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2003年08月20日(水)



 そら。

 そら。

 さんざめく青の中で

 だれかが死んだ


 いつも、


 だれかは死んだ



 。ぴちょん



 かわいた音だけがする


 スカートの裾野にのぼれるかもしれないという
 衣擦れのおとが

 かわいている



  そら。



  そ、ら。



 さんざめく青の中でどうやって


  骨は渇いていけるのか






2003年08月16日(土)
*日記



母と二人でエラリークイーンを読み漁っています。
もともと母は好きで読んでいて、もう何順目かになるのですが
それでもおもしろいようです。

手元にあるのが少なくなってきたので、6冊ほど図書館で借りてきました。
(わたしは図書館にあると考えつかなかったが、母に言われて行ってみたら
あった。。。それでも全種類はないけれど)

わたしが借りてきたやつはどうやら初期の頃のが多いようなんですが
ちょっと物足りなさがあったりします。
年代のことは全然頭にないのですが
あとがきを読んだりしてみると、ああ、それで、とか思います。

古書店で買ってこの前読み終わったのに「十日間の不思議」
というのがあるのですが、これは素晴らしかった。
もう衝撃がすごかった。鈍器で殴られたみたいだった。
それから「九尾の猫」も良かったです。(単純な感想・・・)
今のふたつは作者の選ぶベスト3に入ってましたよ確か。
あ、九尾は番外編としてでした。確か。
次は「ハートの4」でも読もうかなぁ。


「BASARA」も読んでいます。漫画ですが。
(日記読んでたらあの方も読まれてるようで勝手に親近感。。。)
これむっちゃおもしろいですよ。もう何度読んだことか。
何度読んでも大泣きです。
そういえば最近「北斗の拳」も読みました。いい男揃いですねあれは。
(どんな感想だ・・・)北斗の拳も大好きです。
思わず、この歳にして全巻そろえてしまいました。

天気が悪いのと体調が悪いので
そうやってゴロゴロしながら休みを過ごしていますが
そろそろ外に出掛けないと腐りそうな気がします。
お盆休みあと今日明日しかないし。。。

詩を読むのはなんだか怖くて(なぜか心臓がバクバクする。へんだ。)
でも今日はちょっと読みました。
やっぱりわたしはその方のファンでした。






2003年08月15日(金)
V>P=G=B>D



エレクトーンという機械的な音が大流行して
両手が追いつけないスピードで魔王も通り過ぎたりして
ピアノを弾かない指を育てることに一生懸命だったりして
それが、
白んでゆく渦をつくりだせると知らなかったから


これだけお金があれば
あれを買えるのに
あれを買えるのに

そうしてお金があって
ここにはそれがない
コードと格闘して
指をならして
それでもここにはない
どうしてだろう
ほしいのに
ほしいのに

いつまで生きられると思ってるんだろう


真っ直ぐに伸びた背中に
4本の命で
それは下から
(そうだ、それはまさに下から)
うなりをあげる

うなり、?
力強くても
力強くならないでよいことを知らなかったから
いつか、嗅ぎ分けたいと思っていた


リズム

リズム、


(わたしは)


想像だけでいつか
頼りない音楽を創るかもしれない







2003年08月06日(水)
*海のおはなし



台風が来ると海に行きたくなる。
今、海に行きたい。
でも人様に迷惑をかけてはだめだから行かない。

わたしは高校生くらいの時から
海で死ぬのだと漠然と思っていた。

望んでいたし
そうであるはずだと思った。
それくらい、海に惚れている。むふ。
ボディーボードをひとりで、ひたすら、
やっているのが好きだ。
見知らぬ兄ちゃんに「自分うまいなぁ」と言われたことがある。
ナンパだと人は言ったがナンパではない。と断言。

海に入るととりあえず沖のブイを目指して泳ぐ。
たまに辿り着ける。これで、
「海はいい波をくれるね」、そう思う。
でも関西は関西でそんなこともあまりないのが当たり前だ。
関西は波がない。

茨城の鹿島というところにすっごい穴場があって
そこが大好きなのでなんだか鹿島アントラーズまで好きだったりする。
わたしは鹿島で暮らしたいと思うかもしれない。
バカでかいウミガメが死んでいた
あの浜をのぞんで。



だれも好きじゃないかもしれない

わたしが海を好きな分
海はわたしを吐き出したいかもしれない



波もなく、深さもない
それでもそこで死んだその人を
わたしは憶えていないけれど

彼は選ばれたのだと思った。
わたしの足に絡まる藻は

もう海の底だった。



わたしは偏執狂のように
海が好きだ。