スナック おのれ
毛。



 ぷつぷつとカタカタ。

学生時代、実家から拝借してきたレコード機がありました。重々しいハイテクDJ仕様ではなくて、相当昔の一般家庭用プラスチック製完全ローテクレコード機。下手すりゃ今なら、デアゴスティーニの組み立てキットとしてついてきそうな気もします。
このローテクレコード機、再生が終わると、カタカタ言いながら針をもとの位置に戻してくれるというすばらしい機能がついていました。しかし、時折、それが戻らず、ずっとレコードの最期をくるくる回ることがありました。そんな時の私は、いつの間にか眠ってしまい、スピーカーから聞こえるぷつぷつで目を覚ましたものです。
 当時の私は、このレコード機をかなりぞんざいに扱い、4年間針を変えないのはもちろん、DJごっこと称し、針を飛ばしてみたり、スクラッチしてみたり。そして、ついに引っ越しの際に捨ててしまいました。でも、今思うととっておきゃ良かった。あのぷつぷつとカタカタ、朝方、聞くといい感じだったのに。同じ音源でも、レコードってやっぱりちょっと違うよな、と思いながらも、今のレコード機は買う気になれず、やっぱあのローテクレコード機が良かったと思う所存。でも、結局、これって失ったから思うんでしょうね。女々しいことに。

2009年06月14日(日)



 読書感想文による逆境。

子供の時、読書感想文が苦手で、よくシートン動物記ならびにファーブル昆虫記を使いました。私は、物語に対する感想というのが本当にだめで、往々にして「あらすじ」になってました。おそらく原稿用紙もうまらない上、全体を通して見渡すことができず、ひとつひとつの行動や言動にちょっかいを出さずにはいられなかったんでしょうね。
今思えば、当時、先生は「良い読書感想文にするためには、あらすじにならないようにすること」とかいっていたけど、それって何のアドバイスでもありません。いっしょに「主人公の嫌いなとこだけ書いてもいいのよ」とか言ってくれりゃ良かったのに。だいたい、良いってなんだよ、とかね。
その点、動物記・昆虫記は書きやすいわけです。特に動物記に関しては、「改行」という荒技と「なんちゃって詩的」という心意気をプラスしやすい!だから、私の当時の感想文は「あーいーやらっぷらっぷらっぷ(狼の遠吠えだったような気がする)」とかで始まり、文中にそれが数多く挿入されていました。
子供ながらの進化か退化か。なんにせよ、生物は、逆境に陥った時に学習するようです。

2009年06月05日(金)



 もうすぐ10年。

この日記をはじめて、来年で10年!でもって、前回の更新が3月3日だったことに気づき、あわてて日記を書いています(3ヵ月未記入だと抹消されてしまうはず・・・)。
日記を始めたのが社会人になる前夜。バイトさせてくれるといってくだすった会社に勤める前日。だから、最初の日記は「出発前夜」になっていたはず。当初の日記を見ると、なるほど若い。若いけど、もう書けない。
先日、なんだかかんだで、この10年は、けっこう濃密だったことに気づきました。そして、後悔はあっても、どの出来事も「無駄じゃない」と思える自分に気づいた次第。いっぱい迷惑をかけた人もおりますし、ありがとうございますと怖くて伝えられない人も大勢いますが、おかげさまで今の自分があります。
毎日毎日びくびくしながらも暮らしておりますが、過ぎ去った日々の色々に感謝。つらいこともありましたが、それがなかったら今の自分、どうしようもなかったと思います(よりいっそう)。10年前よりは少しマシになったと思えるだけで、うれしいことです。ラッキー。
というわけで、これを履歴書の長所の欄に書けばいいんじゃん!と一瞬思いましたが、「後悔はあっても、過去にあったことすべてに感謝できること」って、なんか変なような気が。あいだみつを、みたいなことになっているような。



2009年06月03日(水)
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