶測が憶測を呼び
噂が噂を呼んでいるようである。
バージニア工科大の容疑者は
自殺してしまったので真相は永遠に闇の中だ。
背負った罪を償わずに
自殺を選ぶなんて卑怯も良いところである。



2007年04月18日(水):長時間
久しぶりに長時間独りで過ごした。
MILETが夕方から
オペラのレッスンに出かけてしまったからである。
「良い子にお留守番していたら
ママのおうちに連れて行ってあげるからね」
とかなんとか甘言を吐き
俺様をなだめてMILETは出かけていった。
帰ってきたのは夜も更けてからだった。



2007年04月17日(火):銃暴力
アメリカのバージニア工科大学で
銃の乱射事件が発生した。
30人以上の方が亡くなり、
負傷された被害者も大勢いるらしい。
銃社会アメリカといっても、
この事件はかなり希有なものだろう。
しかし、対岸の火事とは言っていられない事件が
日本でも起こった。
犠牲になったのは長崎市市長。
選挙活動中にやくざが銃で襲ったのである。
どんな理由があったにせよ
暴力で解決しようと言うのは
なんとも愚かでおそまつな思考回路だ。
絶対に、許してはならない。



2007年04月16日(月):何事も
仕事をしようとしていたMILETは
半日Macの前に鎮座していたが
結局何もしていなかったようだ。
「アイデアが浮かばない」
とため息をついては
無駄に時間を過ごしている。
いわゆる創作活動で大事なのは
閃きであるとMILETは思っているようだ。
俺様に言わせれば
何事も努力することが肝要で、
その上で閃きがあると思うのだ。
ようするに、MILETは
何もしたくなかっただけに違いない。



2007年04月15日(日):くさる
MILETと一日中だらけて過ごしていた日。
薔薇職人が高遠まで花見に行ってしまったので
MILETは面白くなかったようだ。
そばにいるものがその調子では
俺様も気分が落ち込むというものである。



2007年04月14日(土):掃除機
昨夜の大荒れとは打って変わって
実に良い天気になった。
但し、気温は非常に高くて
まるで初夏の陽気であった。
MILETと薔薇職人は
何処かへ出かけたきり、夜まで戻らなかった。
買ってきた二人は大きな荷物を手にしていた。
新しい掃除機を買ってきたのである。
スタンドタイプの掃除機で
最近流行の「サイクロン方式」とやらを
採用しているものらしい。
普通の掃除機とどこが違うのかと言えば
騒音と排気だと思う。
勿論、見てくれもかなり違うが。
興味津々で眺めていたら
薔薇職人が突然掃除機のスイッチを入れた。
あまりの騒音に
俺様は慌ててその場を離れた。
しかし、興味の尽きなかった俺様は
好奇心に負けて物陰から様子を伺った。
もともとあるケルヒャー社の掃除機に比べれば
騒音もたいしたことはないと思い直し、
MILETが試した時には
更に近寄ってじっくりと眺めた。
今度はスイッチの入っていない時に
ゆっくりと観察することにしよう。



2007年04月13日(金):荒れる
今日の天気は一言では言い表せない。
朝は晴れ間も見えていたのであるが
午前中に既に雨が降った。
MILETは雨がやんでしばらくすると
ゴミ収集場所の掃除に出かけていった。
MILETが帰ってきてしばらくすると
再び雨が降り始める。
夕方、日差しが鈍くなってくると
今度は激しい風が吹き荒れ始めた。
庭の薔薇たちが風に煽られて
揺れに揺れている。
俺様の心配を感じ取ったのか
MILETは俺様を抱き上げて
薔薇の様子を見させてくれた。
薔薇たちは元気なようで、安心した。
今夜から更に天気は荒れることになるのだろうか。



2007年04月12日(木):委員会
国民投票法案特別委員会で
国民投票法案が可決されたらしい。
この法案で何が出来るかと言えば
日本国憲法を改正出来るのである。
国民投票の役割を
もっと広く使うべきではないかという意見と
憲法改正の是非を問うことだけに使うべきという意見が
対立していたのであるが
結局は憲法改正に使用すると大体決まったらしい。
この法案は何が何でも憲法を改正したい人間が
成立させたいと熱望しているものだ。
日本国憲法は日本が先の大戦で敗戦し
二度と戦争などとバカなことを言い出さないために
戦勝国であるアメリカ合衆国が
用意した草案を元に作られたものである。
世界で類を見ない、戦争の永久放棄を謳った
素晴らしい平和憲法であると
俺様は思っている。
憲法改正にしゃかりきになっている連中は
この戦争放棄の部分を変えたいらしい。
日本を再軍備化してどうしようというのであろうか。
戦争は人間のもっとも愚かな罪業である。
これから決別を宣言している日本国憲法は
とても斬新で未来的なものだと俺様は思うのだが。



2007年04月11日(水):ガス代
最近陋屋に毎日のように訪れるものがいる。
ガス屋である。
どのガス屋も同じ口上を述べる。
「プロパンガスは自由化が進んでいるので
お好きなガス会社と契約が結べます。
うちは他社より安いので、今の料金と比較しませんか」
一字一句同じというわけではないが
どの会社も同じことを言う。
本当にどの会社も「他社より安い」はずがない。
一律料金でないのであれば
何処かの会社は高く、また、何処かの会社は安いのだろう。
MILETは
「私は家計を管理していないので分かりません」
と言って、料金表の提示を求められても
断っている。
「何に使われるか分かったもんじゃないし」
というのが本音らしい。
ガスだけではなく、電気料金も
自由に契約会社が選べるようになるかも知れないという。
但し、実際にそうやって自由化が進んでいた
アメリカのカリフォルニア州では
電気会社が料金値下げのために
設備投資を怠った挙げ句に
大停電を引き起こしたことがある。
いわゆる「公共」料金というのは、使用料だけではなく
安全に対しても金を払っていると
俺様は考える。



2007年04月10日(火):歴史物
おもむろにMILETが言った。
「ある年齢以上の男性って、歴史物が好きだね」
薔薇職人はそれを聞くと
「そうかも」
と答える。
MILETの理論に因れば
一般に青年誌と呼ばれている漫画週刊誌には
歴史上の人物を題材にした漫画が連載されていて
さらにその作品に人気が集まっているから
「ある年齢以上」の男性は
歴史物が好き、ということだ。
欠点だらけの三段論法だが
少年誌ではあまり歴史物がはかばしくないらしいので
あながちでたらめではないだろう。
我が家では「ある年齢以上」の男性というと
薔薇職人しかいないので
検証のしようもないが。



2007年04月09日(月):眠気を
一日雨だった。
雨の日は、どうも眠くて仕方がない。
もっとも、昨日はMILETの実家へ遊びに行き
我が儘三昧に過ごしたから
ちょっと疲れたのかも知れない。
いつもと違う食事を摂ったので
何度も吐き戻してしまったし。
今日も吐いてしまった…。我ながら情けない。
MILETに
「陛下は実家へ行くと「イヤだー」と「違うのー」しか
言わなくなるねー」
と嫌味を言われた。
薔薇職人には
「赤ちゃん返りだよな」
と言われた。
腹が立ったので、復讐をしてやろうと思っている。
MILETは怖いので、薔薇職人にだけ。



2007年04月08日(日):地方選
今年は選挙の年である。
統一地方選挙前半戦だった今日、
MILETと薔薇職人は投票に向かった。
俺様も一緒に行った。但し、俺様はクルマの中で
二人が投票を終えて帰ってくるのを待っていたが。
俺様はいずれ世界をその手にするので
他人を選んでやる必要はない。
開票結果は即日発表されたが
8時に投票を締め切ったというのに
8時8分には当選確定が分かっていた。
それだけ圧倒的な支持だったということか。
それとも投票総数がやたらと少なかったのか。
せっかく投票権を持っているのだから
是非とも投票しに行くべきだ。
自分の意思を表示したければ
「どうせ変わらない」「該当者がいない」
という諦めモードを言い訳にするべきではない。
変わる変わらないかも
その一票にかかっているのだ。
該当者がいなければ無効票を投じればいい。
白紙投票という手もあるのだぞ。



2007年04月07日(土):波乗り
テレビでサーフィンのすすめ、とでもいうべき内容が
ある番組内で放送されていた。
MILETは鼻をならすと
「サーフィンは日焼けするからイヤだ」
などと言っていた。
日焼けするしないの前に
ヤツの運動神経ではとうてい無理なスポーツである。
まぁ、俺様ぐらいになると
ジョーズといわれるビッグウェーブだとて
簡単に制覇してしまうだろうが。
むろん、試したことはない。
俺様は濡れるのが嫌いだからな。



2007年04月06日(金):苛つく
久しぶりに仕事モードだったMILET。
朝からMacに向かって
なにやら作業をしていた。
しかし、様子がおかしい。
のぞき見てみると
Photoshopのアクセサリーを
更新しているようだった。
しかもそれが全く終わらない様子である。
MILETは仕方ないと呟くと
昼食を食べるため、席を外した。
俺様が見守っていてやったが
結局一時間過ぎても
そのままだった。
MILETは苛々した様子でPhotoshopを
強制終了させると
インターネットの回線を「強引に」切った。
その上でPhotoshopを起動。
エラーメッセージは無視して早速作業に
取りかかった。
しかし、今度はタブレットが動かないらしい。
タブレットのアプリケーションを更新して
やっと仕事にこぎ着けたようだった。
MILETも苛ついていたらしいが
見ている俺様も相当苛々したぞ。



2007年04月05日(木):三国志
最近薔薇職人が見ているテレビがある。
20年以上前にNHK教育で放送されていた
「人形劇 読み切り三国志」の
再放送をCATVの時代劇チャンネルで
見ているのだ。
薔薇職人が言うには
「俺が小さい頃に夢中になっていた」
とのことだった。
だがMILETから物言いがついた。
「私が小学生の頃見ていたのに、小さいはずがない」
らしい。
だが、MILET。お前は確か「ハタチ」じゃなかったのか?
放映当時は生まれていなかったんじゃないのか?
「さ、再放送だったかしらぁ?」
…いい加減、自分の年を認めろ。



2007年04月04日(水):花と雪
4月だというのに、雪が降った。
実に19年ぶりの珍事だそうだ。
夕方から激しい雨と風、所によっては雷という天気になり
気温がぐんぐん下がっていた。
せっかく満開になった桜は
強風と強い雨によって、はらはらと花を散らしたらしい。
挙げ句には都内では雪が降った。
花と雪は相容れないものである。
それを同時に目にするというのは
なんとも言えない心地になる。
花冷えという風流さを通り越して
これはまさに「珍事」と言わざるを得まい。



2007年04月03日(火):花冷え
桜の花が満開となった。
毎年こういう時期になると、必ず寒い日がやってくる。
今年は今日だったらしい。
せっかく桜が咲いているというのに
朝から雨が降ってしまった。
花散らしの雨とならなければよいが。
何しろ、俺様がまだ花見をしていないのだから。
北の方へ行けば、まだこれから咲くのだから
それを見ればいいのかも知れないが。



2007年04月02日(月):手際は
目薬を差すMILETの手際は
なかなか鮮やかなものである。
俺様を抱き上げると、声をかけ
おもむろに一滴垂らす。
目を閉じて防ぐと、片手で器用にまぶたをこじ開け
有無を言わさず点眼する。
どれも一瞬の早業だ。
抵抗するのは難しい。
薔薇職人がそれを見て
「俺にもやらせて」
と言ったが、ヤツがそう言うそぶりを見せたら
けりをお見舞いしてやろうと思っている。



2007年04月01日(日):嘘つき
薔薇職人が俺様に
「さー、今度の日曜日は陛下も一緒にお花見だぞ」
と言っていた。
その言葉を信じて、今朝は日曜日だったというのに
早く起きて薔薇職人やMILETをたたき起こした。
薔薇職人もMILETも
「じゃ、陛下もお出かけしましょうね」
と言ったので俺様は愚かにも疑わなかった。
出かける時、いつもそうするように
自分からキャリーバッグに入った。
ドライブは久しぶりだったので
車窓からの景色を眺めたくて
外に出すように命じたが、無視された。
おかしい、と思った時には遅かった。
俺様は病院の待合室で、最後の抵抗を試みた。
なるべく子猫のような声を出して
MILETたちを虜にしようとした。
無駄だった。
診察台に乗せられ、医者に目を診察させられた。
「大丈夫ですよ。放っておいても治ります」
医者はそう言った。俺様の気性を知り抜いているので
目を見た後、さっさとキャリーに戻される。
だがMILETが余計なことを言った。
「あのぉ、予防接種もして頂きたいんですが…大丈夫ですか」
「大丈夫ですよ」
くそ。なんてことだ。
予防接種を終え、ついでに体重も量り、俺様はやっと解放される。
帰宅後MILETに目薬を差された。
放っておいても大丈夫といわれたのに
高い金を出して目薬を処方して貰っていたのだ。
これから目の縁に出来た「できもの」が治るまで
目薬を一日二回、投与されることになってしまった。
やれやれ。
とんだエイプリルフールだった。







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