NY州在住 <旧『東京在住』・旧旧『NY在住』>
kiyo



 それぞれの感謝祭

 もうしないと言いましたが、再び航空業界ネタを。

 今週は、半ばからサンクスギビングの連休にアメリカは入っています。人の移動はクリスマス以上、なんてニュース番組では言っておりました。しかし、残念なことに、私のいる東部は、季節はずれの暖かい日がやってきたらしく(イサカ以外ね。イサカはいつも通り寒いよ)霧が大規模に発生し、普段から遅れまくっている航空路線の遅延はさらに拍車がかかっています。その上、地上を走ればガソリンが高いと。ふんだりけったりですね。

 まるでバスのように、飛行機を乗り継いで、乗り継いで目的地にたどり着かなければならないアメリカ大陸で、飛行機会社の運用というのは本当に大変だな、と思います。フィラデルフィア、ワシントンDC、ニューヨークなどハブが集中しているこの地域は、どこかで混雑があると、東部全体の飛行機のスケジュールが狂う訳です。(私の経験からいえば、シラキュースからニューヨークにいくのに飛行機が遅れなかったことは5回に1度割合でしかない。)

 遅れが生じるたびに、ゲート前のベンチは人であふれかえり、ノートを開くためにコンセントは奪い合い。大しておいしくもないサンドイッチで食事をとる羽目になり、バーにはいつも以上の酔っぱらいが増えるわけですよ。こんな感じ。


 航空会社の負担も相当なものだと思いますよ。乗り継ぎ客がほとんどなわけだから、一人一人目的地・経由地を探し出し、せめて当日にたどりつけるようにルートを探し出す。その結果、座席数以上の客を乗せることになり、「誰か、席を譲ってくださる人はいませんか?」と延々とボランティアを募り、その上、ボーナスマイレージや、無料クーポンを配りまくる羽目になる。(ところで、マイレージって財務諸表上にどうやって記載されるんでしょうね?買い掛け債権的な扱いになっているんでしょうか?気になります)


 とまあ、まさに、クモの巣のように張り巡らされたシステムをまわすのは不可能なんじゃないかと思いますよ。そんな中で競争を強いられるアメリカの航空会社は苦労が絶えないなーと思います。ま、乗客もなれたもので、ディレイがでたところでカウンターに食ってかかる光景はないわけですが・・・。

 そこいくと、より単純なシステムをまわせばよくて、さらに競争すらさらされずに生きてるくせに、死に体の日本の航空会社たちは、怠け者のゾンビ以外何者でもない。


追伸;ラストの写真は、サンクスギビングあけの金曜日の休日はアメリカでは投げ売り状態でセールが行われる。そのために徹夜で電気屋の前でまつ中国人たち。彼らの限界生産性はゼロに近いのか?あそこで列を作ったり、金曜日に店に殺到するイナゴのような集団の中に、移民しかいないのも、この国の状況を物語っている。

2007年11月24日(土)
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