ヒトリゴト partIII
 Moritty



木枯らし、こたつ、鍋、熱燗

2003年12月16日(火)

物を捨てるのが苦手な私は、5年以上も前のE-mailすら保存している。一応アーカイブに保存しているのだが、さすがに重くなってきたので整理をしていると、ちょうど4年前に私が友人宛に書いた掲題タイトルのメールに目が留まった。(引用部分はタイトルと関係なし。)

「・・・それにしてももうあと3週間で今年も終りですね。あまりに月日が経つのが早いと驚くと同時に、去年の今ごろを振りかえると確実に変化している自分やまわりの環境にも驚きます。予知能力が無い限り人間は自分の1年後なんてわからないし、極端に言えば1分、1秒後のこともわからないんですよね。自分のコントロールにも限界があって、後は運命だ、定説だ、天の声だと言いたくなる気持ちもわからなくはありません。でも、そういった考え自体が所詮人間が作り出したもので、本当のところは神ですらわからないかもしれない。ふと、昔観た映画『ブレードランナー』の中で人造人間(古い言葉ですね。映画ではレプリカントとかでしたっけ?)が死ぬ間際に言うセリフ"Where do I come from? Where am I going? How long have I got." を思い出しました。この一年間の環境や自分の変化に何の意味があったのか。自分がどこから来て、どこに行くのか。これは、私の人生の課題です。」

書いたことすら記憶にないこの文章を読む限り、この4年間で私はあまり成長していないようだ。まあ、人生の課題と言っているくらいだからそう簡単に解ける問題ではないのだと思うけれど、今もちょうど同じような事を考えていたのだから、あまりに進歩がない。学習とは、「過去の経験によって行動の仕方がある程度永続的に変容すること。(三省堂「大辞林 第二版」より)」なので、同じ行動の仕方をしている私は、この4年間学習をしていないことになる。少なくとも、「人生の課題」に対する取り組みに対しては進歩がないようだ。さて、私はどこから来たのか?何者なのか?そして、どこに行くのか?

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