スナックおのれ
毛。



 今更、心から。

師匠と呼べる人は一人いて、先輩(上司?)と呼べる人は一人いる。それぞれに土台をつくってもらったことを糧に、日々、仕事自体に育ててもらっていると感じています。仕事で躓いたときやつらいときは、どちらかの言葉や姿勢を思い出して、どうにかギリギリでコピーライターとしてやってきました。
どちらとももう連絡はとれないし、とらないけれど、心から感謝しています。あいかわらず、私は誠意のない人間で、ぐうたらでひどいありさまですが、あの頃に比べればやすこーしはマシになったんじゃないかと信じたい…問い詰められるとまるで自信ないですが。ありがとうございます。今更、心から。

2019年01月28日(月)



 始める。

20年を振り返ると、それほどがんばってこなかったくせに、仕事ばっかりで埋め尽くされていた。小説を読むのも映画を見るのも、こうして文章を書くことも、全部仕事がきっかけで始まったことだった。だから、新刊を手にとっても、映画の予告を見ても、文章の書き出しを考えていても、仕事の素材として捉える自分がいる。子育ては、まあ、別として。
そういうのがだんだんイヤになって弓道を始めた。自分がもともと空っぽだってわかっているけど、自分から仕事を除くと白い空間が増えすぎたことに気づいて。
弓道は子供の頃からやりたかった。初めて見た白い玉砂利の射場は、とても静かで飛び交う矢が空間を真っ二つに引き裂くようだった。それからやりたいとぼんやり思っていたら、40歳手前。経験者はやはり有利に働く世界のようだけど、改めてこの歳になってからやってよかった。今だからわかることがあるし、ありがたいと思えることがある。まあうまくいかないことばっかりだけど、それもまた楽しい。それでいい。

2019年01月27日(日)
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