世界征服日記…TITAN2


世界征服日記
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2003年08月31日(日):鮑と貝
薔薇職人が
なんだか嬉しそうにしていた。
御殿場まで、自分のTシャツを買いに行ったから
嬉しいのだと思っていたのだが…。
そうではなかったらしい。
どうやら、なにか秘密を打ち明けられたらしいのだ。

仕事先での「秘密」であるから
薔薇職人も「守秘義務」があるはずだ。
だが、
「誰にも言っちゃダメだよ」
という言葉は、薔薇職人の耳には
「誰かに打ち明けてね」
と聞こえるらしい。

今日も誰かに言いたくて言いたくて、
うずうずしていた。
だが、秘密を打ち明けられた現場に居合わせたMILETは
「貝のように口が堅いですから」
と薔薇職人が言っているのを耳にしている。
薔薇職人に言わせると
「貝は貝でも、オレの口は鮑だから」
とのことだ。
MILETは
「…砂吐きたくて仕方ない貝だと思ってたよ」
とも。

…まぁ、どうせ下らない秘密なんだろうが…
俺様には打ち明けても構わないんだぞ、薔薇職人。
それこそ俺様の口は
しっかりと閉ざされたあこや貝のようなものだからな。



2003年08月30日(土):遠くで
花火の音がしている。
音だけで、
艶やかな姿は全く見えない。
おそらく、どこかの海岸で上げているのだろう。

そう言えば、この夏は
花火見物をしていない。
新しいクルマになってからというもの、
薔薇職人は俺様を置いて出かけることが多い。
去年までは
出先からの帰宅途中に
思いかけず花火に遭遇したりしたものだった。
今年はそれがない。

なんだか、ないがしろにされているようで
気分が悪い。



2003年08月29日(金):控訴か
昨日、とある大量殺人犯に
死刑判決が下った。
その男は小学校に乱入すると
包丁を振りかざして、子供達を次々と殺していったという。
そんな男に下った判決が
死刑だった。
男の弁護団は、犯行時、男が精神こう弱状態で
判断能力がなかったと主張していた。
この裁判で争われたのは、
男の犯罪を断罪すべきかどうかということではなく、
男が精神的に正常であったかどうかという
この一点に絞られていたような気がする。
男の口からは
最後まで謝罪の言葉も反省の言葉も
発せられることはなかった。
男の精神鑑定を行った医師らは
「情動欠如」
という診断を下した。
つまり、男には「良心」や「同情心」などが欠如しており、
犯罪を起こす事への罪悪感は
無かっただろうというのだ。
しかし、男は「責任能力はある」とされて
死刑判決を受けることになったのである。
MILETはそのニュースを聞くと
「サイコパスには責任能力あるでしょ」
と呟いていた。
男が断罪されたところで
殺された命が戻ってくるわけではないが…
遺族はやりきれない思い出一杯だろう。



2003年08月28日(木):真面目
MILETが朝からずっと、仕事にかかりきりだった。
珍しいこともあるものだ。
天変地異の前触れかも知れない。

西瓜女王コンテストの審査も
真面目にやっているように思える。

ますます、怪異の様相だ。

不真面目というものの具体例を示せと問われたら、
俺様は迷わずMILETの生態を口述するだろう。
それほど、ヤツは不真面目なのだ。
いい加減でもあるし、人生舐めている。

そのMILETが
朝から真面目に仕事をしていた。
と思ったら、
「あれー。こんなところにあざができてる〜」
と夕方になって言い出した。
…慣れないことをしたために
体に負担がかかったに違いない。



2003年08月27日(水):新玩具
薔薇職人が
どういうわけか家にいたので
今日は付き合ってやることにした。
午前中から夕方近くまで
外に出かけていたので
実質的に遊んでやったのは
午後遅くから夜までである。
先日も記したとおり
薔薇職人は俺様のためと言いながら
自分が遊ぶ新しいオモチャを
購入してきている。
「デジキュー」とかなんとか言うオモチャで、
コントローラーから出る赤外線で
ニュービートルのミニカーを走らせるというオモチャだ。
俺様の関心を惹こうと
しきりにちょっかいを出してくる。
仕方ないので、二、三発
ミニカーを蹴ってやった。
薔薇職人は大喜びである。
更にしつこくちょっかいを出すので、
俺様はミニカーを奪ってやった。
それを見たMILETは
「巨大猫に襲われるニュービートル!」
と言ってげらげら笑った。
…平和なヤツだ。



2003年08月26日(火):嘘つき
気象予報士は、またもや嘘をついた。
「夏らしい天気は今日まででしょう」
と、昨夜のニュースで言っていた。
確かに、見事な青空は広がらなかった。
しかし、しかしである。
日本の夏特有の、ねっとりとした暑さは
相変わらずだった。
気温もさほど下がったとは感じられず、
実に不快な一日であった。
MILETは体調不良を訴えていて
一日の殆どを寝室で過ごしている。
したがって、エアコンも殆ど稼働しっぱなしだ。
まぁ、俺様にとっては快適だが。

それにしても、気象庁は
嘘ばかりついている。
今年の秋以降の三ヶ月予報というのが
昨日発表されたらしい。
それによると、9月は残暑が厳しく
10月は天気が安定し、暑い日が多くなりそうだという。
11月は天候が不安定だが、定期的に天気が変わりそうだと
訳の分からない予報だった。
最近の長期予報は精度が上がったらしいが、
それでも「嘘つき」呼ばわりされるほどの
精度しかない。
いっそ、長期予報などやめてしまうべきだろう。



2003年08月25日(月):女王は
MILETが「西瓜女王コンテスト」の
審査員長を自称していることは
先刻承知していた。
だが、ヤツのことだから
どうせ
「名前だけ」「いいかげん」「とりあえず」「テキトー」
の四拍子揃った審査員長に違いあるまい。
そのMILETが
親戚の通夜だの、体調不良だのを言い訳にしつつも
なんだか真面目に審査員長の仕事を
しているようだ。
その所為で、急に暑くなったに違いない。
今、MILETをもっとも悩ませているのは
「女王は誰か」
という、もっとも重大な授賞だ。
しかし、無責任を絵に描いたようなMILETである。
その大役を1人でこなしたくはないらしい。
しきりに他の審査員たちに
メールで「誰が良い?」と聞いて廻っているらしい。
全く。
決められないのなら、最初から審査員長など
買ってでなければいいものを。

そういうわけであるから、
もし「西瓜女王コンテスト」に参加されている方が
これを読んでいたら
「早く決めろ」
と、MILETを急かしていただきたい。
でないと、面倒くさくなったMILETが
「今回は該当者無しっ!」
などとふざけたことを言い出しかねない。



2003年08月24日(日):流石に
午前中、薔薇職人は仕事に出かけていたようだ。
MILETと俺様は
クーラーの利いた部屋から一歩も出なかった。
いつもなら、午後の二時ぐらいからしか
クーラーをつけないMILETであったが、
流石に午前中からつけていた。

なにしろ、二階の部屋は
屋根からの熱気が直接なのである。
当然、一階の部屋よりも「熱しやすく冷めにくい」。

薔薇職人が帰ってきた途端、
二人は黒ずくめの暑苦しい恰好で
出かけていった。

まぁ、俺様もいつも黒ずくめだが。



2003年08月23日(土):今更だ
ここに来て
急に暑くなってきた。
今年の夏は過ごしやすく快適であったのに、
これでは詐欺のようなものである。
テレビでは女性タレント達が
早々と秋の装いになっていた。
先週までだったら、さほどの違和感も感じられなかっただろうに。
今は「暑苦しい」の一言である。

今日は一日中クーラーの利いた部屋で過ごしたかったが、
MILETが殆どクーラーをつけようとしなかった。
俺様は水ばかり飲んでしまった。
夏ばてになったら、MILETの所為である。

薔薇職人は亡くなった親戚の葬儀の打ち合わせだとか
なんだとかで
午前中は出かけていた。
帰ってくると俺様に新しいオモチャを買ってきたと言って、
リモコンで動く「チョロQ」で
楽しそうに遊んでいた。
俺様に遊んで貰いたかったら、
もう少し上手い具合に
操作が出来るようになってからにして貰いたい。



2003年08月22日(金):身内の
薔薇職人の身内が亡くなったそうだ。
明日か明後日は
通夜、あるいは葬式になるかもしれない。

しかし、薔薇職人にとって
その「身内」というのは、あまり顔なじみがないようだ。
MILETに至っては
「一度か二度しか『見たことない』」という。
だからといって
その「身内」の印象が薄いというわけでもないらしい。
どちらかというと
あまりにも強烈なインパクトを受ける相手なので
親戚付き合いをする気にもなれないという。
MILETと薔薇職人の間では、彼のことを
「伝説の男」
と呼んでいる。
二人はベッドに入ってから
「伝説の男」の武勇伝(?)を語り合っていた。

…悼んで、ということだったんだろうか。



2003年08月21日(木):ケーキ
薔薇職人が休みだった。
午後からMILETと二人で、わざわざケーキを買うためだけに
静岡まで出かけていった。

さて。件のケーキ屋は、薔薇職人の姪が
ある時美味しいチーズケーキを買って送ってくれたところだ。
MILETがチーズケーキ好きなのを知っている薔薇職人は
MILETのために、そのケーキを買いに行こうと
思ったらしい。
全く。MILETには甘すぎるぞ。

薔薇職人は
「三島の駅近くだって」
と言い張っていたが、MILETは
「…えー?そうだったっけー?違うんじゃないのぉ」
と疑ってかかっていた。
事実、MILETの言う通りだったらしい。
ケーキ屋があるのは沼津であって
三島ではなかったのだ。
どこで三島と思いこんだのか、不明である。

買ってきたチーズケーキは2種類あり、
一つは例の姪が送ってきてくれた
小さなチーズケーキの箱詰めだった。
もう一つは、白い器に入っていてガーゼにくるまれた、
少々高級そうなレアチーズケーキだ。
食後、白い器入りのケーキを食べた薔薇職人は
「これ、美味いっ」
を連呼していた。

…ま、俺様は人間どもが口に入れるようなものには
全く興味ないがな。



2003年08月20日(水):品評会
日曜日に、MILETが「西瓜品評会」に行ってきたと
俺様に話したことは
先日述べたとおりである。
その品評会の様子を
MILETがレポートにまとめていたので、
俺様の一存でそのURLを発表したのも
既知の通りである。

今日はレポートが仕上がったとMILETが言っていたので
俺様もこっそり覗いてみた。
本当に「西瓜品評会」だったのか
確認したかったのである。

レポートを読み、俺様は愕然とした。
何処をどう読んでみても、
真面目な催しとは程遠い。
やはり、俺様を置いて、自分たちだけで
楽しみを味わってきたのだ。

MILETたちの「お楽しみ」ぶりを見たい方は
昨日の日記にURLが記してある。
但し、MILETの酷い文章なので
読み辛いこと必至だ。
読む場合は、充分覚悟していただきたい。



2003年08月19日(火):依存度
MILETが「西瓜女王コンテスト」の
審査結果などを発表する頁を
のろのろ作っている。
まだ、公にはしたくないなどと甘えたことを抜かしていたが
俺様がここにURLを発表しよう。
http://librarymilet.s10.xrea.com/suika/suika.html
ここである。

さて。
薔薇職人は痛みに極端に弱い。
そんな拙宅には
鎮痛剤が常備薬となっている。
MILETは痛みに鈍感なので、普段鎮痛剤を使うことは
殆どない。
そんなMILETが最近は毎日のように
鎮痛剤を服用しているようだ。
痛みを止めるクスリというのは
常用性があるものが多いと聞いている。
MILETはきっと、いわゆるジャンキーになっているに違いない。
身近に薬物依存症がいるというのは
なかなかストレスだ。

MILET「陛下、酷いっ。ロキソニンで依存症になんかならないもん」



2003年08月18日(月):お約束
MILETに昨日のレポートを書くように促した。
一応それらしい作業を開始したようだが、
しばらくすると仕事部屋からMILETの笑い声が
響き渡ってきた。
その上、なにやらツッコミの声まで聞こえてくる。
確かあの部屋には
MILETしかいないはずである。

これは怪奇現象か?

こっそり覗いてみると
Macに向かってMILETがツッコミを入れていた。
どうやら昨日の写真を
誰かがupしたらしく、MILETはそれに向かって
笑っているようだ。
笑うだけならまだしも、なぜツッコミまでいれるのだろうか。
わからんヤツだ。




2003年08月17日(日):品評会
MILETと薔薇職人が
「西瓜女王コンテスト」のイベント(でいいのか?)
「西瓜品評オフ会」なるものに
参加してきたらしい。
西瓜品評会だというので
てっきり様々な西瓜を食べ比べて
うんちくを垂れる集まりだと思っていた。
だが、
帰宅したMILETと薔薇職人からは
見知らぬ猫のにおいが濃厚に漂っていた。

西瓜の品評会だと聞いていたが
実のところ猫の品評会でも
やってきたのではないだろうか。

俺様には「西瓜」と偽り、
他の猫と戯れてきたに違いない。
特に薔薇職人からは
若い雌のにおいが強烈に漂ってきていた。

俺様を差し置いて
若い娘と戯れるとは。
MILETはしきりに
「今日も西瓜が食べられた」
とこれ見よがしに言っているが…。
俺様の推測が正しいだろうと思う根拠には
持ち帰ってきた段ボール箱だ。
あの箱からは
それこそ様々な猫のにおいがしているのである。
MILETは
「あ、あれは、風千さんに預かって貰っていた「賞品」です」
と、何故か焦りながら答えた。
ますます怪しい。

事の真相は、明日辺りMILETから
語られることと思う。



2003年08月16日(土):大雨が
俺様の住む町に
大雨洪水波浪警報が
ひっきりなし繰り返し、勧告され続けている。
MILETたちは雨の中
ご苦労なことにどこかへ出かけていたが、
帰ってくると
「川が増水していたよー。流れも急だった」
と報告してくれた。
夜になっても、時折窓を激しく叩く雨音がしている。
毎日このように大雨が続いては
流石に俺様も不安を覚える。

それから。
今年の夏はやはり冷夏だった。



2003年08月15日(金):何時か
終戦記念日だった。
戦没者を悼み、平和を願う日だ。

8月は日本が犯した過ちを
思い出して反省する機会が多くなる。

広島や長崎の原爆が戦争を終わらせたと
アメリカでは教えているらしい。
ばかばかしい。
そんな詭弁を使ってまで
自分たちの行為を正当化しなくてはならないほど
あの原爆は「怖ろしい行為」だと
認識しているのだろう。
だったら、そう認めれば良いものを。

しかし、原爆や東京大空襲、
そして沖縄の本土決戦などの悲劇で
日本の行為を正当化するわけにはいかないだろう。

終戦の日から58年も経っているというのに
日本は東アジアの国々から
悪鬼のように言われ続けている。
あの戦争を知らない子供達が増えれば増えるほど
無知ゆえの罪を犯す日本人が
増えていくのだろうか。

地球上では未だに戦争をしている国家がある。

何時か、この地球から
戦争という言葉が無くなる日が来るのだろうか。



2003年08月14日(木):結構な
涼しい。
はっきり言えば、肌寒いほどだ。
勿論、人間に置いては、である。
俺様はこれぐらいの気温が丁度良い。
なにしろ何処に寝ていようと
今日は快適だからだ。
ところが
この気温が低い所為で
MILETの体調が思わしくないらしい。
ヤツのことだから、腹でも出して寝ていたのだろう。
全く。
世話の焼けるヤツだ。



2003年08月13日(水):盂蘭盆
世間はお盆休みに突入した。
お陰で拙宅付近は
線香のにおいが漂っている。
MILETの実家には墓もなければ仏壇もない。
まぁ、両親が健在だからだが。
薔薇職人はこの時期になると
必ず一度は実家へ出向き
仏壇だか祭壇だかに手を合わせるらしい。
「嫁」としてMILETも付き合うが
あの二人が信心深いとは思えない。
おそらく薔薇職人の実家で食べられる
寿司やら果物やらが目当てに違いない。

ちなみに俺様は
無宗教であるから、盆も彼岸も関係ない。

俺様を崇める新興宗教でも
興してやろうかと
冗談で考えてはいるが。



2003年08月12日(火):脱北者
最近のニュースでも
相変わらず北朝鮮の話題が絶えない。
忘れっぽい日本人にしては
よく持っているものだ。
それというのも
政府が有事関連法案などというものを作り
日本を戦争に荷担させようとしているからだろう。
すぐ傍にある「脅威」を
一般人に認識して貰い、
戦争行為を正当化しようと言うのが
狙いに違いない。

そんな中、北朝鮮から
逃げてきた人々がタイの日本大使館に
保護されたという。
以前、中国で同じような事があったときは
日本大使館が「冷徹」な態度であったと
非難された。
社会問題となったことで
(そもそも脱北者自体が社会問題なのだが)
大使館も態度を改めたのだろう。
日本という国は
何か新展開をさせるためには
人身御供が必要な国なのだろうか。

中国では脱北者を支援しているという
日本のNGO代表者だったか幹部だったかが
警察に勾留されているという。
以前にも同じ事があったのだが、
中国は日本政府の抗議など何処吹く風らしい。
もっとも、あの国は人権など
爪の垢ほども大事にしていない国と言うことらしいが。



2003年08月11日(月):優雅に
今日は暑かったが
風もあり、エアコン無しでも快適であった。
MILETはなんだかたびたび意識不明になっていた。
知ったことではないが。

そういえば、MILETが今頃になって
暑中見舞いのメールをあちこちに送っていた。

「暑中見舞いじゃないよ。残暑見舞いだよ」

と言い訳していたが。

全く。ものぐさなヤツだ。



2003年08月10日(日):嵐過ぎ
北海道の方でも被害があったという
大型で強い勢力を誇っていた台風。
被災地の方々。
心よりお見舞い申し上げる。

俺様は元気だ。

暑いが。

MILETたちはこの暑い中、
買い物に出かけた。
薔薇職人はあの強烈な日差しの下で
帽子も被らずに草むしりやら
洗車やらをしていた。
夕方帰ってくると、ぐったりしていた。
当たり前である。

MILETはまるで同情の様子も見せない。
まったく。
氷のようなヤツだ。



2003年08月09日(土):一日中
天気予報では
午後には嵐が収まるようなことを言っていたが
一日中雨風共に
暴れ回っていたようだ。

俺様は万が一のことを考えて
MILETのそばを離れなかった。
なにしろ薔薇職人が仕事に出かけていたため、
MILETの面倒を見るのは
俺様しかいなかったからである。

そのMILETは
激しい風の中、二回も外に出た。
何を考えているんだか。

「ダーリンったら、ちゃんとしておいてよね」

などとぶつくさ言っていたところを見ると
薔薇職人の私物が
風に乗ってご近所を徘徊していたらしい。
全く。
だらしのないヤツめ。



2003年08月08日(金):嵐の夜
俺様が住んでいるところは
海の近くだ。
ついでに言うと、山も近い。
その上、川2本に挟まれている。
簡単に言えば「田舎」だ。

台風が近づいて来ると
この田舎の陋屋は
激しい雨と風に苛むこととなる。

今回の台風は
なかなか勢力も衰えず、MILET曰く
「ぱっちりおめめ」
のまま、北上を続けているらしい。
お陰で我が家の屋根が
今にも飛んでいきそうな勢いだ。

夜中に稲光を伴った、激しい雨が降り出した。
眠りの浅いMILETは
当然一睡もしないで朝を迎えることだろう。




2003年08月07日(木):定期的
薔薇職人は腰を牽引してもらうために
毎週木曜日
仕事を休んで整形外科の外来にかかっている。
痛みが酷かったときは
木曜日と土曜日と週に2日通っていた。
木曜日に休みを取るために
日曜日や土曜日に仕事に出かけることが多い。
MILETにとってみれば
あまり嬉しくないことのようだ。

今週は外来も早く終わったらしく
MILETと午後から出かけてしまった。

家族サービスというところだろうが、
俺様を留守番させるというのは
片手オチも良いところだろう。

台風が近づいてきている今週末、
薔薇職人は仕事らしい。
俺様をないがしろにしたから
天罰だろう。



2003年08月06日(水):徒然に
ひろりん嬢より賜った西瓜は
結局MILETが全て食べ尽くしてしまった。
薔薇職人に一応
「食べる?」
と声を掛けていたが、その様子がいかにも
「断るよね。断るって決めた」
という風だったので、薔薇職人は断らざるを
えなかったに違いあるまい。

さて。
俺様はここのところの真夏日に、
少々食傷気味だ。
やはり涼しい方が良い。
夏が来ないと困るのではないかと考えたことを
反省する次第だ。
どうしても夏が必要だというのであれば、
俺様の近辺は避けていただきたい。

昼間の電力事情が悪いとかどうとか
俺様の知ったことではない。
MILETのケチは日中のエアコン稼働を制限し、
エコライフを気取っているようだ。
しかしMILETのエコライフなど
焼け石に水である。
何故なら薔薇職人が帰宅すると
真っ先にやることは見もしないテレビをつけることと
エアコンを「最強」にセットすることだからだ。
テレビはどうでもいいが、
エアコンに関しては俺様も薔薇職人側につくことにしている。
まぁ、旗色が悪くても
自己主張を曲げないのがMILETの良いところでもあり
悪いところでもあるのだが。



2003年08月05日(火):いつか
俺様は今日もクーラーの利いた部屋に
一日閉じこもっていた。
夕方になり
空が暗い色になると
MILETはMacのある部屋の冷房を入れたので
俺様もそちらに移った。

暗黒色の空からを
もうそろそろ稲光が引き裂くだろう。

こういう憂鬱な空を眺めていると
いつか訪れる
別れの日に
思いを馳せてしまう。

まだまだ俺様はこの地上に留まっているつもりだが
MILETが先に
遠くへ行ってしまうかも知れない。
或いは薔薇職人が?

まぁ、先のことをくよくよ考えても
仕方がないので
俺様は今の享楽を
とことん楽しむつもりではあるが。




2003年08月04日(月):冷暖房
俺様は暑さに弱い。
だから夏になると
冷房の効いた部屋から
一歩も出たくない。
無論、冬の寒さも嫌いだが。

さて。
拙宅には生意気にも
殆どの部屋に冷暖房の設備が
整っている。
薔薇職人の部屋となっている
西日が強烈に当たる一階の和室だけは
エアコンがない。
冬はホットカーペットで暖かくなるが、
夏はまさにサウナ状態だ。

俺様は今日もクーラーの利いた寝室から
殆どでないで過ごしている。
MILETに
「ご飯食べないと、夏ばてするわよ」
とか
「トイレ行かないと膀胱炎になるわよ」
とか脅されているが、
俺様は俺様のやり方を貫く所存だ。



2003年08月03日(日):恒例の
毎年、MILETが楽しみにしている夏の行事がある。
それは
「富士登山駅伝」
である。

御殿場から霊峰富士の頂上まで駆け上り、
また、駆け下ってくるという
豪快な駅伝である。
毎年自衛隊のチームが優勝をさらっていくのだが、
大学チームも
今年はなかなか健闘していたようだ。

この駅伝の見所は
走って富士山を一気に登るという
無茶苦茶な企画はもとより、
その富士山の砂地を
駆け下りてくるという「危険」なところだ。
急斜面、しかも足元は不安定な砂地。
当然のことであるが
不格好な人間の体には無茶な行為だ。
転げ落ちるように走ってきて、
次のランナーにたすきを渡すのだが、
どうやって止まるかが
勝敗を分ける。
中には転んでしまうものもいるし、
もっと悪ければ
次のランナーを通り越してしまうこともあるらしい。

MILETがこの駅伝を見るのは
なにも駅伝が好きだからではないらしい。

「いや、ね。毎年なんとなくテレビつけると、やってるのよ」

…楽しみにしていたわけでは
なかったのだな…。



2003年08月02日(土):明けた
梅雨明けだそうだ。
しかし、今一気象予報士の言葉は
自信なさげである。
「梅雨が明けたらしい」
と、そういう言いぐさだ。

以前
「梅雨明け宣言」
というのをしていた頃、梅雨が明けたはずなのに
毎日雨が降り続き
結局取り消したという経緯があるらしい。
だからといって
「明けたらしい」
というのは如何なものだろうか。

梅雨明けという言葉とは裏腹に
空の色はちっとも夏らしくない。
気温ばかり高くなって
うっとうしいばかりだ。
まぁ、日本の夏というのは
そんなものかもしれないが。



2003年08月01日(金):贈り物
MILETに小包が届いた。
中身はラグビーボール型の西瓜だ。
丁度大きさもラグビーボールほどである。
MILETはうきうきと
写真などを撮っていた。

どうやらひろりん嬢より
MILETへの贈り物だったらしい。

「食べるの勿体ないよー」

とか言いながら、しっかり冷蔵庫で冷やしていた。
…当然のように、
一人で食べるつもりでいる。

MILETは西瓜が大好きだ。
果物の中では蜜柑が一番好きらしいが、
夏の果物…正確には野菜だが…では
西瓜が一番好きらしい。

幼い頃は緑色の皮の部分から食べ始め、
美味しい赤い部分に辿り着く前に
満腹になっていたという。
MILETにふさわしい
間抜けなエピソードだ。

先日は薔薇職人の実家から
小玉西瓜を貰った。
MILETは真っ二つにすると
半分をぺろりと食べてしまった。
残り半分は薔薇職人に残しておいたのだが、
切り分けないと
果物を食べない薔薇職人。
真っ二つの西瓜には
手も触れなかった。

結局その残り半分は
腐ってしまった。
MILETは

「あげようとか思わないで、一人で食べれば良かった」

と言っていた。
反省する点がずれているような気がするのは
俺様だけだろうか。







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