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■ あいまいな境界線
月曜日、件の彼女はぎりぎりになって出社してきた。 やっぱり具合が悪いというよりは、完全な出社拒否だったみたい。 解らなくはないけれども。 そういう気持ちと行動が根底にあると知ってしまったら、 頑張っていても見ているほうも辛い。
今後、本当に具合が悪くて休んだとしても、また出社拒否かもしれないなんて、疑ってしまうだろう自分がいる。 逃げられていいね、と羨んでしまうだろう醜い自分もいる。
それはたった一度のことで、もうそんな風に逃げることはないんだと、長い時間をかけて証明するしかない。 それは彼女自身にしかできないこと。 過保護にしすぎても、求められる仕事に自分を合わせられないのなら、お互いに辛い結果が出るだけだもの。
正直、全体重で甘えられて、その辛さを背負える人はたぶんいません。 少なくとも私は無理。 後輩さんは体重の10分の1くらいを時々預けてきた。 それくらいなら私も支えられたし、逆に支えられることも多かった。 でもほとんどは、自分の足で立つしかなくて。 方法は教えられても、実際その重さを支える覚悟は自分自身で持つしかなくて。
「頑張ってください」とも「頑張りましょう」とも、言えない。 ただ踏ん張るつもりがあるのなら、境界線を引くのはもう少し先にしようと思う。
2006年05月02日(火)
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