恋のさじかげん
れのん



 女25の揺らぎ

今度こそ、危うい雲行きかもしれない。
自分から、そうしてしまった。
だって、疲れてしまったんだもの。
待つのも、耐えるのも、忘れるのも、癒すのも、受け入れるのも。。。。
日曜日に会えない理由のことで彼ともめ、
その後のメッセンジャーで、とうとうの大げんか。
彼は、「ケダモノ扱い」されたと、怒り、
私は、何も言えずに、切ってしまった。
ケダモノ扱いされたくなかったら、そう思われないようにしてよ。
大体、出会うのは、必ず「いつもの」ラブホの最寄り駅で、
その後、直行されるようなつきあい方を二年以上されてたら、
どんなに素直に考えても、躰のつきあい?って思うじゃない?
私は愛を欲しがりすぎ、自分で思っていた以上に、ロマンチストすぎ、
こんなつきあい方をしている割に、真面目過ぎる所があるのかもしれない。
女も25になったら、周りは既婚者か、仕事を持っている人ばかり。
私は未だに、不倫中で、就職もままならず、臨時採用のまま。
人生に焦っているのかもしれない。
けれど、それはどうしようもない事のように思えた。
誰かの代わりだと思うのは、仕事でもそうだし、恋愛でもそう。
彼には分からない。
どんなに努力を重ねてくれていたとしても、過去は消せないと言うことが。
抱かれていても、この人はかつて私を娼婦のように扱ったんだと思うと、
たまらなかった。
彼が寝ている間、お風呂で泣いたこと、洗面所で本を読んでいたこと、
きっと、彼は知らない。
連絡が無ければ、関係が解消されたのだと勝手に思いこんでしまうぐらい、
愛されている実感が無かった。
これがトラウマだとしたら、私は少なくとも彼とは付き合っては行けないだろう。
未来がないとか言う前に、私自身が、この関係に押しつぶされてしまう。
彼のことを好きになったのは私だけど、
彼を信じられなくなったのも私で、
彼を信じたくて堪らないのも私、
好きな人を信じられないぐらい、辛いことも数少ない。。。


2001年10月15日(月)
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