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■ 独り言
我が家の周りの風景が、変わってきている。
どう変わってきているのか?って?
「道」が、造成されているのである。
我が家の周りは、本当に「田舎」、「山奥」なのである。 道が一本しかない。 「迂回路」すらない、そんな辺鄙な場所なのだ。
その辺鄙な場所に、大きな道路が通ることになった。
隣町へいくのに峠を越えていたのが、トンネルができるそうだ。 そして、そのトンネルの出てきたところが、この地区。
今は、まさに道の造成の真っ最中。 竹林だった山が切り開かれ、削られ、民家のすぐ裏の茶畑がつぶされている。 ショベルカーが、山を掘り起こし、大きなダンプトラックが土を運んでいく。 あたりは、すごい砂埃。
日、一日と景色が変わっていく。
私がこの地へ来て、はや10年が経とうとする。 あれからでも、一年ごとに景色は変わっていった。 だけど、春は新緑、夏は涼しい風、秋は、金色の輝く稲穂、冬はうっすらと畑を覆う雪と、四季折々の風景がすぐ目の前に広がっていた。
細い道さえも、田舎のそんな素朴な風景を彩っていた。
そして、今。
この田舎も、変わりつつある。 考えても見なかった、大きな道路がこの私の目の前に通る。
秋の新緑や、夏の風や、秋の黄金色、冬の白さは、どう変わっていくのだろう。 大きな道路は、この風景をどう変えていくのだろう。
道は、田舎には無くてはならないもの。
わかっているけど、この風景は、いつまでもこのままでいて欲しかった気がしてならない。 便利になることはいいことだけれど、田舎は田舎のままがいいような気がしてならない。
そんな私の独り言。。。。
2002年02月26日(火)
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