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■ 3人の男との現状
「貴女を愛している。」 そう何度も呟くように、誓うように、「未来」は言った。 私は、「現在」からの着信を、そっと切った。 着信履歴から、「過去」が消えて久しい。 もう二度と見ることの無い「過去」の名前。 ややこしい事態はとうに越した。 ただ、私は「未来」を愛せない。 「未来」は私にほんの少しの夢を見せてくれる。 「未来」は私が失ってしまった純粋さを持っている。 「未来」には、未来がある・・・・。 私には未来が無かった。純粋さも無かった。夢も無かった。 だから、「未来」を見ていると眩しいとさえ、思えた。 「未来」は何度も私を掻き抱いて、 存在を確かめるようにして、 髪の中に、頭の中に、言葉を落としていく。 私は、それを受け入れることが、まだ、、出来ない。 穢れてしまった私は、少しも人を愛せない。 愛してしまってから、愛されないことを恐れるあまり、 私は誰も、好きになれそうに無い。 恐い、怖い、こわい。 人に好かれるのが恐い。 人に愛されるのが怖い。 誰かに本気になる自分がこわい。 自分に、自信が、持てない。
2002年09月19日(木)
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