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ツミグワシ
こはしいづみ
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2003年04月27日(日)
迷い

 

 あるとき
 もう消えちゃおっかな
 と  思う
 のだけれど

 とても苦しいことと
 繋がっているものの
 ひとりぶんのたわみと
 それだけに足をとられ
 それから、
 うまれてくるものは
 やまないので

 消えちゃうことも、出来なくて


  わたしはみずあめですと
  言わない
  わたしはわたしを見知った誰にも
 
  ほんとうは言いたい
  わたしはみずあめです、と
  けれど
  みずあめを信じているけれど
  言わない


 それはおとうとが
 LSDをやってます と言ってることと
 少しか違っても
 少しだろうから
 わたしの世界では同じかもしれないから
 みずあめですと
 わたしは言わない

 LSDが
  ルーシー / スカイ / ダイアモンド
 だったとしても

 みずあめが
  抜糸 /    / 反動 / 云々
 だったとしても

 揺るぎない土踏まずのために

 わたしは言えないだろう


  (みずあめです。


 まだ、土踏まずは、ゆらゆらしている。







2003年04月20日(日)
ルート2

 
 
 右耳で
 ピストルのピアスが
 ちりちり 鳴いた

 左耳は忘れない
 ぬうるりとした
 のどの奥の 銃声を

 
 ・


  東の乳房で
  育つ髪の毛があった

  西の乳房で
  退化するばかりの口唇があった

 
  そのあいだにも鎖骨は
  血豆の滲むようなうたを
  うたい


   22の、暮らしの、中で、
   女が、営んだ、22の、√、だけ、

   
   (声の妄想)

    

     たとえば永遠にのびるルート2の先に
     

     声の妄想








2003年04月12日(土)
クチナシ



 もうしゃべれません

 その口は
 つむがれてしまったから

 お得意のでかい口も
 もうたたけません


 こうなったら
 すぐにでも皮膚を探し出すのに!


 わたしには痛点がないので

 もう感触も
 忘れていくだけなのです



        なんてこと!


 口は
 出口と入口となって

 言葉を傷付けてゆくだけです


 次の皮膚を探そうにも
 やわらかさがあだになるばかりで


 もう見つけてあげられません







2003年04月10日(木)
メロディ

 

 冷蔵庫で

 卵を育てている

 キウイみたいに

 かわいそうな鳥が産まれたらいい



 蛇口から搾り出されるものに

 音をつける

 黄色く粘る

 カタツムリのような声が出る



 浴槽で

 首をあたためている

 首は一日中謳っているので

 風呂場では共鳴して五月蝿い

 公団住宅の5階は

 首の階として有名です



 ふたごの卵を見ると

 それだけで

 苦しくなる

 卵は

 キウイだったらいい





 いい



















                                  どろり















↑投票するとコメントが変わるちょっと姑息なボタン これはハイロウズ


 一日が24時間5分くらいありそうな気がしてて、あんまりストレスたまってなくてキトクな方は、
前日の戯言を見てみると、ちょっと疲れますよ。別にオススメはしませんよ。







2003年04月02日(水)
*詩じゃない日



あれですね、
書けない時はどうふんばっても書けませんね。ええ。
こんなん珍しいことなんでかなりイライラしちゃってるんですが。。。
(別に書けと頼まれてるわけでもなんでもないんですけどね。)

日常生活ってやつは多大な影響を詩、詩作に及ぼすんですねぇ。。。
当たり前か。

以前zamboaで拝見した木村ユウさんの言葉が
詩を書こうとするところどころでよく、ひっかかります。

 「たとえやむにやまれぬ、心の露呈があったとしても。」

平易な言葉で、親しい友人に話すような言葉で、
詩は新鮮な驚きを持てるし、行間からは品性を出すことだって出来る、と
川本真知子さんの特集をした時におっしゃっていました。

わたしは、「やむにやまれぬ心の露呈」を
そうやって書くことが出来なかった。し、今も難しいと思っている。
今わたしが詩を書いたら、「やむにやまれぬ心の露呈」を露にして
何も残せずに終わるだけだと思って。
それが自分にストップをかけているなぁと思います。


以下zamboa木村ユウさんの言葉一部抜粋。(抜粋ってしていいのかしら。。。)

 何も書くべきことが見つけられない。
 書くことがないのではない。
 書くべきではないことならいっぱいある。それを書くことは簡単だ。
 でもべらべらと喋って、いったいその後に何が残る?
 何も残らない。


書きたい思いばかり先行している。
けれど、書くべきではないことも、見極めないといけない。
そう思っている今日この頃です。
そんなのとすごく遠いところで書くのもアリなんですけどね。
詩だったら。






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