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 イノチミジカシコヒセヨオトメ

きみはきっと知らない。
晩秋の冷たい風のなか
あの、線路沿いの道を
ただまっすぐに歩いた
あたしのうしろすがた。

あたしは何も知らない
小さな小さな子どもで、
零れる涙の意味さえも
わかってはいなかった。
まだ、何ひとつとして。

今も同じ場所にいます。
そう、あの道を回って
再びここに戻ってきた。
だからあのときよりは
少しは大きくなったよ。

何よりも大切な言葉を
ここから君に届けよう。
冷たい冬の風に乗って
知らない町のあなたへ
言えなかった、言葉を。

2003年01月24日(金)



 ぐらぐら。

超だめだめえぇぇー。

まったくなにやってんだか。
翻弄されないために世の中断つって決めたのに、
自分からアプローチしてどうするんだろ。

とにかく、今考えることはひとつ。
あとのことは全部それからで遅くないから。

2003年01月23日(木)



 愛しているわ。

人の心など所詮は科学にすぎないってつくづく思うの。
ほんのちょっとA10神経を刺激してやるだけで
あたしたちの人生は毎日がユートピア。
どんなに君が気持ちだなんだといったって
脳の機能とホルモンのバランスにすぎなくってよ。

それでも制御できない何かに翻弄されて
毎日を懸命に生きるあたしたちのなんて愛おしいこと。

2003年01月22日(水)



 八年後の。

いちおう、正真正銘25歳です。あと8ヶ月くらいで26歳になります。母子手帳の生年月日が、間違っていなければ。
なんかね、最近自分がすごく子どもっぽいな、と思う。たぶん世の中のすごく一部しか知らない。高校生でも知っているようなことを知らなくて、それでいっぱいいっぱいになって、右往左往している気がする。恥ずかしいっていうか、情けないって言うか、ダメダメだ・・・。
25歳ってさ、子どものとき、すごい大人だと思ってた。高校生の時だって、25歳なんていったらめちゃめちゃ大人に見えた。でも、いざ自分がその年齢になってみると、あのころと何にも変わってない。よく人から子どもっぽく見られるけど、たぶん見た目云々って言うよりは中身がそのままあらわれてるんだろうな、と思う。身にまとってる空気みたいなのがさ、子どもなんだよ。
人間関係は得意じゃないけど、年下の人は特に苦手です。高校生とか、余裕で怖いもん。年上扱いされてても、この子達のほうが全然世の中ってものを知ってるんだろうなーって思うと、どうしていいのかわかんなくなっちゃうし。

ああそっか・・・お山の大将だったり井の中の蛙だったり、それでよければ何の問題もないんだろうね、きっと。何を知ってても知らなくても、経験なんてしててもしてなくても、周りがみんな同じなら別に関係ないもん。

世の中のことをなるべく客観的に判断したいと思う。誰かの主観に流されたり、一方的な見方に偏ったりしないで、それぞれの人たちの立場を理解した上で、自分なりの答えを見つけたいと思う。だから、自分と違うからってそれだけで排除したくはないし、できるだけいろんな世界を知る努力をしているつもり。最初からフィルターを通すのではなくて、知って、理解して、それから判断するようになるべく心がけているつもり。
だけどときどきちょっとしんどい。自分と相容れない価値観や世界を排除して、知っている世界の中だけで生きていく方が絶対楽だよね。そこにはもう決まった価値観があって、それをなぞればいいだけなら自分が傷つくことも疲れてしまうこともずいぶん減るだろうと思う。
宗教とかさ、自己啓発とかマルチとか、ああいうのにはまる人の気持ちはわかる。居場所があって、友達(と呼ぶのかは微妙だけど)がいて、やるべきことと寄るべき価値観がある。それだけあれば今日一日を楽しく生きていくのに何の問題もない。その価値観が正しくても間違ってても、そんなのはとりあえず関係ない。
でもそれじゃあ、少なくとも、私にとってはここにいる意味を見出すことはできないし、それでいいと思える私でもない。だからやっぱりお山の大将になるわけには行かないな。それに例えばお祭りだって、熱くなっている人たちばかりじゃなくて、そんななかでもちゃんと管理している人がいるからこそ、事故や事件が起きずに済む。そういうことだ。

どっちにしても私の根っこのところの性格は変わらない。周りにまとっているものが変わるとしても中心のところは同じ。だからこのままの自分でいいって思うしかないとは思う。
ただね。”経験”が圧倒的に少ないのはやっぱり痛いです。本を読んで知ることができることは多いけど、実体験の裏づけがどんなに強いかもよく知ってる。それに、それは知識とかっていうよりも、何より確固たる自信になるからね。それが一番大きいだろうなあ。私のよわよわっぷりはそれに起因するものもある。

というわけで、10代のパワーにあてられて微妙に落ち込んでたりするのでした。って言ってる時点でダメっぽいし・・・。(ーー;)

2003年01月21日(火)



 あらかじめご了承ください。

たとえば私がラマヌジャンばりの天才数学者でも、
式がなければ、答えだけを見せられても
それが正解かどうかなんて絶対に判断できっこないので
その辺りは承知しておいていただけると幸いです。
やっぱり問題あっての、答えですから。

2003年01月19日(日)



 にじいろのかっぱ。

さみしいなとか思うのは、大抵は気の迷い。
つまりちょっとした通り雨のようなものなので
お気に入りのかっぱを着てやり過ごします。
ほんとうは一日中、大粒の雨に打たれて
びしょぬれになってみたい気分のときだってあるけどね。

2003年01月18日(土)



 名も無き人へ。

前略

さっき考え事をしていて、
ちょっとだけ気づいたことがありました。

いまさら気づいても仕方ないんだけど、
あのときもしも気づいていても
あたしの気持ちが変わったわけじゃないんだけど、
だけど、ごめんね。
たぶんあたしは慣れないことに舞い上がって
少し思い上がっていたんであって、
だから、今はちょっと反省しています。

今さら気づいても遅いんだけど、
今さら言っても遅いとは思うんだけど、
だけど、ありがとう。
たくさんの想いや勇気をもらったから。

私は何もしてあげられなかったけど
あなたの欲しいものを私はあげられなかったけど
今はあなたの幸せを遠くから願っています。

もしもまたいつかどこかで出会えたら
そのときはまた一緒に
お酒でも飲みに行きましょうね。
あなたが知っている私よりも
きっと少しは、
いい女になっていると思いますから。

2003年01月17日(金)



 あくるひのために。

ふと箱の中に見つけた
昔の自分が、
ずいぶん、まぶしく見えた。
それはきっと
単なる小さな気の迷い。

時も人の想いも
いつか必ず移り変わってゆくもの。
それなら確かに
この手の中にある今を
あなたと行けたらそれでいい。

大丈夫。
ただ、光の射すほうへ。

2003年01月11日(土)



 私たちはただ前に進むだけ。

取り返しのつかないたった一つの失敗。
そしてどんなに悔やんでも、
もう、元には戻らない。
だからあたしは後ろ向きの後悔ではなく
せめて二度と同じ失敗をすることがないように、
前向きの反省だけをしようと
そう心に決めた。

だけど失ったものはあまりにも大きくて
心にぽっかり開いた穴は塞がらないままだよ。

あたしは一人ぼっちで
あの人の言葉を思い出していた。
そうして、やっと取り戻した自分を
また見失いかける。
そういえばあの頃から
ずいぶん悲しいことも多かったっけ。

あの人がくれたものを
決して失くさないようにと心に誓う。
だって、人の想いが
どんなに移ろい行く不確かなものだとしても
その刹那にきっと嘘はないから。

一人ぼっちには慣れてるし、頑張るのは得意だから
だから全然心配しないで。
今までもこれからも、何も変わりはしない。

ひとつ、ニュースがあるの。
今年はね、きっといい年になるよ。
こうみえても勘は鋭いほうだから
信じてくれて大丈夫。
ほら、この道の向こうに
明るく光射すのがみえるでしょう?

2003年01月10日(金)



 ここにいる意味。

どんな些細なことでも誰かにに伝えられることが何かありますように。そう思いながら毎日生きている気がします。自分ひとりで何かを目指す意味なんて私にはあんまりなくて、存在意義は人とのかかわりの中にしか見出せないから。
面倒なのは、そのわりに自分からアプローチしていくのが苦手なことと、相手の何気ない言動をいちいち気にしすぎ、考えすぎてしまうこと。まあでもそれがなくなったらそれはそれで私じゃなくなっちゃう気もするから、これでもいいのかなーと思わないこともないけどね。
たぶん、”存在意義”とか、大げさに求めすぎること自体に無理があるのだろうとは思いつつ・・・。

2003年01月08日(水)



 雨。

ほんとはね、
雨降って、地が固まればいいと
そう思っていたんだよ。

ほんとはね、
今でもなんだか腑に落ちない。
だってまだ私の目には
赤い糸が見える気がして。

だけどどんなに雨が降っても
もうその地が再び潤うことはないのか
それとも雨が降ることは永遠にないのか
それは私にはわからないけれど
どちらにしても
とにかくあなたは結論を出した。
それなら私はただ黙って
心のうちで応援するだけです。

その答えを、二人が選んだのなら
私の出る幕ではない。
きっと、それは
他の誰も知ることのできない
二人だけの領域なんだということ
そのくらいは
私にだってわかるつもりだから。

今日はなぜか私までが
ひどく悲しくて切ないよ。

2003年01月05日(日)



 ないものねだり。

風の音。
青い空におひさま。
大きく吸い込んだ
空気の冷たさに
少し、
心がふるえる。

自分で選んだ場所。
だから大丈夫。
ひとりじゃない。
みんないてくれる。
だから今だけと
わかってはいるのに
ときどきひどく
淋しくなって
空を
見上げたりする。

殻の内側で
ちゃんと頑張っているから
大丈夫でしょ?
そこに
待っていてくれる人が
ちゃんといることも
私は確かに
信じていられるから
だから、平気だよ。

2003年01月04日(土)



 ばかだねえ。

私が悲しくなることなんて
ないはずなのに。
それとも私たちも、
引かれあっているのかな。
そうならいいような気もした。
あの星の、引力で。

2003年01月03日(金)
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