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■ いい子いい子。
他の選択肢なんて あたしにはなかった。
全部飲み込んで 血肉に変える以外に いったい何ができただろう。 悲しみの前にも 淋しさの前にも 憤りの前にも あたしはただ無力で ひざを抱えて じっと闇を見ていた。 伸ばされた暖かな手に 身を委ねることもできずに。
あたしは何も信じない。 そう思わなければ とても歩いてなんていけない。 最初から信じなければ 裏切られて 傷つくこともない。 ただ臆病で 卑怯なだけなのも知っていたけど。
上手なうそで からだごと信じさせてよ。 この身を切り裂くような痛みが その先に待つのだとしても。
2003年05月31日(土)
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