unsteady diary
riko



 楽しいことを考えよう


悪友が、引越し先のあまりの田舎っぷりに耐えかねて、近々車を買うんだそうな。
休みが取れたら、きっと新幹線に乗って押しかけて。
でもって、温泉にでも(でも一緒には入らない)連れてってもらおう。
私はナビできないから、地図も運転もよろしく。
なんてね。


なにがなんでも考えるのよ、楽しいことを。
ともかくあと2日行けばお休み。
GWはテレビの映画枠も豪華だし、
なにより一日電話なんて取らずに過ごせるんだわ。
なんて幸せ。
ほら、楽しくなってきたでしょう?(むむ)


仕事は、まだまだ慣れないけれど、
不安で眠れなかったときに考えていたほど最悪ではない。
電話には慣れたし、基本的に電話の相手には好感を持たれやすいので、
上がりさえしなければ、なんとかなる。
ただ、ルールを覚えてルーティンを機械的にこなすというだけで、あくまで仕事が分かって動いているのとはまるで違うけれども。


怖いのは、この気合がふとなくなったときだ。
ある程度慣れて、新鮮さがなくなって、
なんで私はここでこんなことをしているんだろう、
なんて考え込んでしまわないようにするにはどうしたらよいのか。
そんなことをほんの少し考えつつも、
まずは目の前のことをやらなくては。


今日はじめてお給料を下ろしたの。
もうすぐ、立て替えていたかなりの額の交通費も戻ってくるの。
嬉しいは嬉しい。
お金って必要だなと思う。
でも、たくさんは要らない。
必要なぶん以外は、時間に両替してもらえたらいいのにな。

2002年04月30日(火)



 ギリギリ4月中に

やっと帰ってきた。
帰りたかったけれど、あまり帰りたくはなかった。
でも、ネットが出来ることと、ラジオが聴けることは大きい。
そう思ってしまうあたり、やっぱり中毒ね。

父方の祖母から、祝いと手紙が届いていた。
習字教室を開いている彼女は、とても達筆で、
おまけに頭も切れるので、文面ともども、いつも圧倒される。
82歳になってなお、中身はなにも衰えていない。
好き嫌いは別にして、すごい人だと思う。
最後の「では又ね さようなら」という言葉にどきりとした。
8年も会いに行っていない。
それでも恐らくは気にかけてくれていることへの、申し訳なさでいっぱいになる。
遠くにいるからこそ、可愛い孫娘。
会わないほうが夢を壊さなくてよいのではないかと思うのだけれど
どんな私でも、会えた方が嬉しいのだろうか。
ともかく、お礼の言葉と、初月給で何か送ろうと思う。




いつの間にか始まった社会人生活についての近況報告。


3週間の研修を終え、最終日にやっと配属先が決まり、そこから更に営業事務研修に入り、その翌日から即出社。
土日の間に引越し先決めて引越しを完了しなければならなかった総合職の子もいるくらいだから、猶予ってものがないのが社会人なのね、とつくづく思ったり。

私が行くことになったのは、とりわけ規模の小さい支社。
慢性的な人手不足で、鳴り止まない電話を前に初日から電話応対することになった。
お客様の質問にもしどろもどろになりながら答えたけれど、とにかく戦場みたいだった。
新人の拙い応対に当たってしまったお客様、ごめんなさい。
忙しいのに代理店さんのお名前聞きなおしてごめんなさい。
ひたすら謝り倒したさ。

T社をやめた理由の一つに、一つの支店がたった3人〜8人ほどで運営されているという職場環境があった。
しかし、事務職の大半が集中する本社に地理的に通うことのできない私は、結局10人未満の支社配属となったわけで、つくづく先のことは判らない。
もちろん会社が決定権をもつのだし、そこでどう生きてゆくかは自分で決めるわけだから、精一杯「感じよく」、必死に「元気」にやっている。
人間、2,3日ならなんとかなるもんだ。

いちおう可愛がってもらえそうな雰囲気ではあるのよね…。
たとえ「ちゃん」づけで呼ぶ男性社員がいたとしても、
営業の美人さんに「ぎゅってしたくなるよね」とか
「お酒飲める年齢なのよね?」とからかわれてもそんなことは些細なことで。
今は正真正銘仕事ができないから、
とにかく大人しく仕事を覚えるのに必死だから別にいい。
ただ、もし余裕が出てきたとしたら、
時と場合の寄っては、青筋立っちゃうかもしれない、私。

…サポートという立場って、なんなんだろうと思う。
とにかくなにもかもが違うんだな。
「主」と、「従」とじゃ。

ちょうど「リムレスの空」を読んだ頃だったのよね。
好きな脇キャラの1人である響子さんが母親に乞われて大学院を辞めて就職して、そこでの時代錯誤な“お作法”的庶務にキレかけて。
まわりから見ればたいしたことがないと言われても、自分にとって楽じゃなかった、ふと何をやってるんだろうって涙があふれた、そういうシーンとか、なんとなく忘れられなくなっていて。
お茶汲みとかないし、日本的企業に比べれば格段にドライだし、たぶん幸せなはずなんだけど…。




ま、ともかく初任給が出たということで。
無難なベージュジャケットをオフィス用に買ったくらいで、あとはこまごま必要なものに消えてゆく様子。
最近手持ちの服がとことんベージュしかないという状況に、われながら呆れるんだけど、形がよくてディティールの凝ったのが欲しかったのよね。
化粧品は久しぶりにVOCEなぞ買ってみたけれど、エネルギーがなくて見てない。
なんだかなあ…お金使わずに済む分よいのか。
でもとりあえずシーラボの洗顔料とコラーゲンゲルは欲しい。
髪も切りたい。
念願のエアコン購入へ、ためておかなければならないし。





待ちに待ったお休み。
身体を休めるだけで、あとはただ無駄に過ぎる。
テキスト持ち帰ったから、勉強しなくちゃ。

2度と同じ質問はしない。
一度教わったことはきちんとこなす。
そして、出来る限りお客様をお待たせしないこと。

確かにマジメよ?
マジメで悪いかしら。
仕事について不安がっていたら、派遣の女性に「きっとマジメなんですネ〜」とのほほーんと言われたけれど、取引先やお客様にとっては新人だろうとベテランだろうと関係ないわけ。
先輩たちが昼休み返上で仕事してる横で、何の役にも立てない新人が、プレッシャーを感じるのも無理はないと思うんだけどな。
とにかく足を引っ張らないようにしたい。
派遣さんはあまり働かせられないので、すでにギリギリいっぱい仕事を背負っている、たった2人の先輩たち。
これ以上負担が増えてしまわないように、私も早く普通の仕事ができるようにならなければ。

頑張れ、自分。
…追い込んでみる。

2002年04月28日(日)



 

引っ越していった友人が、研修でこちらに戻ってくると言うので、
私も土日を利用して、やっと家に戻ってきた。
とはいっても、午前中は病院で検査だの色々と。
勤務先で作ってもらった新しい健康保険証を、早速使ったよ…。
ま、基本的にはストレスからだろうということで、
詳しい検査は、暇ができたら。


金曜日は、禁欲的生活にとうとう我慢できなくなって、
吉祥寺で降りて、真っ先に本屋を探し出した。
新しい街で真っ先にすることは、洋服でも食べ物でもなく、
なぜだか本屋を探すことだったりする。
落ち着く為に、必要な儀式みたいなもの。

魚住くんの最終巻を買って、帰り道読んだ。
いつもほどじゃないけれど、今読むには少し辛かった。
最初から最後まで、このひとはいつも痛いものを突きつける。
なのに、どうして読み続けてしまうんだろうな。
揺らされたくはないのに。
安眠しなければ、翌日に響くのに。


3月末からずっと、日付が変わる前に寝て、6時前に起きるという
当たり前の人の生活をしている。
たぶん健康的なんだろうと思う。
たとえ本が読めなくても、CDが聴けなくても、考える暇がなくても、
日記や文章を書く時間がなくても。
せいぜい朝のラッシュ時に日経を読む暇があればそれでいいんだろう。
けれども、それが当たり前の生活だと言われても、
これに耐えている他の人たちも、ある意味酷い状況のような気がする。

凪いでいる間と間、その隙間に落ちそうになったり。
毎日がほとんど同じだとしたら、何も先に望めないのだとしたら、機械みたいにルーティンをこなす存在だとしたら、それは過去を生きつづけているのと何が違うんだろう、とか。
満員電車のなかで考えてしまう。


2002年04月14日(日)
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