世界征服日記…TITAN2


世界征服日記
MAIL:HOME

My追加

2003年05月31日(土):限界点
酷い天気の一日だった。
早朝は雨が降っていなかったので、
MILETに申しつけて、窓を開けさせた。
ムシムシとした不快な空気が
部屋の中に流れてきたので、早々に閉めさせたが。

湿度が高いと
眠くて仕方がない。

しかし、この雨では庭が心配でならなかった。
窓越しに薔薇の様子を眺めていたが、
残念なことに
殆どの花が散ってしまっている。
まだ蕾のものは
かろうじて風雨に堪えているようだった。

薔薇職人の実家がある小田原では
駅が冠水したとニュースで報じていた。

薔薇が心配で溜まらなかったが、
俺様の眠気は更に酷くなった。
まさに我慢の限界に達してしまったので、
午後から寝続けてしまった。

今は雨よりも風が激しくなっており、
俺様の心配は更に増している。



2003年05月30日(金):何処へ
台風が来ると、MILETが騒いでいたが
結局こちらは良い天気のまま
一日が打ち過ぎて行った。
俺様の気圧計も
明日からの天気の崩れを予想していたが、
今日のところは大丈夫だと
言っていた。

しかし、MILETは
午前中に薔薇の手入れをすると
昨日はあんなに意気込んでいたのだが…。
その意気は何処へ行ってしまったのだろうか。
洗濯日和を良いことに
せっせと洗濯に精を出していたのは良いが
花後の剪定をしなければならない苗もあったというのに。

明日は悪天候になるという。
薔薇が心配だ。



2003年05月29日(木):警戒中
最近、平日でもMILETは
ふらりと出かけたまま夜まで帰ってこない、
ということが多くなった。
俺様の管理不行き届きと言われないようにしなくては。

不良癖の付いたMILETを
今日は徹底的に監視した。

だが、夜になると
またもやふらりと出かけてしまい、
遅くまで帰ってこなかった。

俺様を軽視するにも
程がある。
明日はもっと厳しく、監視せねばなるまい。



2003年05月28日(水):久々の
五月晴れ。

良い天気だったので、MILETに言いつけて
ベランダや庭に出ようと思っていたのだが。

薔薇職人に電話で呼びつけられたMILETは
午前中から出かけてしまった。

帰宅したときには薔薇職人と一緒だった。

最近の不穏な動きは
新車購入の手続きなどをするためだったらしい。
どんなクルマが来るのか、
楽しみである。



2003年05月27日(火):後日談
仙台に大きな地震があった。
新幹線の橋脚が一部崩れたり、
国宝に指定されている建物の壁に亀裂が入ったり、
間一髪で岩の下敷きになるところを逃れた
中学生がいたりしたらしい。

仙台の方には
以前MILETたちと行ったことがある。
拙宅からはとても遠く感じた。
それなのに
あの地震の揺れがこちらの方にまで
感じられるほどだった。
現地ではさぞや大きな揺れであっただろう。

その地震のまっただ中に
薔薇職人の知り合いはいたそうだ。
彼は出張先での仕事を終えて、ホテルに帰り
そのまま夕寝と洒落込んだ。
ベッドで眠っていると、夢の中に彼の愛(?)犬が現れて

「○○〜、○○〜」

と名前を呼びながら、体を揺すったそうだ。
それでも起きないと知ると、愛犬(日本テリアだそうである)は
およそ人間並みの大きさになって
更に

「○○ー、○○ー」

と体を揺すったという。
やっと目が覚めた彼は、眠る前にテーブルの上に置いたコップが
床に落ちているのを発見した。
それを見た彼は

「あ。××(犬の名)が来たんだな」

とぼんやり思ったそうだ。
翌日ホテルのロビーに行ってみると、なにやら騒々しい。
ホテルマンが

「昨日お部屋にいらっしゃったら、震度6を体験できたのに」

と冗談交じりで言ったという。
そこで初めて、彼は地震があったことを知ったのである。

彼の感想は

「オレは長生きするわ」

だった。
平和な後日談だ。



2003年05月26日(月):密かな
俺様の楽しみは色々あるが、
今の時期の楽しみは
なんと言っても薔薇を眺めることである。
ようやく俺様の薔薇園でも
ツルバラが満開になった。
といっても、イングリッシュローズのツルバラは
まだ満開には至っていない。

薔薇観賞の他に
最近密かに楽しんでいるのが
薔薇職人を寝坊させることだ。
ヤツが朝、慌てふためいて飛び起きるのを眺めるのは
なんとも面白い。
ちゃんと五時少し過ぎに
俺様は起こしてやっているのだ。
前は起きるまで付き合ってやったのだが、
最近は一回だけ起こすだけに留めている。
腹が減ったときは
寝起きの良いMILETに朝食を用意させる。
薔薇職人はそれを良いことに
二度寝する。
すると当然の結果として、
寝坊する。

ま、寝坊は自己責任というヤツだ。



2003年05月25日(日):乗換る
薔薇職人が新しい車に乗り換える画策を
巡らせているらしい。
今日もどこかのディーラーへ出かけて、
手土産まで貰って帰ってきた。

拙宅は裕福ではなかったはずだが…。
薔薇職人の
クルマ乗換好きは、治まらないらしい。

MILETに言わせると
「車を買い換えていない年は、バイクを買い換えている」
んだそうだ。
言われてみれば、確かにそうかも知れない。
薔薇職人の道楽なのだから、と
MILETは諦めているらしい。

俺様は新しいクルマが来るのを
楽しみ半分、不安半分で待っている。
俺様にとって、乗り心地の良いクルマであればいいのだが。



2003年05月24日(土):虫追い
俺様の趣味の一つに、
小さな虫を追いかけるというものがある。
イエネコの間では
もっともポピュラーな娯楽の一つだ。

最近拙宅には
小さな蛾が入り込むことが多くなった。
というのも、
俺様がベランダに出ている間は
窓を開け放っているからである。

小さな蛾を目で追いかけて、
次には爪で捉える。
ハンターとしての訓練にも役立つ、
非常に為になる趣味だ。

しかしその楽しみを、
MILETが邪魔をする。
俺様が見つけた「獲物」を、
ヤツは横取りするのだ。
何度か抗議したが、涼しい顔で
何度も邪魔をする。

今日もMILETに楽しみを横取りされた俺様は、
少々ストレスが溜まってしまった。



2003年05月23日(金):痩せろ
薔薇職人は
とうとう体を壊してしまったそうだ。
余計な脂肪が肝臓に溜まり、
フォアグラになってしまったという。
そもそもMILETが
しっかりと薔薇職人の体調管理をしていれば
こんな事にはならなかっただろう。
薔薇職人が寝込むようなことがあったら
一体誰が俺様の朝食を用意するというのか。
MILETには
充分反省して貰いたいものである。
勿論、当人である薔薇職人には
これからダイエットに励んで貰おうと思う。



2003年05月22日(木):土産物
早朝からMILETと薔薇職人は
どこかへ出かけてしまっていた。
昨夜、二人が交わしていた会話からすると
病院へ行って来たらしい。

ところが、
帰宅した二人が持って帰ってきたのは
病院とはかけ離れた性質の
手荷物だった。

俺様が詳細にチェックしたところ、
どうやらディズニーリゾートの
土産物らしいと判明した。
病院へ行くと俺様をたばかり、
二人で遊んできたと言うことなのか。

俺様は内心憤慨しながら、
さらにチェックしてみると
薔薇職人の靴下から、病院独特のニオイを
嗅ぎ取った。
しかし
ヤツは病院勤めだ。
ヤツの勤め先から持ち込んだニオイかも知れない。

俺様が疑惑に包まれていると、
MILETが自分の母親に電話をしているのが
耳に入ってきた。
その会話を聞いてみると
確かにヤツらは病院へ行っていたことが分かった。
帰りに、昼食を摂るために
ディズニーリゾートの施設の一つに
立ち寄ったことも分かった。

それならそれで
俺様へ土産の一つも買ってくるべきだろう。
気の利かない連中だ。



2003年05月21日(水):晴れ間
やっと、雨が上がった。
とはいえ、なんだか頼りない陽光である。
それでも庭の薔薇は、蕾を開いてくれた。
愛おしいというのはこういうことを言うのだろう。

MILETに庭へ出たいと言ったのだが、
まだぬかるんでいるしだめだと言われてしまった。

仕方ない。俺様も、足が汚れるのは本意ではない。

なんだかMILETが落ち着きのない様子で
一日過ごしていた。
お陰で俺様まで
落ち着かない気持ちになってしまった。
どういう理由でそわそわしているのか、
俺様も知る権利があるはずなのだが。




2003年05月20日(火):負けた
俺様はニュースバラエティーや、
ニュースショーをテレビで見るのが好きである。
殆ど趣味といっても、過言ではない。

今日もMILETが
いつもの通りに14時にテレビの前に座った。
ニュース性の強いワイドショーを
見るためだと思った俺様は
喜び勇んでテレビの前に陣取った。
ところが、MILETが見だしたのは
ワイドショーではなく
子供向けの洋画だった。
今日はビーズワークをやると宣言していたMILETであるが、
俺様が見ていた限りでは
手の方はおろそかになっているようだった。

何度もMILETにチャンネルを変えるように言ったのだが、
MILETに無視されてしまった。

俺様が
テレビを見ていないとMILETたちは思っているようだ。
従って、いつもいつも
俺様はチャンネル争いに
負けてしまうのである。
何か秘策を考えて、
俺様の正統な権利を主張しなくてはなるまい。



2003年05月19日(月):確信犯
台湾の医師がSARSなる伝染病に罹ったが、
そのまま日本を旅行したというニュースを
今日もテレビで報じていた。
医師は自覚症状があったのにも関わらず
しかるべき措置を取らなかったと
責められたようだ。
彼はSARS患者とも接していたのだから、
症状が出たときに「もしかして」と
思ったに違いないと
俺様は考えている。
医療従事者を介して
この病気は感染を拡大させたと言う。
病院へ行って
他の病気を貰って帰ってくるとは
誰も思いもしなかっただろう。

毎日新聞の記者とやらが
爆発物を「爆発物だと思わなかった」と言っているそうだ。
だが、彼の「言い訳」を読んでみると
爆発しないかどうか試してみたが、
大丈夫のようだったからお土産にと思って持って帰ってきた、
という記述があった。
つまり「爆発物」だという認識があったということだろう。

どちらの人間も
俺様には確信犯だと思えるのだが。



2003年05月18日(日):雨続き
最近雨ばかりである。
せっかく俺様のささやかな薔薇園が
美しくなる季節だというのに。
こう雨が続いては
蕾が腐ってしまうではないか。
薔薇園を窓越しに見る事しかできないし、
なんとも残念でならない。
雨が降っている分、気温が低めで
俺様としては過ごしやすいのだが。

午後になって、雨間が多くなった。
出先から戻ったMILETと薔薇職人は
二人で薔薇の手入れをしていた。
スタンダードの元気がないということで
花を全て摘み取っていた。
MILETがそれをガラスの瓶に活けたり、
飯ごうに突っ込んだりしていた。
もう少し趣味の良い活け方をして貰いたいものである。



2003年05月17日(土):物扱い
憤りを感じる報道を、
今日も見てしまった。

その報道とは、悪質ブリーダーのことだ。

金儲けのために、売れる犬種を
無理な方法でブリードし、
犬欲しさに盲目になっている人間に
売りつけているという報道だった。

俺様は常日頃思っているのだが、
まずペットショップなるところで
生体を販売することに異を唱えるものである。

人間は奴隷制度を
野蛮で人権無視であると言っておきながら
同じ事を犬や猫、あるいはその他の小動物に対して
行ってきている。
犬や猫はいうなれば「物」として扱われており、
それこそ権利や主張は取りざたされることはない。
生き物であるということは
生きる権利があり、また、義務もあるのだ。
その権利を侵害することは
なんぴとであっても許されることではない。
ましてや
好き勝手に命を弄ぶような真似が
許されるはずはない。

日本の法律では
大した罰も与えられないと言う。
その上、
「ちゃんとした環境でブリーディングするように」
というのはあくまでも努力目標だというではないか。
有事関連法案を国会でスピード審議するのも結構だが、
小さな命の権利一つ守れない国が
大勢の命や権利を守る法律など
作れるはずがないだろうと俺様は思うのである。



2003年05月16日(金):花の歌
ランゲという人が作ったピアノ曲に
「花の歌」という曲がある。
なかなかロマンチックな曲で、
MILETの数少ないレパートリーの一つになっている。

この音楽がBGMになっていた
あるキャンペーンを今日は突然思い出した。
曰く
「地雷の替わりに花の種を蒔こう」
である。
まだアメリカがイラクに戦争を仕掛けるよりも前で、
確か同時多発テロの前だったような気がする。
いつの間にかテレビから
このコマーシャルが消えて、その替わりに
連日連夜戦争の報道になった。

そして昨日、
与野党は有事関連法案を可決させた。
あとは今期国会内での法案成立を目指すのみ、
といったところだろう。
焦点は内容から、国会延期に移ったようだ。

日本は戦争を放棄した国だと
MILETが言っていた。
それは嘘だったのだろうか。



2003年05月15日(木):雨模様
雨である。

雨の日は、眠い。
これは俺様の先祖が狩猟種族だったからだろう。
雨の日は休息日だ。
DNAが、そう言っているのだ。
こういう日は遺伝子の命令に逆らわずに、
ベッドの中で丸くなるに限る。
どうせ、何も起きはしないのだ。
MILETの遺伝子がMILETに
どういう情報をもたらしているのかは知らないが、
ヤツの遺伝子も「雨の日は怠ける」と
刷り込んでいるのだろう。

今日はヤツと二人で暢気に過ごした。

と、随分前の日記にも書いたような気がする。
まぁ、いい。
今日は思考も休息日だ。



2003年05月14日(水):話題性
最近のニュースは
相変わらず白装束の集団と
どこぞの川に居座っている
アゴヒゲアザラシのことばかりだ。

国会では有事関連法案が
与野党の合意が得られたとか言っている。
すなわち、今期国会での法案通過が
あり得る話になったということだ。

俺様が思うに
これはゆゆしき事態なのではないか。
白装束集団やアゴヒゲアザラシの話題も結構だが、
本当に知らせなくてはならないニュースというのは
違うのではないか。
前にも書いたような気がするが、
どうしても納得がいかないのである。

話題性、という言葉に
最近のニュースは弱いらしい。
だが話題性を作り出すのも
また報道なのだと俺様は思うのである。

ニュースといえば
朝日新聞がスキャンダラスな行為を行ったと聞いた。
あの新聞社は
以前にも珊瑚礁に「ラクガキ」を行い、
それがあたかも無法者による心ない行いだという
虚偽の報道を行ったとMILETに聞いた。
毎日新聞の記者は人を殺したというのに
保釈になりそうであるし、
最近は「報道精神」=「何をしても良い」
という図式が出来ているらしい。



2003年05月13日(火):懸賞金
MILETは一攫千金という言葉が好きだ。
また、
棚からぼた餅は、更に好きな言葉らしい。

要するに、
天に向かって口を開け、
その口中に誰かが甘くて旨い物を放り込んでくれるのを
ひたすら期待するのが好きなのだ。

努力という言葉は、MILETの辞書にはない。

さて、そのMILET。
最近は懸賞サイトを熱心に回っている。
だが欲の皮が突っ張ったMILETが引き当てた物と言えば
安っぽい文房具だの、
応募者には殆ど全員「当選」が知らされるものだの
くだらない物ばかりだ。

それでいてヤツが狙っているのは
高額賞金の懸賞である。

地道に働くことの尊さを
誰にも教わってこなかったらしい。



2003年05月12日(月):震度4
昨夜の夜中に、地震があった。
震源地付近では
震度4の強震だったらしい。

地震の前に、地鳴りのようなものがあり、
俺様は目が覚めた。

しかし、こういうときに慌てると
思わぬ怪我をしたり
或いは別のパニックを引き起こすおそれがある。
俺様は揺れがおさまるまで、
じっとベッドから動かなかった。
俺様のベッドの位置は
大きなタンスからも離れているし、
頭上から物が落ちてくるようなこともない。
窓からも近いことだし、
動かない方が良いに決まっている。

揺れが治まった頃、
一人起きていたMILETが隣室から様子を見に来た。
俺様がベッドに入っているのを見て
大した地震ではなかったと安心したらしい。

俺様を震度計代わりにして貰っては困るが、
少なくともMILETよりは
感度が良いことは確かだ。

俺様達にはなんの被害もなかった夜中の地震だったが、
怪我をした人が何人かいたようだ。

天災だけは俺様にも防ぎようがない。
日頃の備えと心構えが大事である。



2003年05月11日(日):いつ頃
今日は母の日、というものだったらしい。
MILETは自分の母親に
「お祝いメールが来ない」
というメールを出させるという、
不孝行振りを発揮していた。
情けない娘を持って、MILETの母親も気の毒に。
その点、薔薇職人は
気が利く方だろう。
特別なようもないのに、ふらりと実家へ出かけて行って
自分の「親孝行振り」をアピールしてきたようだ。
俺様は、特に何もしなかった。

ところで、
何時も不思議に思うのであるが、
この「母の日」にカーネーションを贈るという風習。
これはいつ頃始まったのだろうか。
それから
来月にある父の日は、
何時から制定されたのだろうか。
そもそも、何故5月の第2週日曜日が
母の日となったのだろう。

人間の風習というものは
俺様にとって謎だらけである。



2003年05月10日(土):季節柄
近在の家々に植わっている薔薇は
ことごとく開花したようだ。
南向きに日当たりの良い庭や
或いはベランダなどがあれ家は
満開のようだ。
俺様の薔薇園は
MILET曰く
「秘密の薔薇園」
だそうで、建物に囲まれている。
従って、他の家よりも薔薇の開花は遅いようだ。
薔薇職人などは
「イギリスと同じ頃に、満開になるんだよ」
と何故か得意げだった。

花が咲くと言うことは
それに吸い寄せられる虫も多くなると言うことだ。
俺様は毎日庭を見張り、
それこそ変な虫が付かないように注意している。

今月の末にもなれば
俺様の薔薇園も満開の時を迎えるだろう。



2003年05月09日(金):安らぎ
今日は比較的涼しかった。
ここ数日の蒸し暑さから解放されて、
俺様もほっと一息といったところである。

MILETは相変わらずなにやらビーズで遊んでいる。
俺様がちょっかいを出すと
本気で怒るので、面白くて何度も邪魔をしてしまった。
あんまりやると
今度は泣き出すに違いないので
程々にしておいたが。

昨日はたっぷりと昼寝と夕寝をしたので、
今日は昼寝もそこそこに
MILETの邪魔をしてしまった。

久しぶりに、ストレスを解消して
すっきりした。



2003年05月08日(木):早食い
朝、蒸し暑くて目が覚めたというのに、
夕方以降は気温が急激に下がった。
俺様は
気温が低めの方が快適である。
しかし、こうも急に気温が変動すると
少々体に負担がかかるようだ。

最近、
朝になると必ずと言っていいほど
食事を戻してしまう。
まぁ、これは食べ過ぎというきらいもあるからだが。
何しろMILETたちは
ダイエット期間だと称して
夕食を殆ど食べないのだ。
俺様は以前にも書いたように
夕食は家族揃って食べるものと思っている。
従って、家族のものが食事をしていないのに
俺様一人だけ食べるというのは気が引けてしまうのだ。
そんなわけであるから、
夕食を摂ることが少なくなっているのだ。
その反動で、朝食を食べ過ぎてしまうのである。
しかも、ハイペースで食べてしまう。
慌てて食べると、
横隔膜がけいれんしたり、
気道に鰹節が入り込んだりする。
結果、食事を戻す羽目になる。

食事のペースは自己管理であるから、
もう少し落ち着いて食事をするように心がけよう。



2003年05月07日(水):加虐的
MILETは
絶対に加虐趣味がある。
俺様は今日こそ、断言する。

俺様の毛は少々長めである。
特に腹の辺りの毛は渦巻いており、もつれやすい。
柔らかい毛が密集していることもあり、
当然の結果として毛玉が出来てしまう。
なるべく出来ないように気を遣いながら
毛繕いをしているのだが、
追い付かないときもしばしばある。

その毛玉を、MILETはむしるのが好きらしい。
今日のように良い陽気の時は
俺様も長くなって眠っている。
そして油断していると、MILETが俺様の体にのしかかり、
腹の毛玉をむしり始めるのだ。
背中の皮膚よりも腹部の皮膚は柔らかい。
従って、引っ張られれば痛い。
俺様がやめるように言っても
MILETは嬉しそうな顔をしたまま作業を続行するのだ。
なんて趣味が悪いのだろうか。
俺様の平穏なひとときを奪い取り、
挙げ句には毛玉までもをむしり取るとは。
せめて、もう少々丁寧かつ優しく
毛玉を処理して貰いたいものだ。

挙げ句に、今日は毛玉むしりだけではなく
俺様の爪切りまで強行した。

俺様を虐待することに
MILETは絶対に、快感を覚えているに違いない。



2003年05月06日(火):日常が
騒々しい連休が過ぎ、
拙宅付近にも落ち着きが戻ってきた。
これから夏休みが始まるまでは
静かな日常が戻ってくるはずである。

近所の家ではツルバラが咲き乱れ
テッセンが咲きほこっている。
俺様の薔薇園も
密やかに花が綻んでいる。
こういう季節には
静かな昼下がりを過ごしたいと思う。

テレビのニュースでは
白装束の集団の話と、イラクの戦後処理の話、
そしてアゴヒゲアザラシの話が
繰り返し報道されている。
その影で個人情報保護法案が
国会を通過したという。

伝えるべきニュースが沢山あるときの
優先順位に今日も疑問を感じてしまった。
俺様とニュース番組の制作者との間には
大きな意識の隔たりがあるのだろう。



2003年05月05日(月):最終回
今日も薔薇職人は落ち着きがなかった。
咲き始めた薔薇の手入れをしたり、
バイクに乗りに行ったり、
歯医者に出かけたりしていたようだ。
MILETと俺様は
のんびりとした休日気分を
満喫していたが。
いや、MILETは違うかも知れない。

夜になって、
薔薇職人が毎週楽しみにしている
スタートレック・エンタープライズを
一緒に見た。
どうやら今夜が最終回らしい。
だが、最終回だというのに
ドラマの最後に「次回に続く」と表示されたので
薔薇職人は相当がっかりしたらしい。
「気になって眠れない」
とぼやいていた。
MILETは
「スタートレックは、いつもそうだから。
第二シーズンをお楽しみにーってことだね」
と薄ら笑いを浮かべた。

MILETはこの連休、
薔薇職人にないがしろにされていたと
感じていたらしい。
俺様の方が、よっぽどないがしろにされていたと思うのだが
我が儘なMILETにしてみると
薔薇職人の「試乗車巡り」や
「歯医者への付き合い」はつまらなかったらしい。



2003年05月04日(日):還暦祝
MILETの母親が
5月1日に還暦を迎えた。
今日はそのお祝いに 
俺様と薔薇職人、それからMILETで出かけた。

MILETの実家に着くと
MILETの兄が出迎えてくれた。

天気も良いし、
みんなが楽しげにしているので
俺様の気分も上々だった。

日が落ちてからは
少々眠かった。
夕風に吹かれながら、庭を眺めていると
平和の素晴らしさを感じた。



2003年05月03日(土):ブラシ
薔薇職人が
俺様にドイツ製の豚毛ブラシを買ってきた。
それから、「猫草」という草も購入してきた。
最近俺様をないがしろにしているので、
せめてものお詫びの徴だったのだろう。

俺様が今まで使っていたブラシは
スリッカーブラシと呼ばれる物だった。
これは主に、抜けた毛を梳いたり
或いは尾の飾り毛をふんわりさせたりするのに
利用する。
目が細かく、皮膚に直接当たると
痛いのが難点だった。

今回の豚毛ブラシは
皮膚に当たっても心地よいし、
何よりもスリッカーブラシと違って、
金属ではない。

今日は薔薇職人に
存分にブラシさせた。



2003年05月02日(金):クルマ
最近MILETたちは
俺様を置いて出かけることが多くなった。
何を企んでいるのかは知らないが
俺様に言えないことを画策しているに違いない。
そういえば
クルマのパンフレットが増えている。
俺様になんの相談もなく、
クルマを買い換えるつもりなのか。

確かに俺様はドライブが好きである。
だが、ドライブ中というのは
なかなか緊張を強いられるものだ。
家の中にいるように、自由に飛び回ることは出来ないし、
外の空気を吸いたくなっても
窓外に顔を出せば危険が迫ってくる。
トラックやダンプカーなどの大型車は
音もニオイも酷いものだ。
だが、自分のクルマの中にいれば
いくらか安心できる。
それでもストレスを感じるときは
キャリーバッグに入り込んでしまえば、
音もニオイもさほど気にならなくなる。

しかし、クルマが変わってしまうと、
今まで築いてきた「安全基準」を
最初からやり直さねばならなくなる。
それこそ大変なストレスだ。
薔薇職人は既に一度、俺様にそういうストレスを与えている。
買い換えるな、とは言わないが
俺様に一言相談してから
クルマを決めて貰いたいものだ。

ちなみに俺様の好みは
静かで広くて、
エアコンの効きがマイルドで、騒音の少ないクルマである。



2003年05月01日(木):授雲月
今日から5月である。
春から夏に季語が変わる月だ。
その爽やかな月にふさわしく、
今日は良い天気だった。
風が冷たい上、少々強かったが…。

ニュースでは相変わらず
不思議な集団の事を取り上げている。
MILET曰く
「私が勤めていた頃の渋谷に、あの人たちいたよー。
でも当時はオウムがかなり活発に活動していたから
目立たなかっただけじゃない?」
とのことだ。
MILETの記憶はあてにならないが、
あの集団はなんとかという宗教的思想団体の
外郭組織らしい。
主体組織自体は70年代からあったそうだ。

アメリカは今年度も
北朝鮮をテロ支援国家に指定した。
今、注目を集めているのは
北朝鮮が核の小型化に成功したかどうか、
ということらしい。
そんなことより、当人が「持っている」と
いっているのだから
大きさなど問題ではないのではないだろうか。
そう思うのは
俺様が「戦争」の素人だからだろうか。
もっとも、玄人になりたいとは思わないが。







↑vote↑
My追加