世界征服日記…TITAN2


世界征服日記
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2003年04月30日(水):銃犯罪
アメリカ兵がイラクの市民に向かって
銃を発砲した。
理由はデモを行っていたイラク市民が
警備に当たっていた(らしい)米兵に
投石などの暴力行為を行ったためだという。

喩えそれが本当だったとしても
それならば
殺傷能力の低いもので警告を発するのが
本当ではないだろうか。
催涙弾なり、発煙筒なりで。
どちらも殺傷能力がない、とは言わないが
少なくとも小銃よりは
殺傷能力が低いに違いない。
安易に「強力な」武器を用いたのは
どうしてなのだろうか。

この銃撃によって
市民に多数の死者が出た。
アメリカ軍はイラクの治安回復のために
駐留していると言っている。
ならばその仕事を、確実に遂行すべきだろう。



2003年04月29日(火):昭和的
俺様には無縁の時代であるが、
最近昭和三十年代頃を懐かしむ風潮があるらしい。
各地に「昭和」を掲げたテーマパークや
あるいは催しなどが拓かれているそうだ。
昭和三十年代が、どういう時代であったのか
MILETに聞いたところ

「『もはや戦後ではない』を合い言葉に、日本が
高度成長期を迎えようとしていた、あるいは、
そのただ中だった頃だよ。日本中が上を目指していて、
みんなが『モーレツ』に働こうとしていたんだよね〜。
今とは正反対だな」

と言われた。
成る程。
「不景気」「不況」を合い言葉に、
働く意欲を失っている日本が、
元気だった頃を懐かしんでいるわけだ。
ある意味非生産的な現象だな。
だが、そこでも儲けるヤツと、浪費するだけのヤツに
世の中分かれている。
懐かしんでいるだけでは、
いつまで経っても前進することが出来ないということだ。

しかし、MILET。
まるで見てきたように「昭和三十年代」を語っていたが、
お前はそもそも、いくつなんだ?



2003年04月28日(月):春故に
最近ニュースを賑わせているのが
近くて遠い国の北朝鮮と、
それから山奥の林道を不法占拠している
白装束集団だ。

北朝鮮は「核兵器持っているぞ」と公言し、
その上で
「俺達の言うこと聞かないと、何するか分からないぞ」
と脅しているようだ。
あの国の考えていることは明々白々で、
あっけないほど単純だ。
つまり、「支援して欲しいが、今の体制は変えない」と
こう言っているわけだ。

白装束集団の考えは、
俺様には理解不能である。
とりあえずの疑問として
「綿100%の布で電磁波が防げるのか」
と言うところだろうか。
物理オタクのMILETは、あの集団の「主義主張」を聞いて
鼻で笑っていた。
MILETに鼻であしらわれるようでは
大した主義主張でないのだろう。



2003年04月27日(日):飛び石
世の中は昨日からゴールデンウィークに
突入したらしい。
薔薇職人はいつものように
土曜日は仕事に出かけ、
明日も仕事だという。
まぁ、仕事があるということは
収入があるということだ。
有難い話ではないか。

MILETと俺様は
別に普段と変わらない生活を
過ごすことになりそうだ。




2003年04月26日(土):FOX
戦争後の混乱の中、略奪が相次いだイラク。
その略奪行為を行っていた連中の中に、
FOXTVという、
アメリカのテレビ局の記者が混じっていたそうだ。
彼らは犯罪者と同じ心理だったに違いない。
つまり、自分たちが「占拠」した場所では
何を行っても良いという感覚に陥り、
略奪や破壊行為を行ったのだろう。

報道というのは
一方の側に与して行ってはならないはずだ。

一体、FOXTVの「報道精神」や良心は
何処へ行っていたのだろうか。

しかも、他のテレビ局も
略奪行為を行っていた可能性があるという。

そういう報道機関は
一体何をしに、イラクへ行っていたのだろうか。



2003年04月25日(金):求刑は
昨日のニュースになるのだが、
日本でもっとも危険だと言われていた
カルト集団のリーダーに
極刑が求められた。
まだ、求刑だけである。
これから一年間、まだ裁判は続き、
順調にいけば来春に判決が下るそうだ。

そのカルト集団のリーダーの名前は
言うまでもあるまい。
俺様が生まれる間の事件ではあるが、
地下鉄にサリンをばらまき、
なんの関係もない人々を殺した集団のリーダーだ。
その日のことをMILETは
今でも忘れないと言う。
MILETはその日も地下鉄で通勤した。
だが、会社に着くと、いつも来るはずの人がなかなか来ない。
なにか地下鉄で大きな事故があったらしい、
というニュースを聞きつけて
職場で上司がラジオを聴いたそうだ。
MILETは幸いにも
襲撃された路線は利用していなかった。
だが、帰宅する際には遠回りだったが
地下鉄は利用しないで帰ったそうである。
帰りの電車は、一部日比谷線と駅が共通だったので
サリンが撒かれた車両を
実際に目にしたそうだ。

MILETは運が良かった。

そんなテロルを起こす集団を「宗教団体」などと言って
自分たちは迫害されてきた方だとうそぶいていた
あの団体が、まだ存続していることに
俺様は憤りを感じる。



2003年04月24日(木):薄暗い
今日の天気ははっきりとせず、
その上蒸し暑い。
俺様のもっとも嫌いな天候である。

そんな天気の中、
MILETは何故か元気に素材サイトの更新をしたり
人様に偉そうにPCの使い方を教えたりしていたようだ。
俺様はベランダに出たいと言ったのだが
午前中は強風が吹き荒れていたので

「陛下みたいなおチビがお外に出たら、風に飛ばされちゃうよぉ」

などとMILETに反対された。
この俺様を捕まえて「おチビ」とは。
暴言も良いところである。
厳重に注意したのだが

「あらあら。甘えんぼちゃんね。抱っこなの?」

と、更に意味不明なこと口走る。
仕方ないので、今日はMILETの傍に行くのをやめることにした。
どうやらヤツのシナプスが
今日一日は変な繋がり方をしているらしい。
いや、間違えた。
いつも、変な繋がり方をしているのだが、
今日は一段と激しい、と訂正しておこう。



2003年04月23日(水):煽る風
俺様の体調は今日もばっちりだった。
これぐらい涼しいと、
体を動かしても苦にならない。
当然であるが
午睡にはもってこいの気候だった。
午前中は小雨が振っていたが、午後になると止んだ。
その代わりに
強い横風が吹き始めた。
俺様は薔薇園が心配で
窓外をじっと眺めた。
どうやら今年は、苗木も大きく生長したために
この強風にも折れることなく耐えているようだ。
俺様が熱心に風に煽られる薔薇達を眺めていたら、
MILETがちょっかいを出してきた。
閑人め。
俺様は忙しいのだ。
まぁ、あまりむげにするのも哀れだと思ったので、
少々遊んでやったが。



2003年04月22日(火):居心地
俺様は天気の良い日にベランダで
日光浴をするのが好きである。
MILETが俺様を撫でまくろうと、
薔薇職人が俺様に触りまくろうと、
日光浴をしているときは喉を鳴らしてやる。

今日は天気の割に気温が低く、
俺様には快適な一日であった。
だが、俺様の毛衣は黒い。
日光浴をしていると、暑くなってくるのだ。

一度、真夏に屋根の上に上がったことがあったが、
その時はニクキュウが焦げるかと思った。
まぁ、若かりし頃の過ちというものだ。



2003年04月21日(月):休息後
昨日ゆっくり休んだお陰で
今日は気分も爽快だった。
MILETが俺様の「フケ」を心配していたが、
休養充分の今日は
皮膚の状態も落ち着いている。
今週いっぱいは
暑い日がないらしいので、ほっとしている。

庭の薔薇にとっては
この気温変化があまり宜しくないのだろうが…。
そういえば、遅霜があるかもしれないと
天気予報で言っていた。
拙宅近辺は
冬でも霜が降りることがないので
心配はしていないが。



2003年04月20日(日):一息を
毎週土曜日に雨だったのだが、
今週は日曜日にずれたらしい。
気温も低く、湿度もあるため
俺様には快適な一日であった。
MILETたちはどこかへ出かけていたようだが、
俺様は家でのんびりと
日頃の疲れを癒すことにした。
ここのところの高気温は
俺様に余計な体力を使わせていたのである。

今週はさほど気温が上昇しないというので、
俺様も一息つけるというものである。



2003年04月19日(土):だるい
昨日から
どうも体の具合が思わしくない。
皮膚が乾燥し、汚い話であるが
フケが大量に出てしまう。
急に暑くなった所為で、
毛の抜け替わりが激しくなったようだ。
お陰でだるいし、暑いし、痒い。
薔薇職人にマッサージして貰った。
マッサージして貰っている間は良いのだが、
その後、また痒くなる。

全く。イヤな季節になったものだ。



2003年04月18日(金):しつけ
今日の暑さは尋常ではなかった。
ベランダに出たのは良いが、
とてもではないが、屋根にまで行く気はしなかった。
長野のどこかでは、三十度を超したという。
日本は熱帯雨林になるのだろうか。
そうなったら、
俺様はもっと涼しい土地へ、移住することにしよう。

暑くなった所為か、
近所の子供らが騒々しかった。
子供を遊ばせるのは構わないが、
多少の躾を行うのは当然ではないだろうか。
意味もない奇声を発して走り回るのをけん制するとか、
意味もない大声で呼ばわるのを止めさせるとか。
親としてはそれぐらいしても
構わないように思う。
少子化と長寿の所為で、人間はどんどんダメになっている。
大人が多いと言うことは
それだけ子供に目が行き届く筈なのに、
人間は真逆に向かっているらしい。



2003年04月17日(木):奪還す
一昨日から三日間(正確には日付にずれがあるので、
4日間であるが)、MILETにより
俺様の日記が乗っ取られてしまった。

ヤツは他にもいくつも日記を所有しているのにも関わらず、
こうして好きあらば
俺様の日記を奪おうとしているのである。
困ったヤツだ。

MILETが乗っ取っている間、
くだらない話を連載していたようだ。
気になる方は、過去の日記をご覧頂こう。

とりあえず、
今日から俺様の世界征服日記復活である。



2003年04月16日(水):逆襲3
三日間に渡ってお送りして参りました、
特別企画「水牛さん、掲示板書き込みNo.5555getありがとう」記念
本日怒濤の最終回でございます。

皆様のご愛顧、心より感謝いたします。

MILET拝

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逃げまどう群衆。巻き上がる砂塵。
今こそ、次元刑事ボブンの出番だ!

「ゲキシャっ!!」

説明しよう。
普段は冴えない、タダの「体脂肪」ボブであるが、「ゲキシャ」
という言葉が次元の扉を開き.わずか、0.05秒で彼を無敵の戦士、
次元刑事ボブンへと変身させるのである!


「待っていたぞ、ボブンっ!」

例によって採石場に舞台は移り、砂利山の頂上から水牛が叫ん
だ。
水牛は新調したエナメルのボンテージ風衣装に身を包み、乗馬
鞭で「まゆ毛猫」を指し示した。

「このまゆ毛猫怪人の力を、思い知るがいい」

水牛の紹介に、咆吼…いや、鳴き声…を上げるまゆ毛猫怪人!
危うし、ボブンっ!

まゆ毛猫怪人は、その巨大な口を開けて、欠伸ともとれる声を
出した。
その途端に、口から発せられる「猫化光線」。
だが、何度も言うようであるが、元々ラテン気質のボブンには
全くの無意味である。

「タケノコクラーッシュッっ!」

ボブンが叫んだ。
説明しよう。
「タケノコクラッシュ」とは、「タケノコ掘りに行くでしょう」
と、まるで自分の竹山にタケノコを掘りに行くように話し始め、
その実他人の山へタケノコ盗みに行った話をするという、およ
そ正義の味方らしからぬ、怖ろしい技である!

思い切りタケノコクラッシュを浴びたまゆ毛猫怪人は、大爆発
を起こした。
これで、戦いは終わったかに見えた…だが…

煙幕が消えると同時に、そこへ現れたのは巨大化したまゆ毛猫
怪人だったのだ!

「なにぃ?!」

慌てるボブンを後目に、水牛は高笑いした。

「おーほほほほほほっ!いくらボブンがラテン気質でも、この
巨大怪獣マユゲーには敵うまい。さぁ、踏みつぶしておやりっ!」

巨大なニクキュウが、ボブンに迫る。
もはや、ボブンの命は風前の灯火に思えた。
どうする、ボブン?!最強の次元刑事よ!

「こいっ!モンテッサっ!」

ボブンの声に応えるように、何故か自走してきたのはトライアル
バイクだった。

「とおっ!」

気合いだけは充分なボブン。慎重にモンテッサにまたがると、再
び叫んだ。

「トライアル・トランスフォーメーションっ!!!」

なんと!
ボブンの言葉を合図に、モンテッサが理不尽な動きを始め、巨大
ロボへと変身したのであるっ!

「ちょっと、まってよ!どーしてたった一台のバイクが、そんな
巨大なロボットになるのよ!」

水牛じゃなくても、聞きたくなっただろう。
当然、この場合、ボブンからの答は攻撃だ。

巨大怪獣マユゲーとの激闘は、砂利山を崩し、何故かある模型のビ
ルを破壊する。

「フラッシュソード!ブツドリ切りっ!」

巨大ロボの巨大な剣が繰り出され、とうとう巨大怪獣マユゲーを
真っ二つに切り裂いた。
突如巻き起こる、大爆発。

「おのれぇ…ボブンめっ。またしてもっ!だが、これで終わったと
思うなよ」

激しく歯ぎしりしながら、水牛はそっとその場を立ち去った。

こうして地球の平和は守られた。
ありがとう、次元刑事ボブン!さらば、最強戦士ボブンっ!



後日談…

WBCA本部。

「で…?水牛にちゃーんと、買い物リストは渡してくれただろうな」

TITAN2世は、毛繕いしながら科学主任MILETに聞いた。

「ええ。勿論です。今頃地球で陛下の鰹節を、仕入れている頃でしょ
う」

MILETはそういうと、ニヤリと笑った。
陛下の勅令と偽り、ボブン追撃の指令を出したのは、実はMILETだった
のである!
頑張れ水牛!お色気幹部の座を、死守するのだ!

終劇

SPECIALThnks!「水牛牧場」
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2003年04月15日(火):逆襲2
昨日に引き続き、今日もスペシャル企画を
お送りいたします。
内輪受けネタ続出ですので、
興味のない方はご遠慮ください。
MILET拝

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水牛がTITAN2世の秘密指令を読んでいた、丁度同じ頃。
ここ地球では次元刑事ボブンこと、ボブがカレー屋でカ
ツカレーを食べていた。

「やっぱりカレーはカツカレーに限るなぁ」

至極ご満悦なボブ。
その時である。
やたらと歯切れの良い音楽が、突然鳴り出した。
一斉にカレー屋の客達が、自分の携帯電話に手を伸ばす。
だが、音楽は鳴りやまなかった。
ボブは悠然とカツカレーを食べ続けている。
客の視線がボブに集中し、やっと彼も自分の携帯電話に
気がついたようだ。

「はい」

明らかに不機嫌な声で応答する。
食事中邪魔されることを、ボブはもっとも嫌うのである。

「ボブン。今すぐ出動してちょうだいっ!」

「…あんた、誰?」

小田原弁で問いつめるボブ。相手の女性は、苛々とした
様子で答えた。

「アシスタントのMILETよ!宇宙刑事物には美少女アシス
タントが付き物でしょっ!人件費削除中だから二役やっ
て上げてるんじゃない」

「…自分で美少女って言っちゃうか?フツー」

「…夕食、抜きにするわよ」

ドスの利いた声で脅されたボブは、慌てて電話を切ると
カレー屋を後にした。

「ちょっと待てよ。夕食作ってるのオレだよ」

気がついたときは、後の祭りだった。

カレー屋を出たボブの目に、人々がパニックに陥っている
姿が飛び込んできた。
逃げまどう人々を除けながら、ボブは通りの向こうを見た。
すると、そこに一匹の野獣、もしくは怪人がいたのである。

それは一見、猫のようにもみえた。
だがその額には、猫にしては立派すぎる眉毛があったので
ある。

「どっかで見た顔だなぁ…?」

まゆ毛猫の体長はおよそ1メートル80センチ。
ほぼ人間と同格だ。それが2足歩行で歩き、口からなにやら
怪しげな光線を吹き散らしているのだ。
光線に晒された人間は、瞬時に猫化してしまうらしく、道ば
たには丸くなったり、長くなったりして幸せそうにごろごろ
する人間達が折り重なっていた。

「猫化光線…?!ということは、あいつはWBCAの手下か!」

分かり切ったことを口にするのも、お約束だ。
ボブが呆然としていると、まゆ毛猫と視線がかち合った。
ゆっくりとボブに近づくまゆ毛猫。

今ここに、決戦の火蓋が切って落とされようとしていた。

行けっ!次元刑事ボブン!戦え!ボブンっ!


続く…
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2003年04月14日(月):逆襲1
本日よりしばらくの間
陛下にこの場所をお借りしてMILETの妄想記第2弾を
掲載いたします。
題して
水牛さん、掲示板書き込みNo.5555getありがとー記念
内輪受けネタで申し訳ありません。
不快に思われる方もいらっしゃると思います。
併せて最初にお詫びいたします。

MILET拝


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ここは地球の軌道上に浮かぶ、悪の総本山WBCAの本部基地。
次元刑事ボブンの妨害により、「人類猫化計画」は頓挫したかに見えた。

「おのれぇぇ、ボブンめぇっ!」

水牛は壁に貼り付けたボブンの「いかにも爽やか」ポスターに、画鋲を
突き刺した。

「この、似非臭い爽やかさが許せないのよ!アミノ酸でも飲んでなさ
いっての!」

と、無茶苦茶個人的な理由で、更に画鋲を突き刺す。
その時だった。
水牛の部屋の自動扉が開き、WBCAの科学主任MILETが現れた。

「随分荒れているようですね、水牛」

「こ、これは…ドクターMILET。なんのご用でしょうか」

二人の間に、火花が散った。
それもその筈である。
二人はTITAN2世に次ぐ、ナンバー2の座を互いに自負しており、一歩も
譲らないのだ。
恐るべし、女の闘いである。

「そろそろ、あなたにも名誉挽回のチャンスを差し上げようと思って」

MILETが眼鏡の奥から、水牛を睨み付けるように言った。

「おーほほほっほほっ!あなたからそんなチャンス、頂かなくてもよ
ろしくってよ。陛下の寵愛を一身に受ける私には、陛下直々にチャン
スを頂戴できるんですから」

水牛はそう言いながら、高笑いした。その実、最近ちっとも陛下の顔
を拝んでいなかったのであるが。

「あら。じゃぁ、この陛下からの勅令を持ってきた私は、二重投稿の迷
惑書き込みみたいなものだったかしら?」

MILETは水牛の目の前で、黒い封筒をひらひらと振って見せた。

「ま、まぁ、そんなものだけど。折角お持ちいただいたんですから、
貰っておくわ」

水牛はそういうやいなや、MILETから封筒を取り上げた。
そしてMILETに背中を向けると、貪るように封筒の中身に目を通した。
その後ろ姿を、満足とも言えるような、あるいは悪巧み中とでも言う
ような目で、MILETは眺めていた。

(例によって)続く…
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2003年04月13日(日):日差し
暑い一日であった。
今年初めての夏日を記録したところもあったらしい。

薔薇職人とMILETは
午前中、仲良く庭仕事と部屋の掃除に
精を出していた。

俺様は薔薇職人が
俺様の薔薇に何かするのではないかと
思いつつ眺めていた。
何しろヤツは
既に4本もの薔薇を枯らしているのだ。
これ以上枯らされたら堪らない。

午後からMILETたちは出かけてしまった。
選挙に行くとか、クルマを見に行くとか
そんなことを言っていたようである。

あまりにも二階の寝室が暑かったので、
俺様は一階の廊下で寝ていた。

何だか一足飛びに夏がやってきそうな
嫌な予感がする今日この頃である。



2003年04月12日(土):仕打ち
MILETが俺様をシャンプーした。
確かに最近
家の抜け替わりが激しくなり、
皮膚が痒かったことは認める。

「陛下フケだらけー」

とMILETが言っていたが、
「だらけ」は大げさにしても
言い返せなかったことも事実である。

しかし。
だまし討ちのようなやり方で俺様を拿捕し、
挙げ句には強制的にシャンプーするとは
何事であるか。
俺様は
シャンプー拒否権を発動しようと思った。
しかしMILETとの交渉は決裂し
強制執行されてしまったのである。

「陛下ったらイイ匂い〜」
などとMILETは勝利の声を上げた。

どう報復してやるか
今晩はゆっくりと考えることにする。



2003年04月11日(金):解放軍
アメリカ軍がイラクの首都バグダッドを
制圧したというニュースが
最近は毎日のように流れている。
アメリカが解放軍であると
そういった報道が為されているようだ。

俺様が思うに
解放というのは抑圧された側が
なんらかの方法で自分たちが行うべきものであり
他人から貰うものではないのではなかろうか。

アメリカは自分たちが自由の使者であると
言っているようだ。

アメリカ的民主主義を
イスラムの国で展開するつもりなのだろうか。


そういえば、そもそもの発端は
9.11ではなかったのか。
その主犯とされているビンランディンは
相変わらず雲隠れしたままのようだが。



2003年04月10日(木):こぼす
最近俺様もMILETも
夜寝ることが出来なかった。
何故なら
薔薇職人の咳といびきがあまりにも激しく、
寝室中に響き渡っていたからである。
お陰で日中は
殆ど寝て過ごしている毎日だ。

薔薇職人に気を遣って、
夜中は目が冴えていても大人しくしている。

そういうわけだから、どうもストレスが堪ってきている。
MILETも怪我人であるし、
誰も俺様と激しく遊べないようだ。

全く、つまらん。



2003年04月09日(水):仮庭師
先日来寝込んでいる脆弱MILETだったが
今日は具合が良かったらしい。
朝八時半頃から庭に出て、
薔薇の世話を焼いていた。
柔らかな新芽を狙って
すでに虫がついているようだ。
MILETと薔薇職人の世話の仕方には
大きな違いがある。
MILETは一カ所に長く座り込み
じっくりと木を観察する。
世話をするというよりも、
観察することに重きを置いているようだ。
したがって、害虫を見つけるのも
薔薇職人よりもMILETの方が早い。
薔薇職人は全体を見て
大がかりな作業をこなすのが好きらしい。
牛糞で土壌改良を行ったり、
噴霧器で大がかりな害虫駆除を行ったりする。
俺様にしてみれば、もう少し丁寧に
作業をして貰いたいと思うのだが。
庭の薔薇にも小さな蕾がつき始めた。
これから庭が賑やかになる季節である。

遠い砂漠の土地でも
花を愛でる人はいるのだろうか。



2003年04月08日(火):狙いは
MILETと夕方テレビを見ていた。
相変わらず、ニュースではイラクの戦争を報じている。
MILETがチャンネルを変えても
どこの局でも同じような報道ばかりだった。
ところが。
俺様の目が釘付けになった。
普段はひょうひょうとした語り口の戦場ジャーナリストが
興奮した口調で怒鳴っているのが目に留まったのだ。
MILETも気になったらしく、
しばらくそのニュースを見ていた。
どうやら、彼を含めた外国人ジャーナリスト達の
いわば報道センターになっていたホテルが
迫撃されたというのである。
件のジャーナリスト氏の隣の部屋が
狙い撃ちにされたと彼は絶叫していた。
その時の様子が
徐々に明らかになっていく。
イラクか、それともアメリカか。
どちらが一体、なんの目的でホテルを狙ったのだろう。

そんなニュースが錯綜する中、
イギリスのブレアとアメリカのブッシュが
よりによって北アイルランドで戦後計画を話し合ったそうだ。

ブッシュは北アイルランドが
どういうところであるかすら、知らないだろう。



2003年04月07日(月):制圧か
バクダッドの大統領宮殿を
アメリカ軍が占拠したそうだ。

言葉をどう言い換えようと、
あれは侵略行為であり、また、破壊行為だ。

人間は利己主義の生き物である。
自分の言い分が正しいと必至になってアピールし、
また、アピールしたものが正しいと言われる。

どんなに言いつくろうと
人殺しは人殺しである。

いい加減、目が覚めないのか。
人間どもは。



2003年04月06日(日):麗らか
まさに、春らんまんの日曜日だった。

ちなみに、この日記は月曜日に書いている。

あの天気のお陰で、昨日は一日うとうとしてしまった。
MILETの大間抜けは
また発熱して唸っていたが。
日頃の行いが悪いからだろう。
情けない話だ。

世間ではおそらく花見などに興じていたのだろうか。
夕方になると
近所の道路が騒がしくなってきた。
拙宅近くには桜の名所がいくつかある。
そのどこかへ行っていたのだろうか。

俺様も花見と洒落込みたかったが
MILETの大バカ野郎の所為でそれも出来なかった。
桜は一年に一度しか咲かないというのに。



2003年04月05日(土):嵐の夜
桜が満開だというのに
酷い天気になったものである。
気温も低く、冷たい嵐だった。

俺様の家から、土手沿いの桜並木は殆ど望めない。
だが、廃鉄置き場のわきに
ひっそりと佇んでいる桜がよく見える。
どんなところに咲いていようと、
桜は桜だ。

嵐の後、どうなったのか気になって
今朝は早く雨戸を開けさせたかったのだが…
MILETも薔薇職人も暢気に寝腐っていた。

そういえば、最近薔薇職人は
俺様の朝食の給仕をさぼり続けている。
ここら辺で
示しをつけた方が良さそうだ。



2003年04月04日(金):やはり
薔薇職人に続き
MILETも風邪で倒れた。
まぁ、ヤツの風邪は毎度のことだから
さほど心配していない。

夜、MILETの母親から電話が。
「メールしても返信がないから、例の新型肺炎かと思った」
とのことだった。
MILETが風邪をひきやすいのは
薔薇職人が職場からウィルスを「お土産に」
持ち帰ってくるからである。
普段、出不精で外に出ないMILETは
「無菌状態」で過ごしているので
すぐに風邪をひくのだ。
全く。なんて脆弱なんだ。

ちなみに、俺様は元気である。



2003年04月03日(木):正義?
アメリカは大量殺戮を繰り返している。
イラクの大量破壊兵器を発見するよりも
アメリカの大量破壊兵器を破棄させる方が
世界平和になるのではあるまいか。

アメリカは正義の名の下に
大量殺戮をしている。

本当に、それが正義なのだろうか。
だとすれば
そんな正義などいらない。

俺様の提唱する悪の方が、
よっぽど平和的で「正義」があると思うのだ。



2003年04月02日(水):言い分
昨日の日記でMILETの大ボラに付き合わされた諸氏。
心からお詫びする。

俺様が昼寝している間に
MILETが勝手に書いてしまったとはいえ
この日記の書き手である俺様が
筋を通さねばなるまい。

全く。
なんて出来の悪いジョークだったのだろうか。
俺様なら、もっと洒落の効いたジョークを
書いたであろうに。

MILETに言わせると
「いやぁ、真実みのあるジョークの方が良いと思って」
とのことだった。
どの辺が真実みだったのか、イマイチ分からない。
まぁ、MILETのおつむではその程度だろう。

万が一、信じてしまった方がいたら
「ごめんなさい」
とMILETが言っていたことを
この場で申し伝えたい。



2003年04月01日(火):†告知
陛下よりこのスペースをお借りして
MILETより大事なお知らせを告知いたします。


最近ダーリンの様子がおかしいと思っていたのですが…
確認してみる勇気が無くて、
なんとなく毎日懐疑的に過ごしておりました。

昨日、ダーリンから突然に告白されたのですが…
なんと言ったらいいのか…。
まだ、気持ちの整理がついておりません。
ですが、大事なことですし、
このサイトに来ていただいている方々にも
お知らせしないといけないことなので。
支離滅裂になるかも知れませんが、ここに告知します。
もっと気持ちの整理がついたら、
サイトの方にきちんとした形で、お知らせいたします。
今のところ、それが出来そうにありません。

実は…
イギリスに移住することになりました。
ダーリンが薔薇をとても愛していることは
ここにお見えになっている方ならご存じだと思います。
ダーリン、今の仕事を辞めて
本格的に薔薇栽培の勉強をしたいと言い出したのです。
自分で全部、予定を組んでいて
すでにイギリスでの仕事も見つけていました。
薔薇栽培の勉強だけでは当然食べていけないので、
今、イギリスの病院に勤めている先生の口利きで、
向こうでレントゲン技師(CTだったかな?)の
仕事をしながら勉強するということになっているそうです。
突然の話だったので
にわかには信じられなかったのですが…
そういえば、クルマを売る話とか
陛下を飛行機に乗せるにはどうしたらいいかとか、
そういう話をしていました。

イギリスは検疫が厳しいし、陛下に狂犬病の注射を
受けさせなくてはならないし…
向こうについても、
一ヶ月間は陛下と離ればなれになってしまいます。

家はもしかすると、帰国するかも知れないので
実家の母に管理して貰おうと思っています。
でも、わかりません。

ピアノは持っていけないので、どうしようかと思ってます。
誰も弾いてくれないとなれば、ピアノが可哀想です。
どなたか、引き取ってくれたら良いのですが…
でも、私の唯一の財産です。
大事なものですし、何処の誰だか分からない人に
売りたくありません。

もし、私のピアノを引き取っても良いと仰る方が
いらしたら、連絡ください。
ピアノはYAMAHAのC3というグランドピアノです。
毎年きちんと調律していますから、音は綺麗です。
六年も前に購入したものですが、綺麗です。

連絡先はこちら
フォームメールになっているので、必要事項を
お書き添えの上送信ボタンを押してください。
私のメールアドレスをご存じの方は、そちらでも
構いません。

みなさんとお別れすることが、とても哀しいです。
仲良くしてくださった方々。
心より御礼申し上げます。

来週、イギリスへ家探しに行ってきます。
戦争中にイギリスに行きたくなかったのですが…
仕方ないです。
庭の薔薇がとても心配です…。








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