unsteady diary
riko



 新築マンション2SLDK


■2001年03月13日(火)


りょうかさんに、もう投げやりな気分のどん底で、ついつい、毎日切手を貼るくらいの仕事をして暮らすっきゃないのかなあと言ったら、
(職業に貴賎なし、とはわかってる、この発言じたいが偏見に満ちてる…)
「てきとーなのを見つけてケッコンすれば」
とため息混じりにいわれた。
それはもう、つける薬ないなっていう口調でね。

その一瞬だけは、目が覚めた気がしたの。
ダメだ、それじゃあ、って。
でもまだまだ見えない。


いくら院だの他の道だのがあと1年か2年は許されるとしても。
いずれは絶対に生活をとらなくちゃならない。
これから母と祖父母に山と突きつけられるだろう、お見合い写真に、
ノーって言えるためには。
母と同じ轍を踏まないためには。
お金を稼ぐっきゃないのだ。
たぶん、なにを棄てても。
当然の最優先事項…にすべきなんだろう。






■2004年6月27日



あまり振り返りたくはないのだけれども

日付を確認したいことがあって、捲っていた過去の日記。




3年前の私は、

お見合い写真に「ノー」って言いたかったんだね。

今だって、したくはないし、うまくいくとも思えないのだけれども、

はっきりと、結婚しない方が自分にとって幸せだと

言い切ってしまえるだけの信念もない。




  
最近、結婚準備に忙しい同期カップルが数組あって、

この間も、遠くまでお祝いの会に出かけていった。

新人研修の時以来、一度も会うことのなかった同期のために

交通費とお祝いとで、1万が飛んでいった。

それは「社交」ということで割り切るが。

2SLDKの新築マンションに、

フラン・フランでダブルベッドなどの家具一式を揃えて、

理想的な新居だと、満足そうに微笑む彼女を見ていると、

どうしようもない違和感がつきまとって、

羨ましいというよりは、見たことのない生き物を見ている気分だった。






結婚って、「大人」がするものだと思っていた。

「親」になるのは「子供」じゃなくなってからだと思っていた。

彼らは「大人」?

には正直思えないのだけれども。

少なくとも、思っていたような「大人」じゃない。

私自身もね。



誰も、思っていたような大人にはならないままなのかもしれない。

身近なところで、支社長も、課長も、他の年上のひともみんな

短所があって、子供っぽいところがあって、

余裕のないところがあって、見栄っ張りなところがあって、

優しくないところがあって、欲望むき出しなところがあって、

そのままずっと、年をとっていくだけなのかもしれない。






来月で25歳。

入社した時は、3ヶ月すら気が遠くなるほど長くて、

3年という区切りを迎える自分を、想像すら出来なかった。

しばらく前に受けさせられた職場の適性診断(採用などに使う80問のランダムな質問に答えるもの)では

「ストレス度が極めて高く、ストレス耐性が低い。

既に身体に現れているようなので、病院に行った方がよいかもしれません」

という結果が。

「若いからストレス耐性がないのよ」

と33歳の先輩に慰められたが、

きっと24歳の時の彼女には、既に耐性があったような気がする。

とりあえず、来月の健康診断が恐い、24歳と11ヶ月。




少し未来のことを考えるとしたら、

今はとにかく、夏休みが恋しい。

ちいさな浪費、少し先の予定、そんなものを糧に生きていく。

2004年06月27日(日)
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