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■ 丸4年という歳月に
年次だけが上がっていく。 昇格…という名ばかりの、重荷が圧し掛かる。 「おめでとう」なんて言われても、困ってしまうだけ。 そんなこんなで来月から社会人5年目です。
学生時代、5年以上前にお会いした女性が、確かそのくらいの年齢で。 すごく“おとな”に見えた。 イバラの道を、はだしで歩いていた。 短い時間のなかで。 あこがれるとか、共鳴するとか、反発するとか、思いつく限りの影響を受けたと思う。 そのひとの言葉で、文章で、泣いて、笑って、嬉しくて、かなしくて。 きれいなひとだった。 すてきなひとだった。 うっとうしいくらい、たぶん“人”として好きだったんだろうと思う。 それだけに、自分が勝手に傷ついてしまうことが怖かったくらいで。
たぶん。 私にとってなれたらいいなと思っていた“おとな”の女性だった。 いろんな枷を感じていて、それを恥じずに生きられるひと。 少なくとも私の目にはそう映った。
社会人暦としては、実は過去のそのひとを超えてしまうところへ行こうとしている。 そのことが恐ろしい。 私だって、なにも変わっていないとは言わないけれども。 それなりにがんばってきたけれども。 同じイバラの道でも、わたしは足に合わない靴を履いて歩いてきた気がする。 それはそれで痛かったけれども。
あのころあこがれた“あのひと”に少しでも近づけているだろうか。
2006年03月31日(金)
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