恋のさじかげん
れのん



 近況

なんて言えばいいのか、分からない。
だから、そのまま、メールも送れない。
素直な気持をぶつけても、きっと、信じてなんてもらえない。
彼は、私から手を引いた。
それが、現実だった。
振られたわけでも、振ったわけでもなく、
一方的な、諦観。
何度も、「もう、手放したくない、」
そういって抱きしめてくれた腕はもうない。
手放したくない、そんな切ない声を聞くたびに、
私はあの人を好きな自分を思い知ったけど。

年下の人から、何度目かの押し。
でも、彼は誠実。
約束を守った付き合いしかしない。
抱きしめることも、キスも、全て封印しても、
彼は私に会いたいという。

同級生の人は相変わらず忙しい。
毎日クレーム処理で、精神的に参ってるらしい。
時々の電話で彼が確認することは、
「私が元気にしているかどうか、」

早く自分の気持に答えを出さなければと思う。
過去を忘れるためではなく、
今を生き、未来を信じるために。
どんなに好きでも、
どうしようもないことは必ずあるのだから。。。

2002年07月25日(木)
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