unsteady diary
riko



 無題


…本当にこのままだったんだ。

サイトごと、漂って、きっともう、なにもないだろうって思ってた。

消すことはできそうになかったけれど、

ただ消えるなら、それもいいかもしれない、なんて。





このあいだ、本当に久しぶりに、りょうかさんと話して。

仕事関係以外で友人と話したのなんか何ヶ月ぶりだか。

そのとき、まだここが残っているよと言われて。

もう一度、せめてもう一度くらいは見てみようと思った。

で、長いことオフラインだった回線をやっとつないで。

この場所へ。






残されたことばについては、触れません。

ことばにならない。

遠かった感情がよみがえりかけたけれども。

「ありがとう」とさえ、いまの私には言う権利がないような気がする。






私は、過去の自分を否定はしない。

忘れ去ることなんてできないし、そのつもりもない。

ひたすらまっすぐに歪んでいただろう頃を。





けれども。

自分の底をひっかきまわすような作業は、昼間の自分とあまりに違って

一緒には抱いていけそうになかった。

だからといって、生まれ変わったわけでもなく、

ちょっとしたことで動きすぎるしっぽを切り離そうとしてみた。

しっぽなんて、はじめから持たなくても生きてゆける。

だから、痛くなんてない。

そう思って。





半分は成功した。

おおむね、凪いでいる。

まぼろしのしっぽが

ときどきひっそりと、こうして本体に逆らおうとする以外は。

それでもやっぱり、去年とも一昨年とも違う揺れ方をする。

時間が流れるというのは、こういうことなのかもしれない。



2003年09月21日(日)
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