恋のさじかげん
れのん



 何度目かの離別と復縁の末に。

一緒にいる時間は、とても幸せだったのに、
離れると一挙に、不穏な空気が流れ始める。
何時からこんな風になってしまったのか。
それは、彼がこの日記を見つけてしまったことが端を発する。

寂しいから、不安だから、こうなってしまうのだろうか、
それとも、もう、おしまいだからなのか。
私にはその区別がつかない。
ずっと離れているけれど、お互いを信じて、未来があることを信じて、
生きていこうねって、そう約束したのに、
彼は、前者?後者?の理由から、私の心を踏みにじった。
それも、何度も。
恨み言を言いたいわけじゃない。
ただ、、、好きでいることが、こんなに辛くて、
未来を信じることが、こんなに困難だとするなら、
私はきっと、好きも未来もいらなかったと思う。
愛情が感じられなくなっても、
未練が尽きてしまいそうでも、
恋愛を続けることって、できるのでしょうか?

一緒に見た由比ガ浜の夕日がきれいだったこと、
土用の丑の日に、うなぎを二人で分けて食べたこと、
お部屋の照明器具を取り替えてくれたこと、
一つのベッドで寝て、とんでもない時間になる、
携帯の目覚ましで起きた朝のこと、
全部全部、疑う気持ちに染まって死んでいくのかもしれない、、、
そう思ったら、泣けてきた。
思い出まで、腐っていくのが不倫なのだろうか。。。


2002年07月23日(火)
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