恋のさじかげん
れのん



 引っ越しした事情

毎日毎日、よくもこんなにドロドロした日記が書けるものだと思う。(爆)
あたしは前は、ここじゃないところで日記を書いていたのね。
で、「切ない関係」っていうジャンルで、
もっと、不倫最盛期(笑)な日記を書いていたんだけど、
(だって、めちゃめちゃ、彼のこと好きやってんもん。。。。)
ある日、いきなり、何の予兆も無く、削除された。
もう、この処置には、あまりに理不尽すぎて、
むかつくのを通り越して、愕然とした。。。(懐かしいー)
管理人に問い合わせるのも馬鹿げていたし、
けれど、有る意味、言葉を綴ることは、
カタルシス以外の思い入れのほうが強かったから、
消されたことによる、「記憶の喪失」のほうが痛かったなぁ、、。
これって、単なる「ナルシスト」って感じ??(笑)
で、引っ越しした。<ここに
掲示板もないし、この日記を読んでいる少数のヒトが何を感じるのか、
さっぱり分からないけれど、聞いてみたいような気もするけど、
きっと、自分が今感じている事をつれづれと書き連ねる事には
変わりないんだろうな、、、と思ったり。。。




2001年02月25日(日)



 セックスさせない愛人

求められても、それに答えられないことを、歯がゆく思ったり、
もどかしく思ったり、情けなく思ったり、、、、しなくなった。
求められても、答えないと決めたのは、あたし自身の心。
求めに応じないあたしに戸惑う彼を見る事の、
滑稽さや、面白みを感じてしまうぐらい、あたしは意地悪い。

結婚しない今の彼と、セックスを幾度くり返しても、
何も「確かめ合えない」のと同時に、
本当は、何度セックスしたって、何も変わらないのなら、
今さら、「それを禁止する必要性だってない」ことにも、気づいてる。
それでも、あたしは、彼とセックスすることも、キスすることも拒んでしまう。
彼と、そうなってしまったら、
あたしはまた、汚れてしまうような気がかすめるから。
可愛い恋愛を、外国で経験してしまったあたしは、
今さら、日本でドロドロとして、将来の無い恋愛に、
身を落としたくないって思ってしまう。
意気地なしになったのか、少し賢くなったのか分からないけれど、
ひとつだけ言えるのは、あたしにとってこの不毛な恋愛は、
さっさとお払い箱にしてしまうのが、望ましいと言うこと。
彼は、まだ、理解し得ない。
でも、いずれ彼も分かると思う。
「ヒトの心は変わると言うこと。」そして、
「セックスの出来ないような愛人なんて居なくてもいいと言うこと。」に。

2001年02月24日(土)



 愛情を示すこと

愛情を伝えることがへたくそなのが日本人の特徴で、
それは古くから「不言実行」的な姿勢が好まれてきたからかもしれないけれど、
あたしは、ちゃんと「好き」を言葉で示してくれる人が好き。
何を考えてるのか分からないけれど、躰だけは求めてくる。
そんな男とは、何度セックスしても、疑問が残るばかり。
どんなに確かな腕に抱かれていても、愛撫に心が籠もっていそうでも。
「この人にあたしは愛されているのか?」
「この人は、何の為にあたしに会うのか?」
「この人にとって、あたしって、一体なんなんだろう。」とか、、、。
あたしは「愛している」を言わない彼と、二年の間、不倫を続けた。
何の不平も言わなかったから、よけいにストレスが溜まって、
どうしようもないぐらい落ち込んだり、考えすぎたり、いらいらしたり。
不倫が不健康な訳をあたしは身をもって体験したと言えるかもしれない。
そうやって、自分をすり減らすようにして、たった一言を待ちわびながらの二年、
よく頑張ったと思う(謎・笑)
だけど、そうやって過ごした日々を後悔しないまでも、
少し、思い直すことが必要かなぁとも思っている。
彼に合わす日々は、喜びでも有ったけれど、少しも、あたしらしくなかったから。
好きな人の好みや、要望に応えることは、大切なことだと思って、
出来うる限りのことをしてきた。服装、下着、髪型、、、、。
でも、「愛される」ための努力って、必要だけど、
そういうモンじゃないようにも思えた。
あたしは、彼の「お気に入りの人形」じゃない。
彼が望む優しさを与えて、彼の望む女であることが、生き甲斐のような日々、、。
それは幸せと言えるかもしれないけれど、あたしにとってはそうじゃなかった。
今のあたしを愛して欲しかった。
あたしの考え方も、好みも、趣味も、、、、少しぐらい尊重して欲しかった。
ただ、それだけの事すら、思い通りにならない自分なんて、
有ってないようなもの。
人を愛することは尊い。けれど、それはとても儚いもの。
壊れやすい気持ちを抱えながら、人は生きている。
だからこそ、一人でいることは、寂しさの極地なのだと思う。


2001年02月21日(水)



 理想的な結婚

結婚したら、幸せになれる!じゃなくて、
結婚しても、幸せになれる!!!のがあたしの理想。
前者は、結婚する前は幸せじゃなくて、
自分一人の力では、幸せになれないって言ってるみたいで、
後者は、結婚する前でも幸せだし、
自分一人の力でも、十分幸せをつかめるんだけど、
誰かと人生を共にしても、幸せをつかめるってことだとおもうから。
誰かを自分の人生に招き入れることで、もっと違った幸せを見いだせるのなら、
もっともっと、素敵だなぁって思う。
友だちの結婚式で、久々に大学時代の連れに会った。
25になる前に結婚していく友だちを、二人の友だちはうらやましがり、
そのうちの一人はつき合っている人がいないのに、
「結婚相手が欲しい!」と断言してしまうぐらいの勢い。
人の結婚式は、それなりに厳粛で、それなりに憧れる。
でも、あたしは、少しも結婚したいなんて思えなかった。
ウエディングドレスは素敵。
一生大切にしますって言ってくれる旦那様がいるって素敵。
でも、あたしが不倫していたからなのか、分からないけれど、
愛は、永遠ではないし、変容していくものだとは思うけれど、
自分を幸せにするものではないように思うから。
人からもらった愛じゃなくて、自分が持っている愛で、
あたしは幸せって掴んでいくものじゃないかなぁっておもう。
だから、一人でも幸せになっていける自信を付けたら、
その時、結婚を考えたいなって思う。



2001年02月15日(木)



 心変わりの不思議

「一人でも生きられる力をちょうだい。」
そんな言葉が耳をかすめた。そんな風に思っていた時期があったこと、
あたしは懐かしく思いだしていた。
大学時代の友だちに、不倫のこと、話した。
どうして今更、話す気持ちになったのか分からない。
けど、今さらだから、話せたのかも、しれない。
あたしは自分の言葉にも、行動にも責任を持ちたいって思うし、
それらからあたしが被るであろう様々な苦難だって、
甘んじて受けるつもりで居たから。
それに、もう、時効と言ってしまえるぐらい、平気になってしまったのかな。
あんなに好きだったのに、好きだと思いこんでいたのに、
こんなにも日常に埋もれて、こんなにも無関心になってしまえるなんて、
不思議でならない。
今度、誰かを愛することがあったら、
あたしは、自分の気持ちを偽らないように、
自分を苦しめないように、相手を愛して行きたいって思う。


2001年02月13日(火)



 躰が覚えている記憶

彼とは、全く連絡を取っていません。
それを寂しいとか、着信履歴が気になるとか、
今、私をどう想っているのか確かめたいとか、声が聞きたいとか、、
そんな事を思う様な、愛情も未練も無いみたい。
「いつから、話してないんだろう。」
Qの履歴を見たら、それは2月3日の午前中。。。
一方的に入れた、オフラインメッセージが最後。
あれから、10日ぐらいになるけれど、
私が彼を恋しいと思うとしたら、
今となっては、信じられないぐらいぐらいはまっていたセックスだろうか。
はまっていた、というのは正しくないかな。
感じている振りをしたのも、求めに毎回応じてきたのも、
すべて、私が恋愛に盲目になってしまっていたから。
どこまで踏み込んでいいのか分からなくて、
どんどん臆病になっていったあたしが、
唯一彼を独占し、満足させ、翻弄することが出来たのがセックスだったと思う。
馬鹿げているでしょ?でも、それしか無かった。
セックスなしで出会ったこともなかったし、もしそうなっていたら、
昼間の時間の過ごし方なんて、私達は知らなくて、
戸惑ってしまうばかりだったと思う。
会話のネタにすら困ってしまう私は、「誰か」を失うことが怖くて。。。
その誰かは、彼だとは限らないのに。
「結婚」という「未来」が見いだせなくなってしまったのも、
「その後の二人」が全く、想像出来なかったからだね。




2001年02月12日(月)



 別れどきと、「馴れ」と「厭き」の関連性

別れる時が、来ていたんだということに、あたしは思い当たった。
これ以上、関係を続けていて、どんな未来があったのだろう。
未来なんて言葉、将来なんて言葉、あたしはずっと使わずに来た。
それは、それが五里霧中だってこと、分かっていたからだと思う。
誰もがありもしない「永遠」を求めることに似ていると思う。
お互いを大切にしなくなったり、思いやりが持てなくなるのは、
お互いが必要でなくなったり、重要じゃなくなるからじゃないかな。
「馴れ」だと、彼は言ったけれど、そうじゃない。
「馴れ」ても、大切なものは大切だし、
守りたいものは守りたいものでしょ?
それをないがしろにしてしまうような「馴れ」はきっと、
「厭きた」って事じゃないかなぁ、、。
大切にしたい人には、相手が嫌がるようなこと、
相手が不安に思ったり、負担に思ったりするようなこと、しないし、
言わないんじゃないかなぁ、、、。
あたしは、彼を好きだったこと、彼を傷つけることも、
彼を嫌な気持ちにさせることも怖くて、
何も言えなくなってた。。。。
軽口もたたけなくなって、冗談も言えなくなって、
笑い方もぎこちなくなって。。。。
こんなあたしと彼がつき合ってきたのは、
もっと別な理由があったからだと思う。
それは、子供を産んで自分にあまり気をかけなくなった彼の妻に、
疎外感を感じていたから、
自分をまっすぐに受け入れてくれる人が欲しかっただけじゃないのかなぁ、、。
あたしは彼が好きだったし、それは錯覚だったかもしれないけど、
彼をまっすぐに見つめて来たし、彼の望むことには答えてきた。
だけど、そうすることで、
あたしはあたしらしさをどこかに棄ててしまったみたい。
全くの失敗の恋愛、、、。
こんな形骸化したあたしのことを「好き」だと言った彼を、
あたしは信じられなかったし、愛せなくなっていただけ、、。


2001年02月07日(水)



 問いと答え

昨日、釈然としない思いを抱えながらベッドに潜り込んだ瞬間、
答えが明確に現れた。
Q「どうして、彼とは続けて行けないのか。」
A「恋愛感情を持たない人と、幾度セックスだけをくり返しても、
何も得られない。虚しい気持ちを味わうだけだから。」

そう、あたしが一番、切なくて哀しくて、
そして、一番認めたくなかったのは、
彼があたしに対して、「恋愛感情を持たない」と言うこと。
彼は、あたしの躰におぼれていて、
傍に居ても、あたしの気持ちに気づかない、そんな優しさを持ち得なかった。
「近くにいても、ずっとあなたを遠くに感じていた。」
その答えは、彼が「あたし」を好きではなかったから。
言葉ではどんなことも言えるし、捏造だって出来る。
(ただし、その事実に気づいているか否かは、本人でも分からない)
でもね、本当の言葉はちゃんと分かるもの。偽物とは違う。
何度も躰を重ねても、そこに恋愛感情が無いのであれば、
それはただ、性欲に駆られているだけで、動物的な本能でしかない。
それを否定はしないけれど、
あたしの側には恋愛感情があったがために、苦しさを生んだということ。
愛されて居たら、耐えることの出来る試練があるように、
「好き」と言う言葉に支えられて続けられる恋愛だってある。
あたしは次第に、愛しい人に抱かれることが、信じられなくなり、
快楽なんて感じていられる余裕なんて無かった。
(感じている真似はしたけど、、。)
ただ、彼を確かめたかっただけ。彼がここに居ると言うことを。
拒む事だって、出来ずにいた。
嫌われることが怖くて、何も言えなくなってしまうなんて、
それを「惚れた弱み」だなんて一言では済ませられない。
不倫においては、遠慮も、貞操も関係ないんだなぁって思う。
そうじゃないと、普通の恋愛、普通の夫婦と一緒じゃない。。。




2001年02月06日(火)



 存在価値の在処。

あたしは、ほんとは、知りたかっただけだった。
あの人にとって、あたしはどんな存在で、存在価値があるのか否かを。
彼があたしとつき合った理由のほとんどを、
「躰」が占めていたとしても、
あたしは、「必要だ」って言って欲しかった。
今月、あたしと彼がつきあい始めて、ちょうど二周年になる。
そんなこと、彼はもはや、覚えてはいないだろう。
二周年になるから、何か特別な事があるわけでもなし、
あたしの誕生日にだって、何もないのだから(電話すら)<過去二回
いろんな意味で、期待はしなくなっていた。
あたしの異変を感じた彼は、5通だけメールをくれた。
でも、お互い言いたいことを言い合った後、
ICQで、「もう、メールは書きません」とのメッセージ。
あたしは、それをもうおしまいの合図だと受け取った。
どちらかが振ったのではなく、自然消滅でもなく、
お互いの限界が訪れての別れとなったのだと思った。
もう、これからの日曜日は、心穏やかだ。
会えるのか会えないのか、分からないまま過ぎていく時間に、
涙をこぼすことも、胸を痛めることもない。
会えるという喜びも、同時に失ってしまったけれど。。。
別れてしまってから、相手を愛しく思うこと、
必要性を感じることは、きっとあるでしょう。
けれど、あたしはそれらを感じることはないと思います。
思い出は素敵なもの。あたしは価値を見いだします。
でも、失うことのよって始めることの出来る未来だってあるのです。
あたしは、彼との先行きの見えない恋愛よりも、
誰かを傷つけてまで、貫いて行く恋愛よりも、
自分の新しい可能性と、将来にかけたということになるのでしょう。
別れは苦しいし、決して無傷というわけには行きません。
けれど、歩み出す勇気を持たなければ行けないときもあるのです。
不倫だったからね。
躰が目当てでつき合っている彼氏が、未婚なら、
もっと、違った道が見いだせたのかもしれないけれどね。。。。

2001年02月04日(日)



 存在の耐えられない軽さ

言ってはいけない言葉だったのかもしれない。
でも、いい加減、疲れてた。
そして、もう、どうしようもないぐらい、
あたしの唇は、あの人と別れたがっていた。
気持ちよりも、未練よりも、体よりも、
あたしの唇は、もっともっと、正直だった。
キス、できない。
キス、したいとも思わない。
どうしたんだろうって、思ってた。
どうして、気持ちが移ろってしまうのか、
どうして、セックスは快楽だったのに、
気持ち悪くなってしまうんだろう。。。。
彼が、、、、と言いかけけて、口ごもる。
でもね、ここでだけ、言いたい。
もしも、彼が、この二年間のなかで、
たった一回でも、
「生理中?そんなの関係ないよ。
ただ、会いたいだけだから。」
そう言ってくれたら、
「今度、一緒に映画でも見に行こうか。」
そう言ってくれていたら、
あたし達には違った道があったはずだろうね。
「いつもの場所で、11時に。」
電話で告げられるその言葉が意味するのは、
11時集合、コンビニから、ホテルへ直行。
そんなデートって、あり?
そんな恋人同士って、あり?
そんな恋愛って、ありなの???
あたしは、自分の何が求められていたのか、考えてしまう。
あたしは、自分が何をしてあげられるのか、ずっと考えてた。
けど、会えない辛さに、恋をかみしめる事も、
繋がらない電話に、家族の存在を感じることも、
車のチャイルドシートに、子供を思うことも、
疲れちゃったんだよ。
そういうデリカシーのなさに、そして、
自分の存在感の耐えられない軽さに、
耐えきれなくなっていたんだ。。。。。

2001年02月01日(木)
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