NY州在住 <旧『東京在住』・旧旧『NY在住』>
kiyo



 芸風の先にあるもの

 日本は猛暑とききますが、こっちは涼しい限りのイサカです。なんか猛暑じゃない東京もどうかとおもうし、熱波に苦しむヘルシンキっていうのも柄じゃないな、って思うわけです。はい、今日のテーマは「柄じゃない」

 私、この夏、日本にほんの少しだけ滞在していたのですが、テレビは殆どつけないんですね。ま、理由はおいておいて、殆どみないテレビの、殆どみないニュース番組をみたら、今をときめく安倍晋三がでていたわけですよ。何度も言いましたが、小学校から高校まで私と一緒の学校で、しかも担任が数年間一緒だったという縁があるおかげで、政策とか指導力以前に、あいつはアホだ、ということは熟知しているわけです。


 んで、就任以来はじめて彼の動いている映像をみたんですよ。これみてて思うわけです。「あーこりゃ嫌われるね」と。もしかすると、彼の言っていることは正しいかもしれない。適切なタイミングで最も効果的な言葉をしゃべっているかもしれない。ところが、彼の柄じゃないんですよ。


 あれがもし、東大でて、官僚なりしていたら、あの偉そうで、どうとでも解釈できるあやふやな、そして難解な日本語は、一般市民にスルーされていると思いますよ。「あーそれが君の芸風だったね」と。ところが、経歴からはアホとしかとれない彼がいっても「何いってんだよ、安倍家の失敗作が」としか思われないわけです。(あの学校自体、失敗作の養殖場としか思えませんが


 ま、人にはそれぞれ、周りから思われてるキャラクターが、当人が望むと望まざるに関わらず、あるわけです。

 ヒップホップな服装な私や、庭かけずりまわる象さんや、気楽に働いているSEや、我慢強い韓国人や、儲かってるバンドマンや、合コンをしない電通社員や、クイーンズイングリッシュをしゃべる黒人をみても、(゚Д゚)ハァとしか思わないのと一緒です。

 どんな期待や認識を周りからされていますか?

【追伸】
 写真は、上が突拍子もない子が突拍子もないことをしている写真。(ほら、違和感があるでしょう?)
 下が、アホな子が勉強をしているふりをしている写真。(ほら、違和感がない)


2007年08月29日(水)



 全くこの国ときたら・・・

 イサカの大学にきてから一年がすぎたが、先日記念すべき50回目のフライトを記念した。場所柄、目的地に行くのに複数回乗り継ぐので都合こんな回数になるわけだが、感慨深い。(マイレージや保険の関係でボーディングパスの半券や、チェックインした荷物のタグの類は全部取ってあるので正確に数えることができる。)

 飛行機を降りて、デッキに向かうボーディングブリッジを歩いていると、その都市ではいつも同じ事を思っている事に気づいた。(イサカ発着の飛行機はボーディングブリッジなど使うことができないくらい小さいので、ボーディングブリッジからタラップを使って歩いて飛行機に向かい、ハシゴで登ることになるが)
 
・・・

成田は新東京国際空港で思う。
「なんだこの迷路のような空港は。イミグレーションもバッゲージクレームも、一度じゃ絶対迷うよな・・・。何が『ようこそ(YOKOSO)日本へ』だ。歓迎もしてないくせに、中途半端な看板だけが嫌みったらしく見える。そうだった。この国は言ってみるだけで、やる気と責任感の皆無な人たちでできた国だったよな。全くこの国は・・・」


ソウル・インチョン国際空港で思う。
「『ワールドベストハブ空港』?いつもながら自画自賛しかできない国だな。ロンドンの方が遙かに発着回数が多いし、接続路線も多いのでは?なんて言ったら切れるんだろうな・・・。自分しか、自分の事ほめる奴がいないわけだ。全くこの国は・・・」

インドはムンバイ国際空港で思う。
「どうして途上国はこうして空港の中ですら湿気が多くてその上、水が腐ったにおいがするんだろう。フィリピンでも同じだったよな。その上、ゲートの入り口と出口にセキュリティがパスポート提示を要求してくる意味不明さ。ボトルネックが人件費じゃ無ければ効率性なんて無視して良いという訳か・・・。全くこの国は・・・」


ニューヨーク・JFK国際空港で思う。
ブリッジの中程ででっかい黒人の太ったおばさんが面倒くさそうにトランジット客を捜している。
「平等を謳うのはいいけどさ、どうしてあんたら格下にそうまで失礼にされなきゃいけないんだろう。ここがデトロイトやシカゴなら、もっと愛想良く出迎えるんだろうけど。いやいや、NYのバス運転手どもに比べたらましか。まったくニューヨークと来たら・・・」

イサカは、トンプキンスリージョナル空港で思う。
「飛行機降りて、次の1分後には飛行場を出てタクシーに乗り込んでいるってどういうことよ?さすがイサカ。地の果て。でもいいんだ。ここには、不愉快な店員や、意味不明な看板やこれ見よがしなスローガンを掲げる奴はいない。あるのは、良心にあふれる市民と、ちょっとスノッブだが優秀な学生達・厳しい先生と、鹿やウサギたちだ。全くこの街ときたら・・・」


 空港は玄関口といいますが、けっこうその国や街の性格を表していると思いますよ。(他にも、羽田やデトロイトなどで思うことも大体一緒なのが面白い)
 
 デューク大学・ワシントンDC・ヴァージニアの話は今度。


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※写真は上から、羽田空港のターミナルからみる今や世界最低ランクの日航、上空からみたマンハッタン、ノースカロライナ・ダーラム=ラーレイ国際空港で昼食のシーザーサラダ。


2007年08月22日(水)



 つかの間の夏休み

 勝手に夏休みしていた更新なので、夏休みネタから再開。

 たった10日間しか日本に滞在できず、それも一週間くらいしか東京にいなかったような気がする。その上、毎日ネクタイして炎天下の中電車の乗ったり大手町をふらふらしていた。

 そんな中でも、せめて東京に帰ってきたなりのリフレッシュをしよう、と思い立つものです。っていうか皆さんお疲れですか?リフレッシュってどうだろう?自分をフレッシュな状態に「再び」するということですね。


 でも、私、ここ数年、ふらふら移動して住み歩いているので、私と、そのノートパソコンがあるところが私の本拠地ですし、不愉快な思いは多々ありますが、場所が変わればそれなりにおいしいものがあるし、私に優しくしてくれる人はいるもので、それほど疲労はしませんね。

 イサカでは針のむしろ状態のプレゼンやレポート提出、ソウルでは無礼なタクシードライバーや通行人、東京では全く面白くもない就職面接に悩まされ、偶に出現する白髪にめまいを覚えますが、ま、鬱になるほどじゃない。


 でも、やっぱり青い空を見ると遊びたくなりますね。リフレッシュというよりも、ただ、大きな空の下で自分の好きなことをしたくなる。疲れているからじゃない。お腹は別にすいていないが、好物のバームクーヘンが目の前に出されればそりゃ食べたくなると。そういうわけだ。別にリフレッシュなど好きな本でも一冊買えばどうでもなるが、それはそうと、富士山麓を疾走したいんだからいいじゃないかというわけです。

 そういうわけで、むーちゃん(犬)とむーちゃんのパパ(その飼い主)とドライブにいってきた。私としてはリミッターをきったというフェアレディZで時速250キロオーバーを体験してみたかったが、飼い主と私は別にして、むーちゃんは多くの人から愛されている身なので、自重して、セリカのオープンで出かけた。

 場所は、中央道を進んだ河口湖。林道を進み、車両進入禁止の未舗装の道で遊ぶ。はしゃぐ犬を見て、はしゃぐ私。いやー、日に焼けるのね。びっくりよ。サングラスのあととか顔についちゃうし。むーちゃんは暑くて日陰でお腹を冷やし始めるし。


 その夜用事があったので(東京では本当に忙しかった)、天下茶屋で二人でそばを食べ、帰ってきた。なかなか楽しかった。
 
 冬は冬で楽しいのよ。暖房マックスで、オープンで首都高を爆走したときも楽しかった。残念ながら、彼の財政が破綻をしつつあり、セリカもこれが最後になるらしい。良い思い出をありがとう、セリカくん。今度の君の人生は、お金に余裕がある持ち主に地球に優しい運転をしてもらってリフレッシュをするんだろうか?それとも、君のマイレージからすると、次は、東南アジアか、中東かアフリカかで、もっと過酷な運命なんだろうか・・・。私の人生みたいだ。

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2007年08月14日(火)
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