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2003年11月29日(土) ■ |
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道(それは長い |
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「おばさん、おばさん、
わすれているよ 前を向いて 木にぶっつかっても なにかを 違えてゆくことを 違えてゆくこと
青年のステキな日本語に面積をなくす 胸から 遠い遠い喉仏 場所ではなく おばさん、
靴を連れて行く 肩を落としていたら あとでももう拾いには行かない おばさん、 ぼくは踵を憶えている 靴を連れて行くよ
わすれているものを わすれないでおばさん、
うまく乗れたら自転車のカゴに つめるものがあるから たくさんつめるものがあるから
おばさん、 血だらけの木に
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2003年11月25日(火) ■ |
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Prayer |
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その道はいまいましい
「寒い 」
ただ眠りたい
あなたじゃなくていい
わたしより大きな皮膚の わたしよりあたたかい腕で
ぐったりと死んだように
眠りたい
あの道はいまいましい あの道を行き過ぎるとわたしは またあなたの皮膚を思い出して、
思い出す
さらさらと騒ぐ皮膚の表面を今度は憎まない
わたしがしたようにわたしを寝かせてほしい
わたしが出来なかったようにしとやかな肌を
あなたじゃなくていいから
寒くて あの道はいまいましい
寒くて、 わたしより大きな皮膚でいいから
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