unsteady diary
riko



 あいまいな境界線

月曜日、件の彼女はぎりぎりになって出社してきた。
やっぱり具合が悪いというよりは、完全な出社拒否だったみたい。
解らなくはないけれども。
そういう気持ちと行動が根底にあると知ってしまったら、
頑張っていても見ているほうも辛い。

今後、本当に具合が悪くて休んだとしても、また出社拒否かもしれないなんて、疑ってしまうだろう自分がいる。
逃げられていいね、と羨んでしまうだろう醜い自分もいる。

それはたった一度のことで、もうそんな風に逃げることはないんだと、長い時間をかけて証明するしかない。
それは彼女自身にしかできないこと。
過保護にしすぎても、求められる仕事に自分を合わせられないのなら、お互いに辛い結果が出るだけだもの。

正直、全体重で甘えられて、その辛さを背負える人はたぶんいません。
少なくとも私は無理。
後輩さんは体重の10分の1くらいを時々預けてきた。
それくらいなら私も支えられたし、逆に支えられることも多かった。
でもほとんどは、自分の足で立つしかなくて。
方法は教えられても、実際その重さを支える覚悟は自分自身で持つしかなくて。

「頑張ってください」とも「頑張りましょう」とも、言えない。
ただ踏ん張るつもりがあるのなら、境界線を引くのはもう少し先にしようと思う。


2006年05月02日(火)



 甘え

午前0時を少し過ぎて、月曜日になってしまった。
早く眠らなければという気持ちと、
明日への不安が押し寄せてくる。

忙しいのは今更のことではないのだけれど。
実際には目の前の仕事に追われているにも関わらず、ほんの少しばかりの業務集約化が図られたために空いた時間があるはずだと、もっとクリエイティブな新しい仕事が出来るはずだと、会社から追い立てられる。
追い詰められる。
すでにキャパぎりぎり。
少しでも楽にしてくれるための業務集約化ではなかったのか?
実際の忙しさ以上に、精神的なプレッシャーが重くのしかかる。


4月から新しい中途社員が入った。

先日、電話で厳しい言葉を浴びせられたとかで、酷く泣いてしまった。
話の内容からすると、彼女の応対に全く問題がなかったわけでもないし、たとえ自分が悪くなくても、頭を下げるのが社会人だろう。
ところが彼女は自分の落ち度に気づかず、「○○さんむかつく」と責めた相手だけを恨んでいるようだった。
泣いている人を更に責めるわけにもいかないので、その場は慰めたけれども。

翌日、具合が悪いので休むと電話があった。
一人いなくてもそれぞれがやるべきことを分担してこなすだけのことだけれども、果たして彼女が月曜日何事もなかったかのように出社してくるのか、そのまま辞めてしまうのか、予想もできない。

ストレス耐性は人それぞれで、私自身が職場で泣いて周りを苛立たせたこともあったのだし、だから働く資格がないとは言わない、言えないけれども。
仕事をするという覚悟を、どこまで持って入社してきたのか、と正直思ってしまう。

少なくともすぐ挿げ替えられる派遣社員じゃないわけで。
一人でも覚悟の甘い人がいると、周りが辛くなる。
他人の荷物まで笑って持ってあげられるほど、誰も余裕はないんだから。


そんなことを考えつつ、自分自身が出社拒否したくなる今日このごろ。
…しないけど。
そんな風に簡単に投げ出せるなら、苦労はないよ。
諦めたら負け、どんなに辛くても立ち向かうより他に選択肢なんてないんだってば。

2006年05月01日(月)
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