恋のさじかげん
れのん



 3人の彼と、節操のない恋愛

意識もはっきりしているときに、キスされた。
3歳年下の彼は、「未来」だと思った。

私には、今、3年間不倫をしてきた「過去」を象徴する、年上の彼と、
偶然に知り合い、強引な押しに負け、寝てしまった、
「現在」を想起させる、同い年のの彼がいる。
そして、「未来」を思わせる彼。
自分でもびっくりしてしまうことに、
私は三叉恋愛に突入してしまっていた。
それは全て、ちゃんと自分の意志で恋愛を選択できない、
私の弱さに原因があった。
「過去」の彼は、私にプロポーズするようになり、
私はその重さの前から、逃げ腰になったのを、
「過去」の彼は、早速察知し、
最近、しつこく、付き合い方について不満を漏らすようになった。
どうせなら、分かれてしまったほうが、きっと、楽なのに、
私は、それも選択できないぐらい、感覚が麻痺している。
確かに、今は、仕事が忙しい。
でも、このままだと、泥沼化することは考えられた。
私は、「過去」の彼の知らない場所で、
「現在」の彼とセックスし、「未来」の彼とキスをした。
罪は重い。
そして、私は何時からこんなに節操がなくなったのだろうかと、
自分で自分が信じられなくなりそうだ。

2002年07月07日(日)
初日 最新 目次 MAIL


My追加