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■ 怒り
毎日、時間の半分くらいを怒って過ごしている気がする。 苛立って、眉間にしわを寄せて。 なんで、こんな風になってしまっているんだろう。 一番なりたくなかった、入社当時の事務リーダーのような自分の姿。
別に怒る必要がないときに怒ってるわけじゃなく、怒る理由は確かにあって、無駄に我慢したってストレスが溜まるだけ。 それでも、怒ることで自分がどんどん嫌いになって。 周りに撒き散らしているであろう負の感情に、自分自身埋まってしまいそうになる。
変わっていく自分。 変わらされる自分。 変わらずにいられない弱さ。 同じ状況にいても、穏やかに過ごせる人もいるのだろう。
息が詰まる。
金曜日も、鬱々と仕事をしていた。 仕事なのに、しゃべるのも嫌になって、 電話は取るけれども、口を開いていることと、自分がしゃべるということが一致せず。 こっちの逼迫感なんてお構い無しでのんびり構えた本社のスタッフとか、家族の付き添いで突然会社を休んだ上司だとか、やけに晴れた空だとか。 そんなことにさえ苛々して。 仕舞いには、受話器に手を伸ばすと無意識に身体が硬くなって、 手が竦んで、うまく取れなくなっていた。
もう嫌だ、と机に埋まりそうになりながらぶつぶつ呟いていた私を、 後輩さんが、遅い夕食に誘ってくれた。 美味しいパスタとケーキ、それでも気持ちは晴れなかった。 ぽつぽつと話す。 彼女のしなやかな強さに、また凹む。
「辞めます」と一言、言えたなら。 今の私のポジションには、別のスタッフが入って、何もなかったかのように続いていくのだろう。 それから。 どうすればいい。 結局私自身、何も変えられないのではないか。
2005年05月29日(日)
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