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■ これから会う人
最近になってのことでもないのだけれども、思うことがある。特にNYに来てから。どこにいっても、私はとても素敵な人に会ってきた。尊敬できる人ばかりだし、私はこの人やあの人と話せる機会を得たこととても幸せに思っている。いくら私が大好きでも、いつか私とコンタクトがとれなくなってしまうかもしれない。特にNYみたいな外国にいるとね。 どんどん素敵で魅力的な人とふれあっているうちに、いつかくる未来の別れよりも、今一番気になることは、実はその人の過去になってきた。というのも、この人はNYに来るまで何をしていたのかな?誰に笑顔を見せていたのかな?どんな幸せを実現したのだろう?きっと、自分の国に帰れば、自分よりももっとその人のことを知っていて、好きでいてくれる人が沢山いるに違いない、と考えるようになりました。別に嫉妬しているわけではないのだけど、気になる。どんな人がその人を待っているのか。自分のフィールドに帰ったときにその人はどんな表情を見せるのか。きっとちょっと違うはず。私は、故郷で待つ友達にはなれないし、でも、もうちょっと先の未来では、その人を待つ立場になれるのだ。私たちは時間的空間的にとどんどん先に進んでいくし、その先々で出会いが待っていて、いろんな人とのいろんな関係が始まる。 それは、たぶん、ここが外国だから?それだけじゃないと思う。年を取ったせいだと思う。木がどんどん生長するように、私たちは上へ上へと伸びていく。すると木の根っこはどんどん太くなり、その木にとって大切になっていく。でも、私はそんな素敵な木の大切な部分になるにはずっと年月が必要なんだ。それでも、その人の根っこには負けてしまう。木の先が地面とは違う所にあるだけが原因じゃない。根っこから先まで伸びるのに時間を沢山かけたことが原因。 それでも、私はこうしてかけがえのない、とてもとても大切な人たちとふれあい、少しでも言葉を交わすことが今は一番の幸せである。
2005年10月31日(月)
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